文字サイズ変更

後宮の女術師、怪事件を解決する。

#1

後宮の噂

   ―後宮―
ここ、後宮に来てもう数ヶ月になる。
下級下女として、ここに入りせっせと働いていたら数ヶ月になってしまった。
私が後宮に入ったのは、金に困ったからだ。


前は、不思議な術を使う術師に「才能がある。」と言われ、その術師の家にいたから食べ物には困らなかったが術師が病気で他界し、金に困ったから後宮に来ることにした。
できれば後宮には行きたくなかったが、治安の悪い花街や路地裏などよりはマシだ。
一応私も、治癒術や幻術など色々使えなくもないが、後宮でそういうのを使ったら良くて追放、悪くて処刑される。
少なくとも、後宮では術は使えない。

後宮は、美しい者が上に立つ。
だが、出る杭は打たれる世界でもある。
大人しく、下女として働こうと何度も思ったことか..........。

「[漢字]香春[/漢字][ふりがな]こうしゃん[/ふりがな]〜包子(肉まん)もらったから食べよ〜。」
[漢字]紗桜[/漢字][ふりがな]しゃお[/ふりがな]が、こちらに手を振りながらやってきた。
紗桜は私より年下だが、私より先に後宮に来ていたので、仕事は慣れているようだ。
後宮では珍しい、明るい性格をしていて初対面で友達になれるほど人懐っこい。
紗桜から、包子をもらって食べる。
「そういえばさ〜最近、よく女官がいなくなるらしいよ。噂では、幽霊に拐われたとか、呪いとか言ってた。本当かな。香春も気を付けたほうがいいよ。」
女官が、消える.........。
女官がいなくなるなんてよくある話だと、思うが........。


このとき私は、もっとよく考えておけばよかった。
まさか、あんなことになるなんて...............


※ダブルクリック(2回タップ)してください

2024/01/18 14:08

魔王女 ID:≫.tzQZAcDcpmZg
続きを執筆
小説を編集
/ 4

コメント
[2]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL