後宮の女術師、怪事件を解決する。
―後宮―
ここ、後宮に来てもう数ヶ月になる。
下級下女として、ここに入りせっせと働いていたら数ヶ月になってしまった。
私が後宮に入ったのは、金に困ったからだ。
前は、不思議な術を使う術師に「才能がある。」と言われ、その術師の家にいたから食べ物には困らなかったが術師が病気で他界し、金に困ったから後宮に来ることにした。
できれば後宮には行きたくなかったが、治安の悪い花街や路地裏などよりはマシだ。
一応私も、治癒術や幻術など色々使えなくもないが、後宮でそういうのを使ったら良くて追放、悪くて処刑される。
少なくとも、後宮では術は使えない。
後宮は、美しい者が上に立つ。
だが、出る杭は打たれる世界でもある。
大人しく、下女として働こうと何度も思ったことか..........。
「[漢字]香春[/漢字][ふりがな]こうしゃん[/ふりがな]〜包子(肉まん)もらったから食べよ〜。」
[漢字]紗桜[/漢字][ふりがな]しゃお[/ふりがな]が、こちらに手を振りながらやってきた。
紗桜は私より年下だが、私より先に後宮に来ていたので、仕事は慣れているようだ。
後宮では珍しい、明るい性格をしていて初対面で友達になれるほど人懐っこい。
紗桜から、包子をもらって食べる。
「そういえばさ〜最近、よく女官がいなくなるらしいよ。噂では、幽霊に拐われたとか、呪いとか言ってた。本当かな。香春も気を付けたほうがいいよ。」
女官が、消える.........。
女官がいなくなるなんてよくある話だと、思うが........。
このとき私は、もっとよく考えておけばよかった。
まさか、あんなことになるなんて...............
ここ、後宮に来てもう数ヶ月になる。
下級下女として、ここに入りせっせと働いていたら数ヶ月になってしまった。
私が後宮に入ったのは、金に困ったからだ。
前は、不思議な術を使う術師に「才能がある。」と言われ、その術師の家にいたから食べ物には困らなかったが術師が病気で他界し、金に困ったから後宮に来ることにした。
できれば後宮には行きたくなかったが、治安の悪い花街や路地裏などよりはマシだ。
一応私も、治癒術や幻術など色々使えなくもないが、後宮でそういうのを使ったら良くて追放、悪くて処刑される。
少なくとも、後宮では術は使えない。
後宮は、美しい者が上に立つ。
だが、出る杭は打たれる世界でもある。
大人しく、下女として働こうと何度も思ったことか..........。
「[漢字]香春[/漢字][ふりがな]こうしゃん[/ふりがな]〜包子(肉まん)もらったから食べよ〜。」
[漢字]紗桜[/漢字][ふりがな]しゃお[/ふりがな]が、こちらに手を振りながらやってきた。
紗桜は私より年下だが、私より先に後宮に来ていたので、仕事は慣れているようだ。
後宮では珍しい、明るい性格をしていて初対面で友達になれるほど人懐っこい。
紗桜から、包子をもらって食べる。
「そういえばさ〜最近、よく女官がいなくなるらしいよ。噂では、幽霊に拐われたとか、呪いとか言ってた。本当かな。香春も気を付けたほうがいいよ。」
女官が、消える.........。
女官がいなくなるなんてよくある話だと、思うが........。
このとき私は、もっとよく考えておけばよかった。
まさか、あんなことになるなんて...............
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