プルルルル

Y 明日はでかけない、と言ったけれど静夫さんが明　　日はでかけると言いました。

　　すいません、間違った情報を…。
　　なので明日からお願いしてもいいでしょうか。

N ええ。全然構わないわ。

Y 本当にすいませんね。ありがとう。

N いえいえ、では。


カチャ



N ねぇはじめ、明日尾行することになったわ。
　　でも明日は私予定が入っているの。
　　よければはじめ1人で言ってくれないかしら？

H えー良いけどーーーじゃなんでOKしちゃったんだ
　　よ！

N すごく申し訳なさそうに言ってきたもの。
　　なんだか可哀想に思えて…。

H 凪ってそうゆーとこあるよな！
　　まぁ良いけど。

N ありがとう。




尾行の日

H こんなー。
　　　　　　　　よしっ

といい公園のトイレに向かった

H うぃー元気してるー？

S 来たな。

H お前の知らないうちに、新しいお前ができて妻の
　　陽子？さんだっけ。その人も喜んでたよ。

S …？なんで俺ができて…え…？

H 分かんないかー笑
　　お前を食べた時に出た血をとって、それをいー感
　　じにやればできるんよね〜

　　でも俺はそんな得意じゃないからあんま上手くい
　　かなかったけど。

S うまくいかなかったって…

H なんか結構自我的なのを持っちゃってー…
　　あーあと！記憶があんまないんよね〜前までの。

S 嘘だろ…！？じゃあ俺が食べられたことは誰も…

H うんそう！俺しか知らない〜

S いやでも、この個室に入ってきた人が気付けば
　　いずれ…！

H ないね。鍵閉めてるし。こんなちっぽけな公園の
　　トイレ使う人もそんないねーし。

　　見たヤツがいたらオレはそいつを食うだけだろ。

S っ…

H まぁまぁお前はこの状態じゃあ何もできないし、
　　生きるわけでも死ぬわけでもなくここにずーと
　　ここに居続けるんだよ。

　　凪を待たせてるから。じゃね〜！

S クソっ…