晴れた日の、誰かの笑顔に。
#1
プロローグ
もうすぐ晴れるだろうか。
そう思い見上げた空は、重たい灰色の雲で覆われている。
私、[漢字]真田天音[/漢字][ふりがな]さなだあまね[/ふりがな]は誰にも聞こえないくらいのため息を吐いて、視線を戻した。
そう、今日こそは晴れないといけないのに。
なのに、朝からこの調子で参ってしまう。
「曇ってんね」
ふとそんな声がして、びくりと肩が跳ねる。
振り返ると、そこにはショートカットの背の高い女子が立っていた。
「っわ、あ、凪か」
私がそう返すと、親友である凪はちょっと肩をすくめて私の横に並んだ。
「この感じじゃ、お姉さんの誕生日会、晴れなさそうだね」
図星を指され、「う、だよね」と思わず俯いた。
「ていうか、ほんとに天音って屋上好きだよね」
こんなに蒸し暑いのに、とぼやきながらそう言う凪に、そうだねと返す。
確かに、昼休みに開放されているはずの屋上には誰一人いない。し、凪の言うように蒸し暑いのは本当だ。それでも、こんなに空に近い場所は他にないのでここを選んでよく来ている。
[漢字]空木凪[/漢字][ふりがな]うつぎなぎ[/ふりがな]は、そんな物好きな私と仲良くしてくれる唯一の友達だ。ショートカットやボーイッシュな服装、整った顔立ちはよく男子に間違われる。しかもバスケットボール部のエースとなれば、男女問わず友達が多いのもわかる。なぜ彼女が私と仲良くしてくれるのかは謎である。ビジュアル的にも性格的にも同じ世界のひととは思えないくらいなのに。
というか、それよりも。
晴れてくれないだろうか....。
全く晴れる気配のない曇り空の下で、飄々と立っている凪の横で私はうなだれた。
そう思い見上げた空は、重たい灰色の雲で覆われている。
私、[漢字]真田天音[/漢字][ふりがな]さなだあまね[/ふりがな]は誰にも聞こえないくらいのため息を吐いて、視線を戻した。
そう、今日こそは晴れないといけないのに。
なのに、朝からこの調子で参ってしまう。
「曇ってんね」
ふとそんな声がして、びくりと肩が跳ねる。
振り返ると、そこにはショートカットの背の高い女子が立っていた。
「っわ、あ、凪か」
私がそう返すと、親友である凪はちょっと肩をすくめて私の横に並んだ。
「この感じじゃ、お姉さんの誕生日会、晴れなさそうだね」
図星を指され、「う、だよね」と思わず俯いた。
「ていうか、ほんとに天音って屋上好きだよね」
こんなに蒸し暑いのに、とぼやきながらそう言う凪に、そうだねと返す。
確かに、昼休みに開放されているはずの屋上には誰一人いない。し、凪の言うように蒸し暑いのは本当だ。それでも、こんなに空に近い場所は他にないのでここを選んでよく来ている。
[漢字]空木凪[/漢字][ふりがな]うつぎなぎ[/ふりがな]は、そんな物好きな私と仲良くしてくれる唯一の友達だ。ショートカットやボーイッシュな服装、整った顔立ちはよく男子に間違われる。しかもバスケットボール部のエースとなれば、男女問わず友達が多いのもわかる。なぜ彼女が私と仲良くしてくれるのかは謎である。ビジュアル的にも性格的にも同じ世界のひととは思えないくらいなのに。
というか、それよりも。
晴れてくれないだろうか....。
全く晴れる気配のない曇り空の下で、飄々と立っている凪の横で私はうなだれた。
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