朝食を食べ終えた僕とフランは、
急いで森に走って行く
森まではそんなにかからなくて 、
2分程で着く 。
森に入った僕は 、足元で煌めいている石を拾う 。

「　フラン 、見てゞ綺麗な石あるよ。　」

綺麗な石をフランに見せる 。
フランはﾀｯゞと僕に近寄り 、
隣でしゃがみ込んだ

「　本当だわ 。綺麗~！ねぇねぇ 、これで何か作りましょ！」

作る ⋯ 例えば、ブレスレットだろうか 。
うん 。これなら 、フランも気に入るだろう 。

「　じゃあ 、ブレスレットでも作ろうか ？　」

フランは目を輝かせて答える 。
その目を含んだ笑顔が 、すごく可愛らしい 。

「　いいじゃない！ルアは何色にするの ？　」

地面には 、透明が二つ 蒼色が一つ 桃色が一つあった 。
角度を変える度に 、日光で煌めく石 。まるで宝石みたいだ

「　僕は透明と蒼色 。フランは透明と桃色でいい ？　」

「　ええ！そうしましょ！　」

あ 、そういえば ⋯

「　フラン 、そこに立って 。　」

フランは少し首を傾げた後 、
すぐにそこに立つ

「　ふふ 。フランの宝石 、すっごく綺麗 。　」

日光に当たったフランの羽根 ⋯ 宝石は 、
眩しい程に煌めいて 、輝きが止む事を知らない 。
僕は 、フランの羽根を見ながら微笑む

「　まぁ 、本当？嬉しいわ！　」

「　ルアの羽根も 、すっごく綺麗よ！　」

僕の羽根を見ると 、確かに人魂が半透明になっており 、
とても綺麗だ 。
まるで 、人魂とは思えない程に 。

「　本当だ 。ありがとう 、フラン　」

僕の言葉を聞いたフランは 、ふふっと笑って
一足先に紅魔館に走って行く

「　早く行きましょ！ブレスレットの材料を貰わなきゃ！　」

僕もそれを追いかけながら 、
ギュっと宝石の様に透き通った石を握る

「　⋯ うん 。今行くよ！　」

胸がくすぐったくて 、心地良い 。
そして僕らは 、紅魔館に入って 咲夜に話しかける

「　咲夜 、咲夜！　」

「「　ブレスレットの材料くださいな！　」」

咲夜は驚いて 、優しく僕らに問いかける

「　あら 、ルアに妹様 。ブレスレットの材料でございますか ？　」

フランはびっくりして 、咲夜と僕を交互に見る

「　なんで咲夜はルアだけ呼び捨てなの？　」

僕は微笑んで答える

「　あのね 、僕が頼んだんだ 。　」

「　へぇ ~ 、そうなの ？じゃあ咲夜 、私には敬語禁止！　」

咲夜は驚いて 、聞き返す

「　け 、敬語禁止？　」

フランは胸を張って(？) 答える 。

「　ええ 、そうよ！ルアと私の扱いは平等がいいもの！　」

目を少し瞬かせた後 、
咲夜はふふっと笑って 、話し出す

「　わかったわ 。フラン 、ブレスレットの材料よね？　」

咲夜は僕らに材料を渡してくれる 。

「　そう！綺麗な石を見つけたの！　」

あぁ 、と咲夜は続ける

「　それは[明朝体]幻想石[/明朝体] 。幸運を呼ぶと言って
　　高値で取引されるわ 。見つかるなんて運が良いわね 。　」

「　そうなの？すごいじゃない 、ルア！　」

「　へへ 、そう ⋯ かな 、/　」

少し照れ臭くて下を向いてしまう

「　さ 、ブレスレット作りましょ！　」

「　あ 、うん！　」

僕らはもらった材料を持って 、
フランの部屋に駆け出した 。