この世界では、[ドッチバトル］という名の競技のスポーツがある。



ルールは粘着弾が入った武器を使って、相手を１人残らず倒すか、時間切れになったときは多い人数のチームが勝ったりする。


そのバトルを非常に楽しむ多種多様な種族達が戦っているのだが、このバトルに参加をする事を望まない種族が存在する。


その種族の名は、“小魚”と言われる種族である。


この種族は小魚の姿と人型の姿を使い分けることが可能であり、色んなことを覚えることが出来るとして有名であるのだが、他の種族からは力もそんなにないのと、大昔では大魚に食べられたりすると言うこともあったりして、『非常に最弱な種族』と言われる程でもあった。


だが、そんな常識を覆す小魚がいた。



その小魚の名は、「大凛」という名の小魚の男であり、現時点では、存在しない最強クラスの１０星に最も近づいたとされていて、その異名は【１０星に最も近いた小魚】と呼ばれる程でもあった。


だが、その小魚は３２年前から行方不明になっていて、小魚の寿命は５０年で尽きてしまうので、亡くなったとされている。


それからは全く小魚がドッチバトルに参加することは無くなってしまったのであった。


だが、その何十年後に大凛に憧れる小魚の少年がいた。


その名は、アクア太郎・マリンである。



ーその少年が最強クラスの１０星を目指す物語が今始まろうとしていたのであったー…