異世界転移して冒険者たちのパーティに入った結果、メンバー達に溺愛されてます!?
ということで、町にやってきた。
皆は結婚の申請をしに行ってくれているみたい。
ちょっとドキドキ。
私はまだあんまり外に出られないんだって。結婚してないから。
そんなわけで、やることがなくて暇な私はソファに座ってぼーっとしながら、これまたソファに座って本を読むエディさんを見つめていた。
「何かありましたか?」
「い、いえ。何でも...」
かっこいいなあ。足が長い。そうだ。何か話題を探さないと。
確か、エディさんは魔法使いだったはず。
「...私でも、魔法って使えますか?」
エディさんが私の言葉に反応する。
まじまじと見つめられ、びっくりしたようにまばたきを繰り返された。
それから不思議そうに問われる。
「使いたいのですか?」
「はい。使ってみたいな...」
私が座っているソファの隣に、エディさんは腰をおろした。
ソファが少し沈む。
しばらく考えたようなそぶりを見せて、エディさんは言った。
「それなら、まずは光魔法から始めましょう。無理はしないでくださいね」
私は首を大きく縦にふる。
嬉しい。教えてくれるんだ。
「魔法はイメージが大切です、目をつむって」
そう言われて、素直に目をつむる。
イメージか...ちょっと暖かくて...ぽかぽかするような感じ?
何だか体がじわっとなった気がして目を開けてみる。
私の手のひらに、ちょこんと光の球が乗っていた。
「え、これって...!」
「凄いです、こんなに早く習得するなんて」
「嬉しい!ありがとう、エディ!」
そこまで言って気づく。つい呼び捨てにしてしまった。
エディはくすくすと笑った。
「構いませんよ、そのままで」
「本当?じゃあ、そうする」
「はい」
私の光は消えていった。
二人で無言の時間を過ごす。
エディは動く気配はない。私も、何だか動けずにいた。
これ、どうするべきなの?
いろいろ考えていると、急にぐっとエディの顔が近づいてきた。
びっくりして、裏返った声が出る。
「エ、エディ?」
「...私、昔から遠くが見えにくくて。これくらい近かったら分かるんですけど」
「へえ、ソウナンダ...」
私の顔が見たかったのか?
美人じゃなくてごめんなさいね。
エディは割とすぐに離れていった。
......やばい。ドキドキした。
この世界には眼鏡やコンタクトレンズはないのかな?
うーん、眼鏡も似合いそう...じゃなくて!
「そういえば、あとどれくらいで外に出られるの?」
「まあ申請が通るのに少なくとも3日はかかりますね」
「3日!?!?」
ガーン。ショッピングとかしたかったのに。
まあしょうがない。
「ああ、それで思い出しました」
エディはどこかへいって、すぐ戻ってきた。
私の目の前に、ドサドサと音をたてて大量の本やら紙やらが置かれる。
嫌な予感がして、私は青ざめた。
「ま、まさか...」
「その間、お勉強しましょうね。まずはテストからです。ルカにどれくらいこの世界の常識があるのか楽しみです」
え、私元の世界でも下から数えた方が早いくらい馬鹿だったんだけど...
エディはにっこりと意味深な笑みを浮かべた。
「スパルタでいきますから、しっかりついてきてくださいね」
「い、嫌ーーー!」
皆は結婚の申請をしに行ってくれているみたい。
ちょっとドキドキ。
私はまだあんまり外に出られないんだって。結婚してないから。
そんなわけで、やることがなくて暇な私はソファに座ってぼーっとしながら、これまたソファに座って本を読むエディさんを見つめていた。
「何かありましたか?」
「い、いえ。何でも...」
かっこいいなあ。足が長い。そうだ。何か話題を探さないと。
確か、エディさんは魔法使いだったはず。
「...私でも、魔法って使えますか?」
エディさんが私の言葉に反応する。
まじまじと見つめられ、びっくりしたようにまばたきを繰り返された。
それから不思議そうに問われる。
「使いたいのですか?」
「はい。使ってみたいな...」
私が座っているソファの隣に、エディさんは腰をおろした。
ソファが少し沈む。
しばらく考えたようなそぶりを見せて、エディさんは言った。
「それなら、まずは光魔法から始めましょう。無理はしないでくださいね」
私は首を大きく縦にふる。
嬉しい。教えてくれるんだ。
「魔法はイメージが大切です、目をつむって」
そう言われて、素直に目をつむる。
イメージか...ちょっと暖かくて...ぽかぽかするような感じ?
何だか体がじわっとなった気がして目を開けてみる。
私の手のひらに、ちょこんと光の球が乗っていた。
「え、これって...!」
「凄いです、こんなに早く習得するなんて」
「嬉しい!ありがとう、エディ!」
そこまで言って気づく。つい呼び捨てにしてしまった。
エディはくすくすと笑った。
「構いませんよ、そのままで」
「本当?じゃあ、そうする」
「はい」
私の光は消えていった。
二人で無言の時間を過ごす。
エディは動く気配はない。私も、何だか動けずにいた。
これ、どうするべきなの?
いろいろ考えていると、急にぐっとエディの顔が近づいてきた。
びっくりして、裏返った声が出る。
「エ、エディ?」
「...私、昔から遠くが見えにくくて。これくらい近かったら分かるんですけど」
「へえ、ソウナンダ...」
私の顔が見たかったのか?
美人じゃなくてごめんなさいね。
エディは割とすぐに離れていった。
......やばい。ドキドキした。
この世界には眼鏡やコンタクトレンズはないのかな?
うーん、眼鏡も似合いそう...じゃなくて!
「そういえば、あとどれくらいで外に出られるの?」
「まあ申請が通るのに少なくとも3日はかかりますね」
「3日!?!?」
ガーン。ショッピングとかしたかったのに。
まあしょうがない。
「ああ、それで思い出しました」
エディはどこかへいって、すぐ戻ってきた。
私の目の前に、ドサドサと音をたてて大量の本やら紙やらが置かれる。
嫌な予感がして、私は青ざめた。
「ま、まさか...」
「その間、お勉強しましょうね。まずはテストからです。ルカにどれくらいこの世界の常識があるのか楽しみです」
え、私元の世界でも下から数えた方が早いくらい馬鹿だったんだけど...
エディはにっこりと意味深な笑みを浮かべた。
「スパルタでいきますから、しっかりついてきてくださいね」
「い、嫌ーーー!」