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逆ハーです。

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異世界転移して冒険者たちのパーティに入った結果、メンバー達に溺愛されてます!?

#28

グレイside

グレイの昔のお話です。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺には姉がいる。
それなりの美人だった。


その日も姉の言いつけ通りに、紅茶を入れていた。
お茶を入れるのは、俺の主な仕事の一つだ。
姉に言われた通り、温度に気をつけながらも、ぼうっと考える。

友達の妹なんかは、すぐに泣き叫ぶし、物を投げたりもするらしい。
面倒くさそうで少し同情してしまう。

それに比べてうちの姉は怒鳴りちらすだけで、被害は少ない。
この女が姉でラッキーだったと思う。
まあ、姉や妹なんていないのが一番だが、そうもいかないんだな。

女の数が少ないから、ほとんどの夫婦は女が産まれるまで子供を産み続ける。
男が10人、女が1人の兄弟の家庭だって珍しくない。


砂時計を確認して、温度計を確認して。
よし、大丈夫だ。





「何てことをしてくれたのよ!!!」


正座をする俺の前には、恐ろしい顔をした姉が仁王立ちをしている。
やってしまった、と思いながら、口を開く。

「すみませ」
「申し訳ございませんでしょうが!!」
「申し訳ございません」


俺と同じ燃え盛るような赤毛を振り乱して、金切り声を出す彼女。

「あんたのせいで私の美しい舌が驚いたの!!分かっているの!?」
「申し訳ございません」
「あれだけ温度には気を付けろと言ったのに!!聞いていなかったのね!?」
「申し訳ございません」
「このグズ!能無し!役立たず!」
「申し訳ございません」


ひたすら謝り続けた俺の何かが気に食わなかったのか、姉は俺に向かってティーカップを投げつけた。

ガチャン!

生ぬるい紅茶が俺の髪をつたって、ポタポタと床に落ちていった。
大きな音をたてて落ちたカップは粉々だ。
カップの少し破片が飛んできた気がする、痛い。


またもや彼女は叫んだ。

「いやあっ!!私のお気に入りのカップが!酷い!しかもお母様からいただいたドレスにお茶が飛んでいるわ!!何てこと!!」


俺には全く姉の言葉が理解できなかった。
姉は日頃から叫びすぎたせいか、声が枯れかけている。
俺がどうしていいか分からずにじっとしていると、びしりと指を指された。
ハアハアと荒い息を吐きながら、彼女は言いきった。

「はやく出ていって!!あなたが弟だなんて信じられない!!私の唯一の汚点だわ!!」


待っていましたとばかりに、俺は立ち上がる。
最後に一礼を残して、一瞬のうちにその家を去った。

やっぱり女は駄目だ、付き合いきれない。



作者メッセージ

本当に!!遅すぎて!!ごめんなさい!!
最近RPGにハマっています。

2025/08/13 22:35

まっちゃん ID:≫ 9tLeB9AxJiZq2
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