異世界転移して冒険者たちのパーティに入った結果、メンバー達に溺愛されてます!?
えーっと、整理します。
まず、アランにキスされました。(エッ!)
好きだと言われました。(エエッ!)
恋人になりました。(エエエッ!)
..................。
ふう、と息をついて、私はベッドに仰向けになった。
寝れないよ......
他のことも考えてみる。
今、私には5人の夫がいて。
4人とは両思いで。
...............実を言うと、残りの一人にも片想い中だ。
冷たいように見えるけど、本当はとっても仲間思いの優しい人。
でもきっと、私は嫌われてるんだと思う。
.........。
でも好きなものは好きだ。
昔の自分じゃ考えられないほど気が多くて最低な女だけど、郷に入っては郷に従えって言うもんね。
もう開き直った。
私はエディが好き!
『エディを落とすぞ!アピール大作戦』始動だ!
それと、ノートとペンが欲しい。ちゃんと文字にして整理をしたい。日記とかも書きたいし。
買いに行こうかな。でも一人じゃ無理だ。
誰かを誘わないと...。
......エディを誘おうかな。
..........................................................................................................................................
ハンク視点↓
驚き。
それが一番だった。
こんな森の中に女性が居たなんて。
しかもその女性を、女性恐怖症のシドが連れてきた。おんぶで。
それは驚くだろう。
さらに、その女性はとても美しかった。
言葉では表せないほどに。
不思議な人だった。
男に敬語を使うし、適度な距離を保ってベタベタ触ってこない。
決して珍しくもない回復魔法に目を輝かせる。
すごい、と褒めてもらえて、お礼も言われて、少し...いやだいぶ嬉しかった。
女性はルカと名乗った。ニホンから来たそうだ。
この国とニホンでは文化が違うのかもしれない。
だってこの国の女性とルカとでは差がありすぎておかしい。
ルカが俺たちのパーティーに入りたいと頭を下げた。
おまけに何でもする、とまでつけ足した。
本当にこの人は何者なんだ、何を考えているんだ?
危険すぎる。よく今まで無事に生きてこれたと思う。
俺は慌ててルカを止めた。
不安そうな顔で、ルカが俺を見る。
本当にほんの一瞬だ。
...やっぱり美しい。
結果としてルカは俺たちのパーティーに入ることになった。
最初に出会ったからか、シドと仲がいいようだ。
俺は遠ざかっていく二人の背中を見送った。
次の日、俺たちはクエストに出かけた。
ルカは疲れたのかぐっすり寝ていたようだ。
このクエストのために森へ来た。これを片付ければルカを町に連れていってやれる。
...頑張るか。
それにしても、グレイがルカのところに残ることになったのは不満だ。
俺は回復役だから行かないといけないのは理解しているが、それでも不満は不満なのだ。
たぶんクエストの間、俺は普段よりも口数が少なかったと思う。
少し急いで拠点に帰ってルカの元に行くと、おかえりと言ってくれた。
それだけでなく、さらりと労ってくれる。
...夫婦のようだ、と考えてしまい、顔が熱くなる。
昔はそんな夫婦が当たり前だったようだが、今のご時世、妻が夫を労うだなんて夢のまた夢だ。
おそらく世の中の男の誰もが一度はそんな風に夢を見ただろうが、それを口にすれば、笑い者になるだろう。
戦いで負った傷は正直痛かったが、ルカが心配してくれるだけでどこかへ吹き飛ぶ。
...そんなことは絶対に本人には言えないが.........。
だからそのお礼として、指先の傷を治してやった。
ルカは驚いて、その後心配そうに俺を見上げてくる。
「魔力は温存したいんじゃなかったんですか?」
「そんなのどうでもいいよ。それよりも敬語は気に入らないな。ハンクって呼んでよ」
俺がそう言うと、ルカは仕方ないなというように微笑んだ。
ルカの小さな口が動いて、ありがとう、と言葉を紡ぐ。
...そうだ。俺はそれが聞きたかったんだ。
それと、ルカと年齢が3つしか変わらないということに驚いた。
そうか。彼女ももう立派な大人なんだな。
......大人..................。
......変なことを考えてしまいそうになる。やめよう。
まず、アランにキスされました。(エッ!)
好きだと言われました。(エエッ!)
恋人になりました。(エエエッ!)
..................。
ふう、と息をついて、私はベッドに仰向けになった。
寝れないよ......
他のことも考えてみる。
今、私には5人の夫がいて。
4人とは両思いで。
...............実を言うと、残りの一人にも片想い中だ。
冷たいように見えるけど、本当はとっても仲間思いの優しい人。
でもきっと、私は嫌われてるんだと思う。
.........。
でも好きなものは好きだ。
昔の自分じゃ考えられないほど気が多くて最低な女だけど、郷に入っては郷に従えって言うもんね。
もう開き直った。
私はエディが好き!
『エディを落とすぞ!アピール大作戦』始動だ!
それと、ノートとペンが欲しい。ちゃんと文字にして整理をしたい。日記とかも書きたいし。
買いに行こうかな。でも一人じゃ無理だ。
誰かを誘わないと...。
......エディを誘おうかな。
..........................................................................................................................................
ハンク視点↓
驚き。
それが一番だった。
こんな森の中に女性が居たなんて。
しかもその女性を、女性恐怖症のシドが連れてきた。おんぶで。
それは驚くだろう。
さらに、その女性はとても美しかった。
言葉では表せないほどに。
不思議な人だった。
男に敬語を使うし、適度な距離を保ってベタベタ触ってこない。
決して珍しくもない回復魔法に目を輝かせる。
すごい、と褒めてもらえて、お礼も言われて、少し...いやだいぶ嬉しかった。
女性はルカと名乗った。ニホンから来たそうだ。
この国とニホンでは文化が違うのかもしれない。
だってこの国の女性とルカとでは差がありすぎておかしい。
ルカが俺たちのパーティーに入りたいと頭を下げた。
おまけに何でもする、とまでつけ足した。
本当にこの人は何者なんだ、何を考えているんだ?
危険すぎる。よく今まで無事に生きてこれたと思う。
俺は慌ててルカを止めた。
不安そうな顔で、ルカが俺を見る。
本当にほんの一瞬だ。
...やっぱり美しい。
結果としてルカは俺たちのパーティーに入ることになった。
最初に出会ったからか、シドと仲がいいようだ。
俺は遠ざかっていく二人の背中を見送った。
次の日、俺たちはクエストに出かけた。
ルカは疲れたのかぐっすり寝ていたようだ。
このクエストのために森へ来た。これを片付ければルカを町に連れていってやれる。
...頑張るか。
それにしても、グレイがルカのところに残ることになったのは不満だ。
俺は回復役だから行かないといけないのは理解しているが、それでも不満は不満なのだ。
たぶんクエストの間、俺は普段よりも口数が少なかったと思う。
少し急いで拠点に帰ってルカの元に行くと、おかえりと言ってくれた。
それだけでなく、さらりと労ってくれる。
...夫婦のようだ、と考えてしまい、顔が熱くなる。
昔はそんな夫婦が当たり前だったようだが、今のご時世、妻が夫を労うだなんて夢のまた夢だ。
おそらく世の中の男の誰もが一度はそんな風に夢を見ただろうが、それを口にすれば、笑い者になるだろう。
戦いで負った傷は正直痛かったが、ルカが心配してくれるだけでどこかへ吹き飛ぶ。
...そんなことは絶対に本人には言えないが.........。
だからそのお礼として、指先の傷を治してやった。
ルカは驚いて、その後心配そうに俺を見上げてくる。
「魔力は温存したいんじゃなかったんですか?」
「そんなのどうでもいいよ。それよりも敬語は気に入らないな。ハンクって呼んでよ」
俺がそう言うと、ルカは仕方ないなというように微笑んだ。
ルカの小さな口が動いて、ありがとう、と言葉を紡ぐ。
...そうだ。俺はそれが聞きたかったんだ。
それと、ルカと年齢が3つしか変わらないということに驚いた。
そうか。彼女ももう立派な大人なんだな。
......大人..................。
......変なことを考えてしまいそうになる。やめよう。