―――とある横浜の路地にて。

そこにはある二人の男がいた。
どちらも私服…だろうか、少しゆったりとした服を着ていた。
背が男性平均よりも高いらしくスタイル抜群でイケメンである。
そのせいで、他の人たちより目立っていた。
そんな中、男たちは会話していた。

「よっしゃ、今日の任務はこれで終わり！まさか私服で対応するとは思ってなかったな〜。条野もお疲れ」

「桐さんこそお疲れ様です。報告書はどうします？」

「なら俺が書くぜ。丁度暇だしな」

「………。助かります」

「そんなことぐらいお互い様だ……………………ん？」



ピッピピピピッ



「―――俺の電話だ。一寸失礼。ーーーーーーーーーー[大文字]なにっ⁉︎⁉︎[/大文字]それは本当か⁉︎乱歩の頼みなら行くしかないな。三分で行く！…了解、駄菓子も持っていく！」




ピッ




「すまねぇ、報告書は条野がやってくれないか？急用が入った」

「急用と云うより乱歩君に会いに行くだけでしょう。心音で判ります」

「うっ………[小文字]そうだけどそうじゃないんだけどな[/小文字]…………」

「でもまあ、猟犬の中でまともな人は私含め桐さんと彼しかいませんし、何処かの鐵腸さんと違っていつも報告書を丁寧に書いてるので構いませんが」

「てことは行っていいつーことか？ならありがとな！」


[小文字]フェェェェェッッ[小文字]「全集中………[太字]桜の呼吸[/太字]………」[/小文字][/小文字]



[大文字][太字][斜体]ダッッ！！[/斜体][/太字][/大文字]



あっという間に見えなくなってしまった。
―――少し道路も抉れてる。






「………………まったく……………。あの人の身体はどうなっていることやら」