【短編集】本音倉庫
土曜の朝、自転車を漕いでいると稀に先輩と遭遇する。
先輩は後ろから声をかけてくれて、学校に着いて学校に入るまでずっと話している。
先輩は自転車を走らせながらも後ろを向きながら話してくれる。
ちゃんと私の自転車の速度に合わせながら走ってくれるから嬉しいところだ。
先輩は私の話をよく聞いてくれる、流石パートリーダーって言いたいところだ。
私が先輩のことを褒めると、先輩は心から嬉しそうな様子で笑顔になる。
その笑顔が大好きであった。その先輩の姿が見ていて幸せであった。
だけど先輩は受験の関係で部活に顔を出す頻度が週2になってしまった。
月曜日と金曜日の2日間だけ。他の先輩も居るが何処か物足りない感じであった。
先輩は何もない日であればその二日間以外にも顔を出してくれる。
それだけでパート内が明るくなったような、そんな気がした。
先輩の周りには確実に沢山の人が集まっていて、人気者であった。
休み時間も部活中もイベント中も。周りには少なくとも1人は周りに居た。
そんな先輩が大好きであった。だけどそんな先輩が羨ましい時もあった。
コンクール前の初夏ぐらいの時期だったかな。
部活の終わりにメトロノームを片付ける人をじゃんけんで選んでいた。
結果的に私が負けてしまい、持っていくことになった。別に嫌ではなかった。
先輩は私の前で片膝をつき、「結婚してください」と言った。
私は先輩からメトロノームは受け取ったが、テンパってしまい「無理です!」と
思い切り言ってしまい音楽室へ走り去ってしまった。
このあと先輩の声が聞こえたのだが、少々思い出したくはない。
→この出来事を思い出してはよく泣きそうになってしまう。
先輩の横にいつも居る女子の先輩が居るのだが、その人がすごく羨ましかった。
ある日、あの先輩に彼氏が居たと知った時の嬉しさは言うまでもなかった。
私は先輩が大好きであった。声も[漢字]姿[/漢字][ふりがな]シルエット[/ふりがな]も性格もあの優しさも、全部大好きであった。
けど今年卒業してしまう先輩に、一年生の私が釣り合うはずがなかった。
先輩は人気者でとっても良い人で、私は普通の新入生で、
先輩に合う人はたっくさん居る。なのに先輩が大好きで仕方がなかった。
夢や妄想にまで登場してくる先輩が魅せるあの笑顔。
あの笑顔が救いであった、大好きであった。入部した頃から好きであった。
筆箱の中には未だに先輩に渡す予定の手紙が1通入っている。
宛名は先輩で、自分の名前は恥ずかしくて書けなくて、抽象的なものでしか書けなかった。
先輩にはお祭りの日に思いを伝えようと決めていた。
けど、勇気が出なくて声をかけられなかった。下駄箱の中に手紙を入れられなかった。
だから、文化祭の日に、公園で。
先輩は後ろから声をかけてくれて、学校に着いて学校に入るまでずっと話している。
先輩は自転車を走らせながらも後ろを向きながら話してくれる。
ちゃんと私の自転車の速度に合わせながら走ってくれるから嬉しいところだ。
先輩は私の話をよく聞いてくれる、流石パートリーダーって言いたいところだ。
私が先輩のことを褒めると、先輩は心から嬉しそうな様子で笑顔になる。
その笑顔が大好きであった。その先輩の姿が見ていて幸せであった。
だけど先輩は受験の関係で部活に顔を出す頻度が週2になってしまった。
月曜日と金曜日の2日間だけ。他の先輩も居るが何処か物足りない感じであった。
先輩は何もない日であればその二日間以外にも顔を出してくれる。
それだけでパート内が明るくなったような、そんな気がした。
先輩の周りには確実に沢山の人が集まっていて、人気者であった。
休み時間も部活中もイベント中も。周りには少なくとも1人は周りに居た。
そんな先輩が大好きであった。だけどそんな先輩が羨ましい時もあった。
コンクール前の初夏ぐらいの時期だったかな。
部活の終わりにメトロノームを片付ける人をじゃんけんで選んでいた。
結果的に私が負けてしまい、持っていくことになった。別に嫌ではなかった。
先輩は私の前で片膝をつき、「結婚してください」と言った。
私は先輩からメトロノームは受け取ったが、テンパってしまい「無理です!」と
思い切り言ってしまい音楽室へ走り去ってしまった。
このあと先輩の声が聞こえたのだが、少々思い出したくはない。
→この出来事を思い出してはよく泣きそうになってしまう。
先輩の横にいつも居る女子の先輩が居るのだが、その人がすごく羨ましかった。
ある日、あの先輩に彼氏が居たと知った時の嬉しさは言うまでもなかった。
私は先輩が大好きであった。声も[漢字]姿[/漢字][ふりがな]シルエット[/ふりがな]も性格もあの優しさも、全部大好きであった。
けど今年卒業してしまう先輩に、一年生の私が釣り合うはずがなかった。
先輩は人気者でとっても良い人で、私は普通の新入生で、
先輩に合う人はたっくさん居る。なのに先輩が大好きで仕方がなかった。
夢や妄想にまで登場してくる先輩が魅せるあの笑顔。
あの笑顔が救いであった、大好きであった。入部した頃から好きであった。
筆箱の中には未だに先輩に渡す予定の手紙が1通入っている。
宛名は先輩で、自分の名前は恥ずかしくて書けなくて、抽象的なものでしか書けなかった。
先輩にはお祭りの日に思いを伝えようと決めていた。
けど、勇気が出なくて声をかけられなかった。下駄箱の中に手紙を入れられなかった。
だから、文化祭の日に、公園で。