「何をそんなに緊張しているの？」
5時限目までの授業が終わり、部活動の時間になった頃私は半強制的に小説部に勧誘（拉致）された。
「いや、緊張しますよ。ただでさえ、あと一年しか居られないのに、今更部活とか、」
「？。何を言っているんだい？ここは、小中高、一貫校だぞ」
「えっ？」
「だから君はあと四年間居られるんだ。つまり高校三年生までいられるよかったじゃないか、というわけで、入るぞ。」
「ちょっと！待っ……！」
榛名さんが扉を開けて、頭の整理ができなくて立ち尽くしている私の背中をドンっと押した。
「…………っ！」
怖くて下を向いていた、なぜなら変な視線を向けられるのが怖かったからだ。
しかしそんなの超杞憂だった。
「推しはね、死ぬからこそ輝くものなんだよ分かる？《哀桜》」
「わかった、わかったから、《まぐろ》近い！鼻息すんごいかかってるから！」
と、まぐろと呼ばれている人物は哀桜という人に密接しながら超謎持論を語り。
その奥では
「修羅場見てぇぇえ‼︎⤴︎早く論破が見てぇぇぇ‼︎⤴︎」
「《茶団子》喧嘩？見る見る！《すい》も見る？確か結構喧嘩好きだよね？」
「お前にだけは言われたくねぇ。てか、喧嘩好きとかガラ悪すぎでしょ。」
と、ひ◯ゆきの討論のYoutubeを見ながら盛り上がっている者。
「《ayum》様‼︎しりとりしましょ！！じゃあ、しりとりの、「な」からでっ！」
「ギリシャヨーグルトジョーク」　
「うわっ、そう来たか。「く」か、」
と意味のわからないしりとりをしていると。
「《ayum》、《星》助けてくんね？パソコンで変なサイト入ったら。見てこれ。」
と二人の前にパソコンを持っていき。
「紫のゴリラのウイルスにかかった。終わったんだけど。」
「大丈夫ですよ！《でんきゅう》様っ！こんなん、こうすればっ！」　
《星》が思いっきりパソコンをぶっ叩いた。
その音はもう限りなく銃声音に近かった。
「[小文字]チッ、あー。やる気でない[/小文字]」　
机に座っていた男子が小声でそう呟いく。
真面目に勉強しているんだと感心したのも束の間。
「あーもーやめだテスト勉強なんざやってられっか！！！ゲームする！！！！」
と台パン。こっちもこっちで限りなく銃声音に近かった
「《氷月》様ゲームやらん？これ新作なんすけど。」
「へえ、面白そうだけど、お前は、勉強しろよ。模擬来週あんだろ？」
「勉強したって、将来出世できんのはほんの一握りなんすよ！僕が勉強したところで世界は変わらないし（？）将来ろくな大人にしかなる自信しかない。」
「うるせ、《Ruka》抹茶ラテやるから頑張れ。」
赤子をあやすように《氷月》は《Ruka》に抹茶ラテを渡した。
「やっぱり駄目でしたね、、部長」
「そうだったな」
「私の活動名みんなんと差がありすぎてる。」
「今はそんなこといいの《シャドー》」　
「部長、どうか気にせず今後も頑張りましょう。」
「ああ、ありがとう《ららなっち》」
などとシリアスな雰囲気を醸し出しているが、実際は
部室内にいたハムスターに嫌われただけだ、と榛名さんは教えてくれた。
「待って … ？　私天才かもしれん。エナドリを何本か混ぜ合わせたら目が覚醒して何轍でもいける……ってコト？」
「ね、《ゆず》私クマできててもちょー可愛いでしょ。」
「《天乃》はいつでも可愛いから安心しな。」
「んふふっ、知ってた」
「いいから二人は寝なさい。」
部長と呼ばれたいた人物が二人のエナドリを取り上げて叱った。
そして私たちを見て。
「部長。この人。体験入部者」
「本当かい？」
「えっ？榛名さん⁉︎何を言っ……」
私が榛名さんに確認を取る前に
「やあ、小説部へようこそ。わたくしは高等部三年、部長の　遅谷　舞　と言う。活動名は《マイマイ》お好きなように呼んでくれ。」
舞さんは私の手を握って挨拶をしてくれた。
「あっ、中等部三年、千代吉です。うちは、親の都合でこの学校に今日転入してきた新参者ですがよろしくお願いします。」
「じゃあ、早速。小説部としての体験活動をしようじゃないか！」
と強引に手を引っ張りあのカオスな空間へと私を送り込んだ。

こうして、小説部体験が始まった。