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#君との記憶

#4


「今度は悔いのないようにするんだ。」
僕は帰ってから、親戚の中で一番仲が良かった人との思い出をたどる。
「...もう、会えないんだな。」
あのときの記憶を必死にたどる。涙が出てくる。また会いたい。でも、もう...
「有咲!あんた、ただいまくらい言いなさい!」
「うわ!母さんごめん...」
「そういえば、詩彩良ちゃんはどうだったの?」
思い出したように母がいう。
「...」
「もしかしてだけど、梨美ちゃんと同じ感じだったの...?」
「うん...」
「そっか...」
「ねぇ母さん...」
僕は泣きながら必死に伝える。
「僕、また大切な人を失っちゃうの...?なんで、僕の周りの人はみんな病気しちゃうの?こうなるのは誰も望んでいないのに...」
「そうよね...でも有咲、それは誰にもわからないの。確かに有咲の大切な人ばかりが病気しちゃうのは理由があるのかもしれない。でもそれはきっと向こうもわからない。生活習慣が理由でなったとかそういうのはわかるかもしれない。でもどうして周りがみんな病気するのかは誰にもわからない。お医者さんにも...多分だけどそれがわかる人は誰もいない。」
「なんで...なんで、誰にもわからないようなことが存在してそれを知りたがるんだ?僕はなんで変なことを考えるんだよ...もうこんな世界嫌だ...」
僕には自分に、この世界に苛立ちを覚える。
「有咲、もどかしいよね。母さんも有咲と同じ境遇でそのくらいの年齢だったら思ったかもしれない。でも、答えがないなら有咲なりの答えを見つけたらいいんじゃない?母さんだったらそう思う。でもこれは難しい問題だよね。どう頑張っても見つからないときはある。だからこそ有咲が探すべき何じゃない?」
「え...?」
「有咲が一番今知りたいのはそれじゃない?」
そうだけど...でもそれは後でどうでもいいものになる。
「後でどうでも良くなってもまたどこかで役立つ。母さんはそう思うよ。」
「じゃあ見つからなかったら...?」
「それは有咲がどうしたいかじゃない?探してもういいやってなるんだったら探さなくてもいいと思う。でもそれは今まで使った時間の無駄でもある。だけど有咲は自分で探すのを辞めるって決めたなら自分はそれに従えばいい。」
僕がしたいことは本当にそれかと僕は自問自答する。
「ちょっと探してみる...」
母さんの顔を見ると母さんはほっとしたような表情で頷いた。
机に戻る。
「梨美ねえのためにも見つけて見る。」
僕は新たに決心した。

作者メッセージ

こんにちは。今までのお話いかがですか?ちょっと意味わからない感じだったりするかもしれませんがこれからも読んでいただけると嬉しいです。
さて、今回「梨美」という人の名前が出てきましたね。この名前は「りみ」と読みます。梨美は有咲の...おっと、これは次回のお話で二人の関係性がわかるから言ってはいけないんでした。では次回をお楽しみに。

2025/03/01 10:52

空知 星彩 ID:≫ 11jL5KYjXaJ6Y
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