シマエナガちゃんはカラスくんに愛される
ピピピピピピッ。
目覚まし時計の音で私はいつも目を覚ます。
えな 「ふぁ〜ぁ」
重たいまぶたを上げて、制服に着替える。
えなが通っている中学は全寮制。
当然、朝ご飯やお弁当は自分で作る。
味噌汁とご飯、目玉焼きとウィンナー。
朝ご飯は大体これだ。
えな 「いただきます」
ご飯を食べ終わり、身支度を整えてえなは寮のドアにカードキーを差し込み、
寮を出た。
寮から教室はそう遠くない。
のんびり登校するのがえなは好きだ。
ポン。
後ろから肩を触られ、振り返る。
えな 「石黒くん」
蓮 「おはよう、えな」
綺麗な顔で微笑んだのは私の隣の席の石黒蓮くん。
蓮 「教室まで一緒に行こ」
えな 「だ、だめっ」
蓮 「えーなんでー」
(石黒くんと一緒にいると女の子からの視線が痛いんだもんっ…)
蓮 「…ふーん、えなは俺のことキライいなんだ?」
スネたように口を尖らせて言った蓮。
えな 「えっ、違っ…」
(キライってわけじゃ…)
蓮 「じゃあ、好き?」
えな 「うん」
(あ…。勢いでうんって言っちゃった…!)
蓮 「じゃあ一緒に行こ?」
いたずらっ子のようにえなの顔を覗き込む。
えな「さっきのは違くて…!」
えなの言葉に耳を傾けず、蓮はえなの手を優しく掴んで引き寄せる。
蓮「…俺も好きだよ」
甘く耳元でささやくように言った蓮にえなは硬直する。
少し体制がついてきたえなもさすがにどきっとしてしまう。
蓮「行こ」
手を繋いできた蓮に抵抗できず、えなは思った。
この人は天敵だと。
目覚まし時計の音で私はいつも目を覚ます。
えな 「ふぁ〜ぁ」
重たいまぶたを上げて、制服に着替える。
えなが通っている中学は全寮制。
当然、朝ご飯やお弁当は自分で作る。
味噌汁とご飯、目玉焼きとウィンナー。
朝ご飯は大体これだ。
えな 「いただきます」
ご飯を食べ終わり、身支度を整えてえなは寮のドアにカードキーを差し込み、
寮を出た。
寮から教室はそう遠くない。
のんびり登校するのがえなは好きだ。
ポン。
後ろから肩を触られ、振り返る。
えな 「石黒くん」
蓮 「おはよう、えな」
綺麗な顔で微笑んだのは私の隣の席の石黒蓮くん。
蓮 「教室まで一緒に行こ」
えな 「だ、だめっ」
蓮 「えーなんでー」
(石黒くんと一緒にいると女の子からの視線が痛いんだもんっ…)
蓮 「…ふーん、えなは俺のことキライいなんだ?」
スネたように口を尖らせて言った蓮。
えな 「えっ、違っ…」
(キライってわけじゃ…)
蓮 「じゃあ、好き?」
えな 「うん」
(あ…。勢いでうんって言っちゃった…!)
蓮 「じゃあ一緒に行こ?」
いたずらっ子のようにえなの顔を覗き込む。
えな「さっきのは違くて…!」
えなの言葉に耳を傾けず、蓮はえなの手を優しく掴んで引き寄せる。
蓮「…俺も好きだよ」
甘く耳元でささやくように言った蓮にえなは硬直する。
少し体制がついてきたえなもさすがにどきっとしてしまう。
蓮「行こ」
手を繋いできた蓮に抵抗できず、えなは思った。
この人は天敵だと。