（＃１の日の翌日の朝）



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❤「ぜったい行かない」




りょうちゃんに「今日一緒に学校行こ」って言われた




❤「今日お店開ける日だからね？」



💛「ギターやる子に会わせてあげたいのに〜」




本当に朝りょうちゃんが来るなんて思っていなかった


大抵、こういう時はなんだかんだ来ないことが多いから、




❤「その人、誰なの？」



💛「名前知らない」


💛「えへへ」


💛「元貴と同じクラスの、サッカー部？の子」



あ、あの。

僕が苦手なやつか....。



❤「あの陽キャじゃん」


❤「絶対無理」




💛「やっぱりそうか...」



？？？「あの、、」



聞き慣れない声がする


お客さんではなさそうだ







見てみると、


クラスメイト、サッカー部の僕が大の苦手なあの例の陽キャ










若井滉斗がいた




💙「若井です」



💛「え、君昨日の」



❤「なんで？？」



💙「あの、大森...いや元貴、学校来なくてももういいんで、、」


💙「俺と友達になってくださいっ！」



💛「[小文字]良く言った凄いよ若井[/小文字]」



❤「え、なんか凄い」


❤「グイグイ来てるわりに敬語 笑」




思っていたより華がない



もっともっと綺麗びやかだと思ってた




💙「いや、本当にすみません」


💙「いや、ですよね？」


💙「こんなにしつこいの」



❤「別にいいよ」



💙「え？」



❤「敬語じゃなくても」





彼にもなにか闇がある


どこか空っぽだな


そんなことをふと思ってしまった



💛「ふふ」


💛「[小文字][小文字]なんかお二人さんいい感じじゃない？[/小文字][/小文字]」



💙「学校終わったらまた来るね」



❤「好きにして」








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そんな日々が沢山続いた



💙「元貴」



❤「なーに？」



りょうちゃんは大学受験の為に勉強するって言って、来ない日が続いた。




💙「元貴の歌好きなんだよね」



❤「ありがとう」



💙「元貴の作る曲好きだよ」



若井は僕に沢山の「好き」をくれた


でも、慣れていけないものだと思った









僕は色んな「情」を知らない


親から受ける愛情

恋人との愛情

友人との友情





ただ花屋として、


親なしの高校生として、


生きていくことに精一杯だから





若井が沢山くれたその「好き」に慣れる


「隙」がない



というか、慣れることが出来るほどの「隙」がなかった





💙「元貴が作る花束好きだな」





若井で満たされるのが怖くて



独りになりたくて





空っぽになりたい






❤「若井」



💙「ん？」



❤「明後日りょうちゃんも連れてきてよ」



❤「その代わりさ、明日は来なくていいよ」




💙「え、ぁ、うん」



💙「分かった」




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