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とりぷるふーるず!!

#8

弥生!!!!!!!!恋だよ!!!!!!!!それ!!!!!!!!

放課後。
いつものように、弥生は理科準備室にいた。
試薬の整理、ガスバーナーの点検、顕微鏡の手入れ。
それが彼女の日常だった。

そこに――見知らぬ男子が、ひょこっと顔を出した。

「ごめん、ここって部外者立ち入り禁止だった?」

白衣でもなく、制服でもなく、
Tシャツにパーカーのラフな格好。

「……あなた、誰?」

「風紀委員。いや、臨時で補佐みたいなやつ。
顧問にこれ返してこいって言われて」

彼が手にしていたのは、理科室の貸出ノートPCだった。

[水平線]

「風紀、ねぇ……正直、信用ならないんだけど」

「うん、それは知ってる。革命三人組の一人でしょ、君」

弥生の眉がぴくっと動いた。

でも彼は――まったく敵意がなかった。

「科学好きって聞いてたけど、本当に好きなんだな。
この部屋、君の家みたいな匂いするもん」

「は?どういう意味」

「いい意味。居心地がいいってこと」

ほんの少しだけ、
弥生の心拍数が変化した。

(……なにこれ。生理的変化。予測不可)
[水平線]

翌日から、彼――高峯 真澄(たかみね ますみ)は、
なぜかふらっと理科準備室に顔を出すようになった。

「また来たの?風紀委員ってヒマなの?」

「いや……理科室、落ち着くから」

「君、感情で動いてるね。論理がない」

「うん。そういうとこ、君がカッコいいと思ってる」

「…………」

弥生は心の中で、恋愛スコアの再計算を始めた。

第一印象:50点
興味深さ:82点
会話時のドーパミン反応:+5%
手が触れた瞬間の静電気:0.3ボルト

(やっぱりおかしい、僕、この人のことを観察してるんじゃない。見ていたいんだ。)

---

[水平線]

ある日、激しい雨。

誰も来ない準備室に、彼がまた現れた。

「傘忘れたから、雨宿り」

「……うちに来なよ、傘ならあるから」

「それ、誘い文句?」

「違う。合理的判断。でも――そう聞こえたなら、たぶん、合ってる」

沈黙。

弥生は、彼の横に静かに座った。

「……僕は、人の顔の違いがうまく認識できないの。
でも、君だけは、遠くからでもすぐわかる」

「それって……」

「たぶん、それが“好き”ってことだって、今ならわかる。」

真澄は何も言わなかった。

ただ、そっと手を伸ばして、弥生の手にふれた。

温度:36.8度
脈拍:82/min
発汗:あり(少)

その瞬間、“数値では処理できないものが、胸の奥で弾けた。”


[水平線]

翌日。生徒会室にて。

「ちょっとぉぉぉおお!? 弥生が男子と手ぇ繋いで歩いてたって聞いたんですけどおおお!?」

「ほんと!?恋!?まじで!?革命より事件!!」

「うるさい。静かにして。僕は今、脳内で“好き”という感情の時系列を解析中なの」

「そういうとこがかわいいんだよぉぉぉ!!」

「いや……でもちょっと羨ましいかも。
誰かに“見られる”のが、怖くなくなるのって……素敵だよね」

弥生は照れくさそうに、でも嬉しそうに言った。

「うん。僕、彼の目だけは、ちゃんと見えるんだ。」


[水平線]

それは、数値で説明できない奇跡。
確率で測れない感情。

でも、確かに今ここにあるもの。

弥生の世界は、
ほんの少し、
[中央寄せ]色づいた。[/中央寄せ]

作者メッセージ

弥生チャン!!!!!!!!今日もカワイイネ!😍オジサン👨‍🦰ビックリ🫢しちゃったヨ🫶

2025/06/16 08:35

明け他人(枯花) ID:≫ 6yTgHEMno8sog
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