条兎「え、あの完璧な田舎ハウス、“離れ”だったの？」
弥生「本宅とはいったい……（フラグが立つ音）」
汐花「今日はそっち行こっか！両親にも紹介したいし」
条兎「行こう！！！」
弥生「全力の即答」


【巨大な石造りの門＋インターホン付き】

弥生「門に顔認証ついてる……」

条兎「それってセキュリティの次元が……え、広い、広すぎる！！」

汐花「入るね～♪」

→ガチャーン……と開く巨大な自動門
中は……
広大な庭園
その真ん中に噴水
そして……遠くに見える3階建ての洋館風建築！！

中に入ると――

床、大理石
吹き抜けにシャンデリア。
廊下、3人並んで歩いても余裕。
家政婦さんが5人
ピアノ、図書室、バラ園、温室、プール、ホームシアター、全完備。

条兎「何この家！？ 貴族！？ 上流階級！？ 現代に実在するの！？」

弥生「理解が追いつかない……生活というよりもこれはでは……」


【リビングにて】

汐花母（優雅なロングドレス）
汐花父（クラシックな三つ揃いスーツ）

母「ようこそいらっしゃいました。汐花が大変お世話になっておりますわ」

父「このたびはご足労いただき感謝いたします。どうぞ、ご自由にくつろいでください」

弥生（立ち方がもう貴族）

条兎（緊張で呼吸の仕方を忘れる）

そしてティータイム…

出てきたのは――

金縁のアンティークカップ
王室御用達の紅茶
パティシエが作ったスイーツ
汐花母手製のスコーン（味が神）

条兎「味覚が……目覚める……」

弥生「ちょっとこのスコーン、論文書けるレベルで美味しい」


それぞれに用意されたゲストルーム

条兎の部屋→壁一面バスケット仕様、天井高4m
弥生の部屋→本棚＆天体望遠鏡完備、書斎＋寝室2部屋構成
汐花「私は中庭横の部屋～、でも屋根裏のアトリエも好き」

弥生「住みたい」

条兎「うん、もうここに住みたい」

汐花「住んでいいよ？」


【フルコース＋星を眺めながらの優雅な時間】

汐花父「星がきれいな日は、こうして娘と話すのが楽しみでね」

母「よかったら、また3人でいらしてね。次は庭園で朝食でも」

条兎「ここが……楽園……」

弥生「文化レベルが高すぎて酸素が薄い」

弥生「……あの、お父様お母様。娘さん、我々が全力で大切にします」

父「よろしくお願いします。娘を、どうか――」

母「ふふ、汐花が笑ってるなら、それだけで充分ですわ」

汐花「また来てね～！」