とりぷるふーるず!!
昼休み。教室の片隅にて。
汐花「はー、お昼うまっ! やっぱ唐揚げは冷めても最強!」
条兎「……机、なんか湯気出てる」
汐花「あっ、それ多分弥生のせい」
その視線の先――
弥生の机の上に広がる理科セット。
何やら透明な容器、配線、発泡スチロール……そして水素ボンベ!?
弥生「今、水素と酸素から直接電気を取り出す実験をしています」
汐花「ん? 電気ってことは……それ、発電できるの!?」
条兎「でも、なんで休み時間にやるんだ」
弥生「理科室が昼は使えなかったので。あと、試験管が冷えてた方が効率がいい」
汐花「よくわかんないけど……つまり“天才”ってこと?」
弥生が細い配線をクリップでつなぐと――
カチッ。
机の上の小型モーターが回り出し、LEDが淡く光りだす。
条兎「……光った」
汐花「電池、できちゃった!?」
弥生「これは固体高分子型。熱も少なくて扱いやすいです。ちなみに――」
\ ボンッ! /
窓の近くのコンセント(誰かの充電スポット)に微弱な逆流発生。
小鳥がびっくりして飛び立つ。
弥生「……少し、電圧が足りませんでした」
理科教師・黒田先生が現れる。
黒田先生「弥生くん……何してるんだい……?」
弥生「小型発電機です、使用電力は小型乾電池以下です。法的にも問題ありません」
黒田先生「小型発電機を作ってくる生徒、君しか知らないよ…」
放課後、屋上。
燃料電池を少し大きめに作り直して、太陽光も取り入れる弥生。
弥生「『いつか、学校の電力を自分でまかなう』。それが目標です」
汐花「え、すごすぎない!? なんかSFみたい!!」
条兎「でも……それ、給食の電源も?」
弥生「もちろん、炊飯器も含みます」
帰り際の教室、残暑の中。
弥生「……できました」
彼女が机に設置した小さな扇風機が――燃料電池だけで回り出す。
汐花「天才って、本当に扇風機も自作するんだ……」
条兎「それ、どう見てもエンジンみたいにうるさいけどな」
弥生「改良の余地あり、ですね」
燃料電池は、休み時間でも作れる(※弥生限定)
水素×酸素=爆発しなければ最高のエネルギー
電力供給と昼休みは、両立できる(たぶん)
汐花「はー、お昼うまっ! やっぱ唐揚げは冷めても最強!」
条兎「……机、なんか湯気出てる」
汐花「あっ、それ多分弥生のせい」
その視線の先――
弥生の机の上に広がる理科セット。
何やら透明な容器、配線、発泡スチロール……そして水素ボンベ!?
弥生「今、水素と酸素から直接電気を取り出す実験をしています」
汐花「ん? 電気ってことは……それ、発電できるの!?」
条兎「でも、なんで休み時間にやるんだ」
弥生「理科室が昼は使えなかったので。あと、試験管が冷えてた方が効率がいい」
汐花「よくわかんないけど……つまり“天才”ってこと?」
弥生が細い配線をクリップでつなぐと――
カチッ。
机の上の小型モーターが回り出し、LEDが淡く光りだす。
条兎「……光った」
汐花「電池、できちゃった!?」
弥生「これは固体高分子型。熱も少なくて扱いやすいです。ちなみに――」
\ ボンッ! /
窓の近くのコンセント(誰かの充電スポット)に微弱な逆流発生。
小鳥がびっくりして飛び立つ。
弥生「……少し、電圧が足りませんでした」
理科教師・黒田先生が現れる。
黒田先生「弥生くん……何してるんだい……?」
弥生「小型発電機です、使用電力は小型乾電池以下です。法的にも問題ありません」
黒田先生「小型発電機を作ってくる生徒、君しか知らないよ…」
放課後、屋上。
燃料電池を少し大きめに作り直して、太陽光も取り入れる弥生。
弥生「『いつか、学校の電力を自分でまかなう』。それが目標です」
汐花「え、すごすぎない!? なんかSFみたい!!」
条兎「でも……それ、給食の電源も?」
弥生「もちろん、炊飯器も含みます」
帰り際の教室、残暑の中。
弥生「……できました」
彼女が机に設置した小さな扇風機が――燃料電池だけで回り出す。
汐花「天才って、本当に扇風機も自作するんだ……」
条兎「それ、どう見てもエンジンみたいにうるさいけどな」
弥生「改良の余地あり、ですね」
燃料電池は、休み時間でも作れる(※弥生限定)
水素×酸素=爆発しなければ最高のエネルギー
電力供給と昼休みは、両立できる(たぶん)