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とりぷるふーるず!!

#17



ビリッ

始業式の朝。教室がざわつく。

条兎(教室のドア前で静かに立ち尽くす)

汐花「あれ、条兎どうしたの?入らな――」
条兎「……制服が、破れた」

弥生(ペラ…とサイズ表を確認)「210cmは、たぶん対象外」


一時的に体育着+ジャージという緊急処置を施したものの――

汐花「だめだ、条兎が制服じゃないと、怖さ3割増しだわ」
条兎「しかも、歩くたびに廊下の人が避けていく」

弥生「完全に“学園に現れた謎の転校生”の扱い」



汐花「よし、布から作る。任せて。小学校のとき、ぬいぐるみで鍛えたから」

条兎「おれの制服、ぬいぐるみ基準……」

弥生「サイズ、どうする?」

汐花「測った方が早い。条兎、立って!」

\ 測定結果 /

身長:210cm
体格:人間として美術館に飾れるレベル

汐花「もはや“制服”というより“装備”って呼びたい……」



放課後の図工室、ミシンと布と格闘する汐花。

弥生「何その謎の図面」
汐花「“パワースーツ型学ラン(仮)”」
条兎「着ていいのか、それ」

最終工程、試着。

汐花「いけるか……?(ドキドキ)」
条兎「……袖、入った」
弥生「すごい。肩が割れてない」

\ 見事!完成!!/
「ちょっと重めの学ラン、でも動ける!」
「裏地はさりげなくクマ柄」

登校すると――

生徒A「え、なにあの完璧フィットスーツ」
生徒B「手作りらしいよ。布から」
生徒C「何者なの……あの子たち……」

先生(遠目に見て)「もうこの制服、来年の新デザインにしたら?」


汐花「どう?ちゃんと動きやすい?」

条兎「うん。これ、着てるとちょっと元気出る。汐花の裁縫、最強」

弥生「条兎、笑ってる。珍しい」

汐花「次破れたら、春用と秋冬用、両方作るからね!」

条兎「うん。――ありがとう」

2025/07/20 14:12

明け他人(枯花) ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
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