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とりぷるふーるず!!

#1

プロローグ

ここは――世界の目が注がれる名門校、蓮見河大学附属高校(はすみかわだいがくふぞくこうこう)。
この学び舎をひとことで言い表すなら、「実力主義」。
そして、なかでも頂点に立つのが――生徒会の3人だ。

現代のゴッホと呼ばれる若き芸術の鬼才。
出場したすべての大会で最優秀賞をかっさらう、蓮賽 汐花(はすさい しおか)。

歴史に残る学術発見をいくつも成し遂げた天才少女、茜 弥生(あかね やよい)。

ありとあらゆるスポーツで輝き、オリンピック候補にも挙げられる身体能力の化身、宝条 条兎(ほうじょう じょうと)。

彼女たちは、生まれながらにして"選ばれた"存在――
けれど、天才は燃え尽きるのも早い。

今、この3人は、静かに、堕ちようとしていた。

「……君たち、名前は?」

小さな声が、薄暗い部屋に響く。

「蓮賽……汐花」

「宝条……条兎」

「茜……弥生」

静かに、淡々と。まるで、遺言のように。

蓮賽「ねぇ……ボクさ。どれだけ描いても、"現代のゴッホ"って呼ばれるんだ。
努力したって、結局は"誰かの二次創作"……そんなの、やってられないよ。だったらいっそ、"しょーもないやつ"になりたかった」

条兎「私は……女の子でいたかった。ずっと。でも、お母様が許してくれなかったの。なら、もう……生きてる意味、ないよね」

弥生「……そっか。僕は……もう、なにも見たくない」

沈黙。落ちる空気は、鉛のように重かった。

蓮賽「……ぷっ……っはは、あはははっ!!」

「「!?!?」」

蓮賽「なんかさ、急に可笑しくなってきちゃった。
なんで、私たちが変わらなきゃいけないの? 世界のほうが、おかしいんだよ」

条兎「……そうだよ。変わるべきは、私たちじゃない」

弥生「……ならさ。もし、明日の朝――
ほんの少しでも"何か言いたくなった"ら、屋上に来て。話そうよ」

蓮賽「……うん!それ、なんか……楽しそう!」

条兎「……賛成」

じゃあ、さようなら。またいつか。

作者メッセージ

驫麤

2025/02/28 11:28

明け他人(枯花) ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
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