ハツコイDaily〜ちっちゃな想いのカケラ〜
おそらく160cm付近はある身長に、すらっとしたスタイル。
その隣には、誰にも真似のできない唯一無二のお洋服をうまく着飾っている女の子。
それこそまさしく、女子が憧れる女子というやつなんだと思う。
「心ちゃん」という単語が聞こえてすぐ後ろに振り返ると、思った通り、その"女子が憧れる女子"のお手本のような2人が、人溜まりに混じっていた。
「おはようみんな。」
そこまで大きな声ではなかったけど、周りよりもひときわ落ち着いた雰囲気をまといそう言うのは、わたしの唯一の希望の光・[漢字]氷高[/漢字][ふりがな]ひだか[/ふりがな][漢字]心[/漢字][ふりがな]こころ[/ふりがな]ちゃん。
オトナっぽい美人で有名な子で、一度だけ同じクラスになった事があるっきりの関係だから、そこまで仲は親しくない。
.......なのに唯一の希望の光っておかしいよね、あはは....
「おはよー!」
心ちゃんの隣で明るくそう言うのは、[漢字]璃杏[/漢字][ふりがな]りのん[/ふりがな]ちゃんっていう子。
おしゃれで可愛くて、璃杏ちゃんにおしゃれ講座を開いてもらったら誰でもすぐおしゃれになれちゃうという噂が飛び交っている、とってもすごい子。
実際その噂を聞きつけた当時の親友が璃杏ちゃんにおしゃれを教えてもらっていたけれど、翌日からありえないくらい、先日とは違ったお洋服の着飾り方をしていて、わたしは1人勝手に璃杏ちゃんの事を尊敬していた。
わたしは璃杏ちゃんと話したことも、同じクラスになった事もないから、せめてクラスメイトになるんだし一回くらいは話してみたいなあ.....
でも思った通りというかなんというか、わたしなんかじゃ一生話しかけもできないくらい、2人は圧倒的なオーラを放っている。
そりゃ、そうだよね....
心ちゃんも璃杏ちゃんも、この学校ではほぼ有名人に等しいくらいの知名度。
だから当然仲のいい子もたくさん居て、地位の差というものを感じてしまう。
......わたしも、心ちゃんや璃杏ちゃんほど完璧な友達じゃなくていいから、気軽に話しかけれて、気軽にはしゃいだりできる、そんな子と、仲良くなりたいな...
....でも友達を作るには、ただあの人溜まりを見つめてるだけじゃだめだよね。
うん、とにかく行動行動!!
そう思った途端、ぱちっと心ちゃんと瞬間的に目があった。
.....え?わ、わたし見てる....?
驚いて、いつものみんなの前での笑みを浮かべた。
とにかく心のなかで一件落着したわたしは、「朝の会はじめますよー」という担任らしき先生が入ってくると同時に、1人決心して前を向いた。
side 心
氷高心。今年から6年生になりました。
つい3日前から新学期が始まって、順番に自己紹介をしていると、先生ははっと驚いたように声をあげていた。
「あら、出席番号2番の方がお休みなのね。じゃあ3番の有馬さん、自己紹介をお願いします。」
.....あ、2番の子休みなんだ....
小学6年生...いわゆる、学校生活最後の最終学年という締めくくりの学年。
そんな学年の新学期から早々に休んでしまうなんて、相当運の悪い子なんだろうなあと思う。
その時は、学校に来ていない出席番号2番の子の事なんてすっぽり頭の中から抜け落ち、3番の璃杏の自己紹介に耳を傾ける一方だった。
新学期も始まってから3日。
女子のグループ仕分けも終わりつつある一方、なぜかその時だけ、あの2番の子の事が脳裏をよぎった。
.....もう頭の中から消え去っていると思っていた記憶が急に脳を巡回し始めて、少し驚く。
そういえばまだきてないよね、あの2番の子。
たくさんの女子たちに囲まれながら、呑気にわたしはそんな事を考えていた。
.....性別も、名前も、顔も、何もわからないけど、なぜか気になってしまう。
そして数秒後、このクラスになって初めて見る顔立ちの女の子と、瞬間的にぱちりと目があった。
_______そしてその子は、目があっただけのわたしににっこりと笑いかけた。
....え?
その笑顔は、とても言葉で表せないくらい純粋無垢で。
もうその子はくるっと前を向いてしまったけど、なぜか頭に焼きつけられた。
.....今の、わたしに向かって、だよね...?
話したこともないはずだけど.....
そして頭を巡らせると、わたしはようやく気づいた。
[太字]あの子が、2番の子......?[/太字]
だめだ、今話しかけずにはいられない。
そう思いあの子の座る席へ足を進めようとしたと同時に、先生が「朝の会はじめますよー」と言いながら教室へ入ってきてしまった為、自分の席へ座らざるを得なくなってしまった。
....次の休み時間でいいから、あの子と話してみたい.....!
わたしは1人そう決心して、いつもよりも少しだけ軽かった足取りで、席へと着いた。
その隣には、誰にも真似のできない唯一無二のお洋服をうまく着飾っている女の子。
それこそまさしく、女子が憧れる女子というやつなんだと思う。
「心ちゃん」という単語が聞こえてすぐ後ろに振り返ると、思った通り、その"女子が憧れる女子"のお手本のような2人が、人溜まりに混じっていた。
「おはようみんな。」
そこまで大きな声ではなかったけど、周りよりもひときわ落ち着いた雰囲気をまといそう言うのは、わたしの唯一の希望の光・[漢字]氷高[/漢字][ふりがな]ひだか[/ふりがな][漢字]心[/漢字][ふりがな]こころ[/ふりがな]ちゃん。
オトナっぽい美人で有名な子で、一度だけ同じクラスになった事があるっきりの関係だから、そこまで仲は親しくない。
.......なのに唯一の希望の光っておかしいよね、あはは....
「おはよー!」
心ちゃんの隣で明るくそう言うのは、[漢字]璃杏[/漢字][ふりがな]りのん[/ふりがな]ちゃんっていう子。
おしゃれで可愛くて、璃杏ちゃんにおしゃれ講座を開いてもらったら誰でもすぐおしゃれになれちゃうという噂が飛び交っている、とってもすごい子。
実際その噂を聞きつけた当時の親友が璃杏ちゃんにおしゃれを教えてもらっていたけれど、翌日からありえないくらい、先日とは違ったお洋服の着飾り方をしていて、わたしは1人勝手に璃杏ちゃんの事を尊敬していた。
わたしは璃杏ちゃんと話したことも、同じクラスになった事もないから、せめてクラスメイトになるんだし一回くらいは話してみたいなあ.....
でも思った通りというかなんというか、わたしなんかじゃ一生話しかけもできないくらい、2人は圧倒的なオーラを放っている。
そりゃ、そうだよね....
心ちゃんも璃杏ちゃんも、この学校ではほぼ有名人に等しいくらいの知名度。
だから当然仲のいい子もたくさん居て、地位の差というものを感じてしまう。
......わたしも、心ちゃんや璃杏ちゃんほど完璧な友達じゃなくていいから、気軽に話しかけれて、気軽にはしゃいだりできる、そんな子と、仲良くなりたいな...
....でも友達を作るには、ただあの人溜まりを見つめてるだけじゃだめだよね。
うん、とにかく行動行動!!
そう思った途端、ぱちっと心ちゃんと瞬間的に目があった。
.....え?わ、わたし見てる....?
驚いて、いつものみんなの前での笑みを浮かべた。
とにかく心のなかで一件落着したわたしは、「朝の会はじめますよー」という担任らしき先生が入ってくると同時に、1人決心して前を向いた。
side 心
氷高心。今年から6年生になりました。
つい3日前から新学期が始まって、順番に自己紹介をしていると、先生ははっと驚いたように声をあげていた。
「あら、出席番号2番の方がお休みなのね。じゃあ3番の有馬さん、自己紹介をお願いします。」
.....あ、2番の子休みなんだ....
小学6年生...いわゆる、学校生活最後の最終学年という締めくくりの学年。
そんな学年の新学期から早々に休んでしまうなんて、相当運の悪い子なんだろうなあと思う。
その時は、学校に来ていない出席番号2番の子の事なんてすっぽり頭の中から抜け落ち、3番の璃杏の自己紹介に耳を傾ける一方だった。
新学期も始まってから3日。
女子のグループ仕分けも終わりつつある一方、なぜかその時だけ、あの2番の子の事が脳裏をよぎった。
.....もう頭の中から消え去っていると思っていた記憶が急に脳を巡回し始めて、少し驚く。
そういえばまだきてないよね、あの2番の子。
たくさんの女子たちに囲まれながら、呑気にわたしはそんな事を考えていた。
.....性別も、名前も、顔も、何もわからないけど、なぜか気になってしまう。
そして数秒後、このクラスになって初めて見る顔立ちの女の子と、瞬間的にぱちりと目があった。
_______そしてその子は、目があっただけのわたしににっこりと笑いかけた。
....え?
その笑顔は、とても言葉で表せないくらい純粋無垢で。
もうその子はくるっと前を向いてしまったけど、なぜか頭に焼きつけられた。
.....今の、わたしに向かって、だよね...?
話したこともないはずだけど.....
そして頭を巡らせると、わたしはようやく気づいた。
[太字]あの子が、2番の子......?[/太字]
だめだ、今話しかけずにはいられない。
そう思いあの子の座る席へ足を進めようとしたと同時に、先生が「朝の会はじめますよー」と言いながら教室へ入ってきてしまった為、自分の席へ座らざるを得なくなってしまった。
....次の休み時間でいいから、あの子と話してみたい.....!
わたしは1人そう決心して、いつもよりも少しだけ軽かった足取りで、席へと着いた。