ハツコイDaily〜ちっちゃな想いのカケラ〜
[漢字]浅乃[/漢字][ふりがな]あさの[/ふりがな][漢字]桃奈[/漢字][ふりがな]ももな[/ふりがな]、小学6年生。
とっても不運な新学期の、始まりです....!!
[水平線]
わたしが6年生最初のクラス名簿を見たのは、ベッドの中。
体調不良で新学期早々3日間も学校を欠席していたわたしは今日始めて、新しいクラス、そして教室の人と対面する。
友達できるかな、勉強はどこまで進んでるかな....なんて、呑気に意味もない不安を抱えながら、なぜか軽かった足取りでわたしは校門をくぐった。
ガラッという音を立てて開く教室の扉。
5年生の時のものと違って軽く開く構造になっており、大した力もないわたしにはうってつけの扉に取り替えられていた。
そして開いた先に居た人だまりは、わたしを腫れ物を触るような目で見ている。
一瞬「どうして同じクラスメイトなのにそんな謙遜するような目でみるの!?」と後先考えず問い詰めてやろうという気分になったけれど、それも無理もない。
わたしは、3日遅れをとったのだ。
登校する直前までは一切考えなかったけど、よく考えれば女子同士のグループ仕分けなんてとっくに終わっている頃合いだし、みんなわたしの名前は知ってるかもだけど顔は知らない可能性がかなり高い。
.......そうだよね、よく考えればわかるはずだったのに.....
名簿表も一目通したけど、前のクラスでひときわ仲の良かった子とはクラスが別れていたから、あまり名簿表に濃く視線を移さなかった為、クラスメイトを把握しきれていない。
.....強いて言えば、前クラスが同じだった『[漢字]心[/漢字][ふりがな]こころ[/ふりがな]ちゃん』の名前は見つけたけど、クラスを見た感じ心ちゃんの姿は見当たらなかった。
1人ドア前でうじうじしていると、後ろから声がかかった。
「......何してんだよ、浅乃。」
....うわ、何このデジャヴ感....
この声は、嫌でも毎日聞かされていたから聞き覚えがありすぎる。
「....[漢字]秋葉[/漢字][ふりがな]あきば[/ふりがな]こそ、何してんの。」
秋葉....こいつは、秋葉[漢字]大河[/漢字][ふりがな]たいが[/ふりがな]。
もう1年生の頃からずーっと、やたらと女子にちょっかいをかけてきて、その度にわたしが秋葉に怒っていたのを思い出す。
それも、秋葉は狙いを定めてちょっかいをかけるようなタイプでなく、その時の気分で、その時やりたいことを自由にするタイプである為、毎回毎回意味不明な事をしでかしては先生に突きつけるなりなんなりされていた。
.....でも、一部不特定多数の女子からはそこそこの人気を集めているみたいで、ちょっと悔しいという思いもなくはない。
「いやオレこのクラス...って、もしかしてお前も6-2か?」
.....最終学年も、こいつと一緒のクラスなのか......
「...はは、今年も同じなんだね、よろしくしないでね秋葉。」
「さらっとひでー事言われたけど、残念ながらオレもおめーとよろしくするつもりじゃねーから。」
こっちこそ、と小さく言い返した後、わたしはもう振り切れてしまい、ずかずかと教室へ乱暴に入った。
「...え誰..?」「この子同じクラスだったっけ...」「あ、あれじゃない、休んでた子」「えーまじ?話しかけにくい....」
.......全部、全部聞こえてるからね!!!
もういいもん!6年生もういいもん!!
近くにあった座席表を横目に、わたしは席へと着いた。
流すように目を通してしまった為よくは見えなかったけれど、『[漢字]速水[/漢字][ふりがな]はやみ[/ふりがな][漢字]蓮[/漢字][ふりがな]れん[/ふりがな]』と、隣の席の表にはそう記されていた。
一体、どんな人だろう....
....ともだちも、できるといいな.....
「あっ心ちゃんと璃杏ちゃんおっはよー!」
着席して数秒後、唯一の希望の光だった「心ちゃん」の単語が耳に入ってきて、どこか一安心した自分が居た。
とっても不運な新学期の、始まりです....!!
[水平線]
わたしが6年生最初のクラス名簿を見たのは、ベッドの中。
体調不良で新学期早々3日間も学校を欠席していたわたしは今日始めて、新しいクラス、そして教室の人と対面する。
友達できるかな、勉強はどこまで進んでるかな....なんて、呑気に意味もない不安を抱えながら、なぜか軽かった足取りでわたしは校門をくぐった。
ガラッという音を立てて開く教室の扉。
5年生の時のものと違って軽く開く構造になっており、大した力もないわたしにはうってつけの扉に取り替えられていた。
そして開いた先に居た人だまりは、わたしを腫れ物を触るような目で見ている。
一瞬「どうして同じクラスメイトなのにそんな謙遜するような目でみるの!?」と後先考えず問い詰めてやろうという気分になったけれど、それも無理もない。
わたしは、3日遅れをとったのだ。
登校する直前までは一切考えなかったけど、よく考えれば女子同士のグループ仕分けなんてとっくに終わっている頃合いだし、みんなわたしの名前は知ってるかもだけど顔は知らない可能性がかなり高い。
.......そうだよね、よく考えればわかるはずだったのに.....
名簿表も一目通したけど、前のクラスでひときわ仲の良かった子とはクラスが別れていたから、あまり名簿表に濃く視線を移さなかった為、クラスメイトを把握しきれていない。
.....強いて言えば、前クラスが同じだった『[漢字]心[/漢字][ふりがな]こころ[/ふりがな]ちゃん』の名前は見つけたけど、クラスを見た感じ心ちゃんの姿は見当たらなかった。
1人ドア前でうじうじしていると、後ろから声がかかった。
「......何してんだよ、浅乃。」
....うわ、何このデジャヴ感....
この声は、嫌でも毎日聞かされていたから聞き覚えがありすぎる。
「....[漢字]秋葉[/漢字][ふりがな]あきば[/ふりがな]こそ、何してんの。」
秋葉....こいつは、秋葉[漢字]大河[/漢字][ふりがな]たいが[/ふりがな]。
もう1年生の頃からずーっと、やたらと女子にちょっかいをかけてきて、その度にわたしが秋葉に怒っていたのを思い出す。
それも、秋葉は狙いを定めてちょっかいをかけるようなタイプでなく、その時の気分で、その時やりたいことを自由にするタイプである為、毎回毎回意味不明な事をしでかしては先生に突きつけるなりなんなりされていた。
.....でも、一部不特定多数の女子からはそこそこの人気を集めているみたいで、ちょっと悔しいという思いもなくはない。
「いやオレこのクラス...って、もしかしてお前も6-2か?」
.....最終学年も、こいつと一緒のクラスなのか......
「...はは、今年も同じなんだね、よろしくしないでね秋葉。」
「さらっとひでー事言われたけど、残念ながらオレもおめーとよろしくするつもりじゃねーから。」
こっちこそ、と小さく言い返した後、わたしはもう振り切れてしまい、ずかずかと教室へ乱暴に入った。
「...え誰..?」「この子同じクラスだったっけ...」「あ、あれじゃない、休んでた子」「えーまじ?話しかけにくい....」
.......全部、全部聞こえてるからね!!!
もういいもん!6年生もういいもん!!
近くにあった座席表を横目に、わたしは席へと着いた。
流すように目を通してしまった為よくは見えなかったけれど、『[漢字]速水[/漢字][ふりがな]はやみ[/ふりがな][漢字]蓮[/漢字][ふりがな]れん[/ふりがな]』と、隣の席の表にはそう記されていた。
一体、どんな人だろう....
....ともだちも、できるといいな.....
「あっ心ちゃんと璃杏ちゃんおっはよー!」
着席して数秒後、唯一の希望の光だった「心ちゃん」の単語が耳に入ってきて、どこか一安心した自分が居た。