二次創作
【参加型】異世界歌い手も悪くない。 ~もう一つの都市~
「よいしょ…あ〜あったあった!」
ホコリまみれになりながらミライが取り出したのは、丸めて輪ゴムで止められた、ポスターみたいなの。
「何それ…」
「地図だよ地図!この街のことは大体知ってるから使う機会あんま無かったんだよね〜ねっカラン」
「ミライは行き先考えずにブラブラ歩くタイプだもんね」
「いいじゃん別に〜」
地図…か。確かにまだこのあたりに何があるか知らないし…
そもそも「リエン」ってどこなんだ?もう一つの音楽都市らいしけど…
「は〜い!僕意見ありま〜す」
「は〜い!ユズルくんどうぞ!」
「スマホで良くね???」
「「「あ………」」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「地図、オープン!」
朝日が差し込む部屋の中、みんなでテーブルを囲み、その大きな地図を広げる。
「……思ってたよりふつ〜の地図だね」
「えちょ待ってこっから先切れてるじゃん」
「やっぱスマホか…」
見かねたユズルくんが、目を光らせてスマホを取り出す。
「はい、ユズル様。あなたの力をお借りさせてください!」
3人揃ってユズルくんの席の後ろに立ち、その小さな画面を覗き込む。
(ユズルくん肩身狭そ〜…)
「…え嘘!マップでもこっから先映らないんだけど!」
ユズルくんが歌以外で出さないような声を出した。
確かにマップはカエンだけを映し、そこから先の範囲は真っ白。
「そんなことある…?」
「なんか怖いんだけど」
「…あ、もうちょっと左のほうスクロールして?」
「ん、ほいっ」
カエンの一番東側、マップの限界ギリギリまで電車の路線が伸びている。どうやら終点っぽい。
「…試しに行ってみる?この駅」
僕の一言に、全員が頷いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈次は『オクターブ工業団地』、終点です…どなた様もお忘れ物の…〉
「ふぅ〜長かった!!」
アナウンスとほぼ同時に、カランが背のびをしながら言った。
「じゃあ、いよいよ外へ!」
「どんなところかな〜てかさっき工業団地って…」
きしんだドアの開く音とともに、僕たちは外にでた。
[大文字]「「「「ってド田舎やないか〜い!!!」」」」[/大文字]
見渡す限り、えんとつ…トラック…
コンビニすらなさそうだった。
「ね、レイ!こっち見て!」
カランに肩を掴まれた。
「確かそっちは、マップでは何も映らなかったとこ…って、え!?」
振り向くとそこには、地平線まで続く砂漠が広がっていた。
ホコリまみれになりながらミライが取り出したのは、丸めて輪ゴムで止められた、ポスターみたいなの。
「何それ…」
「地図だよ地図!この街のことは大体知ってるから使う機会あんま無かったんだよね〜ねっカラン」
「ミライは行き先考えずにブラブラ歩くタイプだもんね」
「いいじゃん別に〜」
地図…か。確かにまだこのあたりに何があるか知らないし…
そもそも「リエン」ってどこなんだ?もう一つの音楽都市らいしけど…
「は〜い!僕意見ありま〜す」
「は〜い!ユズルくんどうぞ!」
「スマホで良くね???」
「「「あ………」」」
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「地図、オープン!」
朝日が差し込む部屋の中、みんなでテーブルを囲み、その大きな地図を広げる。
「……思ってたよりふつ〜の地図だね」
「えちょ待ってこっから先切れてるじゃん」
「やっぱスマホか…」
見かねたユズルくんが、目を光らせてスマホを取り出す。
「はい、ユズル様。あなたの力をお借りさせてください!」
3人揃ってユズルくんの席の後ろに立ち、その小さな画面を覗き込む。
(ユズルくん肩身狭そ〜…)
「…え嘘!マップでもこっから先映らないんだけど!」
ユズルくんが歌以外で出さないような声を出した。
確かにマップはカエンだけを映し、そこから先の範囲は真っ白。
「そんなことある…?」
「なんか怖いんだけど」
「…あ、もうちょっと左のほうスクロールして?」
「ん、ほいっ」
カエンの一番東側、マップの限界ギリギリまで電車の路線が伸びている。どうやら終点っぽい。
「…試しに行ってみる?この駅」
僕の一言に、全員が頷いた。
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〈次は『オクターブ工業団地』、終点です…どなた様もお忘れ物の…〉
「ふぅ〜長かった!!」
アナウンスとほぼ同時に、カランが背のびをしながら言った。
「じゃあ、いよいよ外へ!」
「どんなところかな〜てかさっき工業団地って…」
きしんだドアの開く音とともに、僕たちは外にでた。
[大文字]「「「「ってド田舎やないか〜い!!!」」」」[/大文字]
見渡す限り、えんとつ…トラック…
コンビニすらなさそうだった。
「ね、レイ!こっち見て!」
カランに肩を掴まれた。
「確かそっちは、マップでは何も映らなかったとこ…って、え!?」
振り向くとそこには、地平線まで続く砂漠が広がっていた。