仁愛に今、決別の歌を。
俺は何をしてたんだろう。
助けられてばっかりだ。
誰の事も助けられない。
夕凪せんせーみたいになりたいって、思ったはずなのに。
目の前の[漢字]偶像[/漢字][ふりがな]ホログラム[/ふりがな]の言葉に振り回されて。
俺って…役立たずだなぁ。
[小文字]あきらめないで![/小文字]
神威「…?」
アステミ「…ここまで聞こえてくるか…よっぽど声が大きいんだ」
[小文字][太字]先輩がやってたみたいに!よく見るんだよ!道を!![/太字][/小文字]
神威「…求真さん」
[小文字][太字]絶対みんなで出るんだから!!絶対絶対、みんなで、ペンダントを手に入れるんだから!![/太字][/小文字]
神威「……っ」
アステミ「…綺麗ごとだなぁ…」
出口のわからないおもちゃ箱の中で、俺は確かに、ここから出ようと決意した。
[水平線]
レイル視点
神威くんを目の前で失い、途方もない迷路に打ちひしがれていたとき、
シエルが突然そう叫んだ。
ソプラノ「…そうだね。みんなで出よう。」
アルト「神威、あいつも助けないとな。」
シエル「当たり前!さ、行こう!」
無鉄砲で、元気で。
そんなシエルの声は、確かにこの4人を鼓舞していた。
[水平線]
神威視点
神威「…アステミ、ここから出して。」
目の前のホログラムにキッと向き合い、そう言い放つ。
アステミ「…どうして?君はボクのおもちゃなのに」
神威「俺は、戻らなきゃいけない。」
神威「求真さんたちのところに。」
アステミ「…戻って何ができるんだよ、お前に」
神威「わからないよ、そんなの」
アステミ「は?」
神威「でも、行かなきゃ。行かなきゃやれることなんてそもそも見つからないでしょ?」
アステミ「…ふーん。」
アステミ「[太字]それが答えか。あんたの弱みへの。[/太字]」
神威「…は?」
アステミ「ひどいこと言って悪かったね。…でも、仕方なかったんだよ。」
アステミ「もう、手遅れだから言わせてもらうよ。」
アステミ「[太字]人間は、ボクらによって、もうすぐ滅びる。[/太字]」
神威「…は?」
アステミ「…[太字]人間は、もとはボクたちの道具だったんだよ。[/太字]」