仁愛に今、決別の歌を。
アルト視点
突然、遠くで轟音と、煙が上がった。
レイル「!?」
ソプラノ「何事だ…?」
アルト「行ってみるか」
その方向へ駆けていくと、大きく穴の開いた地面の傍に、ごつい銃を持った神威さんがいた。
シエル「先輩!?」
神威「…あ!求真さんたち!」
レイル「無事でよかった…!」
ソプラノ「ケガはないかい?」
神威「いいえ、大丈夫ですよ!…それよりも…」
神威さんの言葉を無視する形で、ソプラノが言った。
ソプラノ「…ここ、もしかして迷路の出口じゃないか?」
神威「え…あ!本当だ!大きな扉…、さっきまでというか、迷路内にはなかったですよね!?」
レイル「すごーい、なんか着いちゃった」
アルト「とにかくこのクソデカ怪し扉の先に行ってみるべきだな」
シエル「うん、絶対なんかある」
レイル「…行ってみましょう」
[水平線]
レイル視点
ギィ…と重い音がして、扉は開いた。
が、しかし。
あっけないほど、その部屋には何もなかった。
ソプラノ「…おや…?」
シエル「あれ?何もない…」
神威「…あっ!?ちょっと待ってください、皆さん!?ありました、[太字]ルビーのペンダント[/太字]です!」
アルト「は!?」
神威くんが拾ったものは、確かに鈍く光るルビーのペンダントだった。
それを確認したと同時に、こんな声がする。
[中央寄せ][明朝体]6つの装飾品を集めし、勇敢な冒険者たちよ。[/明朝体][/中央寄せ]
シエル「!?」
神威「…アステミとは、違う声…?」
[中央寄せ][明朝体]6神の導く光を、其方らの地図に宿そう[/明朝体][/中央寄せ]
レイル「地図…?って、まさか!?」
私がカバンに入れていた、王巳からもらった地図が、
赤、青、黄色、黄緑、水色、紫色…6色の光を帯びて浮かび上がる。
アルト「…!」
シエル「これが…この地図のチカラ…!」
[中央寄せ][明朝体]それが示すは我らの本拠、天界。[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]さあ、冒険者よ。我らの元へ来い。…英雄の旅路として、末永い物語を紡ごうではないか。[/明朝体][/中央寄せ]
レイル「…物語…」
声は途絶え、またそこには無が広がる。
ただそこに、今だ6色に輝き続ける地図を残し。