二次創作
無愛想な猫とコンビニ
はじめて自分から人を助けた
びしょ濡れになった
体を拭きながら戸惑い 、
あの瞳を思い出す
不安げで俯いていて
庇っていたのはゲーム機で
青がよく似合いそうで ...
『 ... 』
どうでもいいことしか
浮かんでこなくて困る
きちんと言い表すなら 、
庇護欲というのだろうか
強がりで落ち着いた
幼馴染感をわずかに感じて 、
放っておけなく思った
そんな出来事は一体
何年前のことだったか
もう思い出せもしない
”「お前といると気分悪い」”
苦しそうな顔で言った
保育所から一緒のぐちつぼ
家族ぐるみでつるんで 、
どこに行くにもセットだった
だった、というだけ
現在 、すっかり
疎遠になってしまって
話すことも叶わない
関係は修復されないまま
私たちは高校生になった
『え 、え〜 まじですかーい』
朝 、電車で眠る幼馴染
姿をとらえただけで
ヒリヒリしだした心臓
硬直する足
乗りたくない 、と
思わず首を振った
扉がしまるアナウンスも
聞こえないふりで 、
震える足を後退させる
「うい 、遅刻すんぞ〜」
『あだッ』
閉まる寸前 、見送るはずが
駆け込んできたなるせに押され
車両に足を踏み入れた
降りる暇もなく
閉じていった扉を
無心で見つめる
それからなるせに
視線を投げた
「.... あ 、まずいことした感じ ??」
へら 、と笑う男の腕を
思い切り引っ張って
ひとまず空いていたため
車両を移して腰を下ろす
そして口を開いた
『 ... ぐっちくんがいたんです』
焦りが滲む表情から
ゆるりと一変した
しかめっ面になって 、
はああ 、とデカく
ため息をついては
口端を上げ笑った
「まーだ引きずってんの ?」
信じられない 、とでも
言いたげにひらひら
顔あたりで揺れる手
それを目で追いながら
ムキになって言い返した
『い ーやめちゃくちゃトラウマだよ』
『あの頃の私はぐっちが全てだったから』
「今もだろ」
『やめてください 。』
・・・
『そういえば 髪の毛切ったの似合うね』
「高校デビューかます予定」
「ピンクいかついっしょ」
『あっピンクは元からですかね .... 』
同じ制服を着たなるせ
ぐちつぼも同じものを
着ていた気がする
『 ... 』
ガラス越しに見える 、
イヤホンを外さずに
眠る横顔をながめた
びしょ濡れになった
体を拭きながら戸惑い 、
あの瞳を思い出す
不安げで俯いていて
庇っていたのはゲーム機で
青がよく似合いそうで ...
『 ... 』
どうでもいいことしか
浮かんでこなくて困る
きちんと言い表すなら 、
庇護欲というのだろうか
強がりで落ち着いた
幼馴染感をわずかに感じて 、
放っておけなく思った
そんな出来事は一体
何年前のことだったか
もう思い出せもしない
”「お前といると気分悪い」”
苦しそうな顔で言った
保育所から一緒のぐちつぼ
家族ぐるみでつるんで 、
どこに行くにもセットだった
だった、というだけ
現在 、すっかり
疎遠になってしまって
話すことも叶わない
関係は修復されないまま
私たちは高校生になった
『え 、え〜 まじですかーい』
朝 、電車で眠る幼馴染
姿をとらえただけで
ヒリヒリしだした心臓
硬直する足
乗りたくない 、と
思わず首を振った
扉がしまるアナウンスも
聞こえないふりで 、
震える足を後退させる
「うい 、遅刻すんぞ〜」
『あだッ』
閉まる寸前 、見送るはずが
駆け込んできたなるせに押され
車両に足を踏み入れた
降りる暇もなく
閉じていった扉を
無心で見つめる
それからなるせに
視線を投げた
「.... あ 、まずいことした感じ ??」
へら 、と笑う男の腕を
思い切り引っ張って
ひとまず空いていたため
車両を移して腰を下ろす
そして口を開いた
『 ... ぐっちくんがいたんです』
焦りが滲む表情から
ゆるりと一変した
しかめっ面になって 、
はああ 、とデカく
ため息をついては
口端を上げ笑った
「まーだ引きずってんの ?」
信じられない 、とでも
言いたげにひらひら
顔あたりで揺れる手
それを目で追いながら
ムキになって言い返した
『い ーやめちゃくちゃトラウマだよ』
『あの頃の私はぐっちが全てだったから』
「今もだろ」
『やめてください 。』
・・・
『そういえば 髪の毛切ったの似合うね』
「高校デビューかます予定」
「ピンクいかついっしょ」
『あっピンクは元からですかね .... 』
同じ制服を着たなるせ
ぐちつぼも同じものを
着ていた気がする
『 ... 』
ガラス越しに見える 、
イヤホンを外さずに
眠る横顔をながめた