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二次創作
大人になったらどうするの

#2


   なに、と突き放すように

   すこし睨んでみせると

   この態度が気に食わなかったのか



   ぐ、と勢いよく腕を取られ

   無理矢理立たされた。



   その瞬間びく、と震えた体が情けなくて

   また泣きそうになっていると

   突然耳がこもり辺りの音が小さくなる。



   動揺を隠せるはずもなく

   恐る恐る耳に手を持っていけば

   誰かの手がそこにあった。




「また泣くんだ?泣き虫じゃん」




   周りの声は聞こえなくても

   距離が近いせいで

   彼の言葉はきちんと聞こえる。



   それは慰めでも何でもなく

   ただ嘲笑っているようで

   またもや目が熱くなった。



   クラスの注目を浴びて

   しかも人気者の剣持さんが

   私に構っている。



   彼女らから何を言われるか、なんて

   そんなの考えなくても

   手に取るように分かることで。



   だからって、これを振り払えば

   皆から反感を買うに決まってる。




『...ぁ、お、ねがいしま、す』

『はな、離してください..』




   穏便に、誰にも聞こえないように

   ひねり出した声は掠れて

   何言ってんのかわかりにくい。



   彼女たちの目の届く範囲で

   声なんか出せたものじゃないから

   うまく発声ができなかった。



   抵抗と言うには不十分なソレで

   もちろん離してくれるとは

   思っていなかったわけだが、



   彼はよく分からない顔で

   しょうがないなと言わんばかりに

   ゆっくり手をどけてくれた。



   かと思えば急に距離を詰めてきて

   耳元で小さく言葉を落とす。




「学校来んの嫌になってるだろ」




   ぶわっと頭が熱くなった。



   当たり前だ、誰がこの状況で

   学校に行きたいとか思うんだ。

   ありえないでしょ、普通。



   机に書かれた”死ね”の文字が

   視界に飛び込んできたのも相まって

   強く唇を噛み締めていると




「だから、僕が菜摘さんを救ってやるよ」




   甘く鼓膜を響かせたその声が

   瞬く間に頭の熱を

   冷まし沈めていくのだった。

2025/08/02 22:01

むたです ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
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