二次創作
# 嫌われたので死んでみた .
「 ... 迷惑かけて、ほんとごめん 」
温かいココアを手渡し、席に着くと、向かいに座る彼はココアに息を吹きかけて一口飲み、驚いたように口を開いた。
「全然そんなことないよ!」
カップを机に置き、身振り手振りを交えながら話し始める。
( 気遣ってくれてるのかな...? )
そう思うと、彼の不器用な気遣いに思わず口元が綻んでしまう。
私が慌てて口を押さえているのを見た彼は、ほっとした様子でため息をついた。
「やっと笑ってくれたぁ...」
と、机に体を預ける彼。
「あ...」
ここ数日は何かと気を張っていたため、笑顔を見せる余裕もなかった。
「玄関開けた時から顔色悪かったし」
と、呆れたようでありながら心配しているような表情で言った。
あの子に振り回されて、一人で空回りして、自業自得なのにメンバーにも心配をかけてしまって...
( 本当、私馬鹿だなぁw )
泣きそうになるのをこらえながら、テーブルに置いた手を重ねて握りしめる。
そんな私の様子を静かに見守っていた彼は、私の手にそっと片手を重ね、もう一方の手で私の目にかかっていた前髪を優しく掬った。
「え?」
思わず声をあげるも、彼の大きな瞳としっかり目が合う。
無垢な表情で見つめられ、思わず動けなくなっていると、突然
「クマやば!!!寝てないでしょ!!!!」
といういつもの元気な声が響き渡り、彼は慌てて動き出す。
買ってきたビニール袋から次々と食材を取り出しキッチンに立つと、
手際よくご飯を炊き、色とりどりの野菜を切り始めた。
「何を…」
と立ち上がろうとすると、いむくんが無言で私の背中を押し、
再びベッドに寝かせる。
「疲れてるんだから寝てて!!料理ができるまで休んでて!!!」
と、普段とは違う強気な態度で押し返され、言葉を失ってしまった。
いむくんは、私が理解したと見て取ると、満足そうにキッチンへ戻っていった。
もぞもぞと布団に顔をうずめる。
久しぶりに感じる人の優しさが一層温かく感じられた。
昨日までは一人だったこの空間に仲間がいると実感した瞬間、心がふっと軽くなった。
彼の料理する音が遠くに聞こえ、私は静かに眠りに落ちていった。