空色学園へようこそ!【参加型】
見渡す限りの青空が広がる。
それをチラッと見て、翼は一人、ため息をついた。
僕はダメなんだな。
全然、羽ばたけてない。
──翼なんて、名前なのに。
「デカっ……」
瀬川翼は、思わず呟いた。
目の前のコンクリート造りの建物は、普通の三倍ほどの大きさだ。
「僕なんかに、こんな学校、似合うのかな……」
翼は中1になる。
今日は始業式だ。
前にもこの校舎は何回か見たことがあるが、それでも毎回びっくりする。
“空色学園” ──寮制の学校。
翼は今日から、この学校に通うのだ。
「えーっと……僕のクラス、どこかな……」
名簿を順々に見ていく。
翼は1ー3だった。
ガラガラっと、教室のドアを開ける。
「おはようございま……」
もわあああん!
いきなりあたりに煙が立ち込めた。
[太字]「なんだこれは⁉︎」[/太字]
するとクラスメイトたちが、にやにや顔を見合わせた。
[太字]「にゅ・う・が・く・い・わ・い!」[/太字]
はああ⁉︎
煙が晴れると、翼はなぜか粉まみれになっていた。
「ドッキリ・大成功!」
小麦粉のでかい袋を持ったやつがニヤニヤしながら言う。
「お祝いケーキ焼けないからね、一番最後に来たやつにそのままの小麦粉プレゼントすることにしたんよ〜。優しいっしょ」
どこが優しいだ!
しかも小麦粉袋には「ハッピーニューイヤー!」とペンで大きく書かれている。
あのさ。今は確かに「新学年」だけど、「新年」じゃないんだよ・・・・・・。
てか、最後? 僕? 結構早く来なかったっけ?
でも、周りを見渡すと、確かに翼が最後のようだ。
みんな、気合入りすぎだろ・・・・・・。
一日目そうそう小麦粉をぶっかけてくる変人。
それを止めないクラスメイト。
そう・・・・・・この学校は。
[太字][大文字]とーってもカオスで変な中学として有名なのだ・・・・・・。[/大文字][/太字]
それをチラッと見て、翼は一人、ため息をついた。
僕はダメなんだな。
全然、羽ばたけてない。
──翼なんて、名前なのに。
「デカっ……」
瀬川翼は、思わず呟いた。
目の前のコンクリート造りの建物は、普通の三倍ほどの大きさだ。
「僕なんかに、こんな学校、似合うのかな……」
翼は中1になる。
今日は始業式だ。
前にもこの校舎は何回か見たことがあるが、それでも毎回びっくりする。
“空色学園” ──寮制の学校。
翼は今日から、この学校に通うのだ。
「えーっと……僕のクラス、どこかな……」
名簿を順々に見ていく。
翼は1ー3だった。
ガラガラっと、教室のドアを開ける。
「おはようございま……」
もわあああん!
いきなりあたりに煙が立ち込めた。
[太字]「なんだこれは⁉︎」[/太字]
するとクラスメイトたちが、にやにや顔を見合わせた。
[太字]「にゅ・う・が・く・い・わ・い!」[/太字]
はああ⁉︎
煙が晴れると、翼はなぜか粉まみれになっていた。
「ドッキリ・大成功!」
小麦粉のでかい袋を持ったやつがニヤニヤしながら言う。
「お祝いケーキ焼けないからね、一番最後に来たやつにそのままの小麦粉プレゼントすることにしたんよ〜。優しいっしょ」
どこが優しいだ!
しかも小麦粉袋には「ハッピーニューイヤー!」とペンで大きく書かれている。
あのさ。今は確かに「新学年」だけど、「新年」じゃないんだよ・・・・・・。
てか、最後? 僕? 結構早く来なかったっけ?
でも、周りを見渡すと、確かに翼が最後のようだ。
みんな、気合入りすぎだろ・・・・・・。
一日目そうそう小麦粉をぶっかけてくる変人。
それを止めないクラスメイト。
そう・・・・・・この学校は。
[太字][大文字]とーってもカオスで変な中学として有名なのだ・・・・・・。[/大文字][/太字]