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空色学園Sクラス!【参加型】

#13

小さい決意

【翼side】

気づけば、俺は空を見上げている。
癖になってしまった、元気を出したいときは空を見る行為。
俺は決めた。
[太字]S組でも、楽しんでやろうと。[/太字]
みんなと、仲良くなってやろうと。
一足、歩くごとに、失くした青春の重さに泣き出したくなるけど、我慢する。
杠葉とは、仲良くなれそうだった。どこが問題なのか分からない優しい吹田先輩もいるし。大号トキヤも、話してみれば面白いやつなのかもしれない。
拳を握りしめて、前を向いた。
やってやろうじゃないか、瀬川翼!

開けっ放しのS組のドア。
ドキドキするのは、収まらない。
そっと足を踏み出して、教室の中に足を踏み入れる。
相変わらずおかしな人ばかりで[太字]カオス[/太字]な教室だけれども、俺にはやることがある。
黒いリュックから紙を取り出す。
隣でシャーペンを走らせている大号に、俺は声をかけた。
「大号トキヤ、だっけ?」
「何だ」
仏頂面で顔をあげられた。
大丈夫、これを見せたら、きっと……喜んでくれる。
「あのさ……この暗号……解ける? 俺、分かんないんだけど」
昨日、ネットで見つけてきた意味の分からない暗号。
これを大号に解いてもらって、教えてもらって、俺は大号と仲良くなれればと考えていた。
その暗号をじっと見つめた大号の顔が、ぱぁっと輝いていく。
「お前、この暗号に興味があるのか!? この暗号も偉大なる暗号作家が考えたものだぞ!?」
「う、うん」
その食いつきに少し引きながら俺が答えると、大号は顔をほころばせる。
「これは、こうやって解く。aはここの134で……」

難しかったし長かったけれども、大号は丁寧に教えてくれた。
お陰で、俺でも大体理解することができた。
「久しぶりに人と暗号の話ができて、嬉しかったぞ」
最後に大号は言った。
もしかしたら、大号は誰かと話したかったのかもしれない。
趣味が人と合わないだけに、孤立してしまった。そんなことがあったり、したのかもしれない。
大号は、やっぱり、変人だけど、面白いやつだった。
だから、俺は言う。
「今日はありがとう。なんか、また教わりたい暗号があったら、聞くよ、[漢字]トキヤ[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]」
すると、トキヤは言った。
「ああ、いつでも聞くぞ。そうだ、この暗号集やるか?」
トキヤがバッグの中から取り出したのは、
[太字]アヴヴェリ・ナディルジア暗号全集。[/太字]
分厚い。辞書くらいありそう。
「やるか?」
……それは、[太字]ちょっと遠慮しときます。[/太字]

トキヤと仲良くなる、という作戦は、成功した。
このまま、みんなと仲良くなれたら。
青春を、少しでも取り戻せたらいいな……。

泰雅、母さん、俺、頑張ってるから。

2025/10/13 07:32

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