鷹場に[漢字]最初[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]は付き添われ庭を歩いていたが、急に態度を変え、
「おいお前俺に対して釣り合う女なんだろうな。」
そう冷たく言われた。
「鷹場様の顔に泥を塗らないよう、精一杯努めさせていただきます。」
「そう聞いているのではない！まあいい。お前は顔が良いからなぁ。」
(この人は私の顔目当て。結局私という人間には、興味がないのね。)
そんなことを考えていると、また鷹場の口からとんでもないことが出てきた。
「所詮お前は俺の人形だ。ただ悲観するな。お前なんかが我が侯爵家と結婚できるんだ。もっと喜べ！」
「はい。侯爵である毛利家の後継ぎの鷹場様と結婚予定であることを大変光栄に思っております。」
私は、鷹場の感情を刺激しないよう丁寧に、目立つような発言をしないよう心がけたが、鷹場は私にとって最悪の行動をした。
「そうか。それならば、こっちについて来い」
そう言われて手を握られ引っ張られる。
「ど…どこへ？」
そう聞いても返してはくれない。
そうして誰も見ないような物陰に連れられて、唇を押し付けられた。