[中央寄せ]墨野と別れる[/中央寄せ]

バスが止まったら、すぐに降りて家まで走った

家についたら、お風呂に入ってご飯食べた
　
中原（戦う準備は出来ている！！どんな事があっても屈しないぞ！！）

私はスマホを手にし、LINEを開く


[中央寄せ]〜LINE〜[/中央寄せ]

[右寄せ]中原『別れよう』[/右寄せ]

こんな感じで良いのかな、初めてだからよくわかんないや

そんなことを考えているうちに、既読が付き墨野からの返信がきた

墨野『あー、俺も少し考えてたんだよね』

だよね。
少し勘づいてたよ
ふゆのこと好きなんでしょ
分かってた
なんでこんなとこで勘がいいのかな私って

そしてもう一つLINEが

墨野『でも、みどりのことも好きなんだよね』

は？

思考が停止しかけた
何いってんの
でも、これはチャンスだ

[右寄せ]中原『じゃあ早く別れよう』[/右寄せ]

墨野『俺にも考えさせてよ』

墨野『明日ふゆに告白する。無理だったら、みどりに戻って良い？』

え、無理無理無理無理

怖い怖い

ゾワッときた？！

[右寄せ]中原『正直』[/右寄せ]

墨野『うん』

[右寄せ]中原『ひいた』[/右寄せ]

キモいって言いたかったけど、言葉をグッと飲み込んだ

墨野『ごめん』

[右寄せ]中原『とりあえず別れるから』[/右寄せ]

墨野『なんで明日まで待って』

[右寄せ]中原『知らん』[/右寄せ]

これで別れられた

[水平線]

墨野が明日ふゆに告白するなら、

今
東馬くんに告白してやる
振られたって構わん、振られたとしても私のことを一人の人間として接してくれる人だって信じてる
付き合ってとは言わない
残り二ヶ月で卒業だもん
ワガママなんて言わないから

[水平線]

[右寄せ]中原『東馬くん』[/右寄せ]

あー、やばい

東馬『なに？』

どうしよう、既読ついた

[右寄せ]中原『好き』[/右寄せ]

送っちゃった送っちゃった
どうしようどうしよう

東馬『桂野さん？』

あれ、勘違い
そらそっかふゆめっちゃ告白してたし

でもこの告白は違う、私だ

[右寄せ]中原『中原みどり』[/右寄せ]

なぜかフルネームで名前を送る

東馬『ありがとう☺️』

笑顔の絵文字までついてきた

東馬『俺のこと好きなんだ』

[右寄せ]中原『うん』[/右寄せ]

嘘じゃない、ホントだよ
信じてください

東馬『卒業までの間で少ないけど、少しの間で好きになってくれればいいよ』

東馬『もしかして墨野から聞いた』

なにを？
多分、東馬くんが私のことを好きだったことかな？

[右寄せ]中原『実は知ってました』[/右寄せ]

[右寄せ]中原『ごめん』[/右寄せ]

でももう好きじゃなくなったのになんでそれをわざわざ聞いてくる？

東馬『知ってたんかい』

[右寄せ]中原『すんません』[/右寄せ]

東馬『まぁいいけど』

東馬『スキー教室楽しかった？』

[右寄せ]中原『楽しかった！！』[/右寄せ]

墨野のことは嫌だったけど、東馬くんのおかげで楽しかった

東馬『ええやん！！』

東馬『それじゃっまた今度話そう！！』

[右寄せ]中原『はいー』[/右寄せ]

一応墨野に言ってとこ
てか別れられたよね？
聞いとこ
[水平線]

[右寄せ]中原『東馬くんに告白したから』[/右寄せ]

墨野『そう』

墨野『なんてきた？』

[右寄せ]中原『ありがとうってきた』[/右寄せ]

[右寄せ]中原『付き合えるわけないよ、もうすぐ卒業だもん』[/右寄せ]

墨野『あーね』

[右寄せ]中原『一応聞くけど、うちら別れたよね』[/右寄せ]

墨野『みどりはそうしたいんでしょ』

[右寄せ]中原『うん』[/右寄せ]

墨野『じゃあいいよ』

よっしゃあー

[水平線]

スマホを置いた


中原「ふぅー…」

頑張ったかな
あれ？

中原「うっ…っふ…」

涙出ちゃった

色々込み上げてダメだな

墨野と、付き合った時間ぜーんぶ無駄だったな

しかもファーストキス取られたし

でも、別れられた

頑張ったよな

なんか疲れたな

開放感エグいな

そういえば墨野が明日ふゆに告白するとか言ってたからふゆに伝えに行かないと






ピンポーン

中原「ふゆー」

ガチャッ

桂野「何ー？」

中原「明日△▲公園に13時に集合だってさ」

中原「墨野が明日ふゆに告白するってさ」

とふゆに言ったそしたらふゆはニヤっとした
えー…

中原「じゃっバイバイ」

桂野「うん」




東馬くんが言ってた『卒業までの間で少ないけど、少しの間で好きになってくれればいいよ』

って言葉は
『卒業までの間なら好きでいてくれていいよ』
の解釈であってるよね

そうさせてもらいますよ、東馬くん