覗き見サークル
こんにちは、●●さん。霊柊です。覚えてますか?
今日は、『除霊』というお話ですよ。
さぁ覗き見させてもらいましょうか…
学生ってさ、お金がないもんでしょ?
あれコレ欲しいなってなるもの。
いくら親に仕送りしてもらってるって言っても、結構、生活がカツカツなんだよね。
まあ、バイトでもすれば、いいんだろうけど、やっぱ、面倒くさいし。
となれば、やることは一つ。
出費を削減することだ。
そこで思いついたのは、家賃が激安のところに引っ越すというもの。
で、偶然、ビックリするくらい安い所を見つけた。
前のところと比べて、2万も安いんだよ。
学生の身分からすると、月2万円浮くのは、かなり嬉しい。
だけどさ、そういうところって、あれなんだよね。
そう、事故物件。
俺が借りた部屋は、かなりヤバいらしくて、何人も亡くなってるらしい。
でもさ、幽霊なんて結局は気持ちの持ちようでしょ?
気にしなければいいんだからさ。
それに近くの人に聞いてみたんだけど、部屋に出るっていう幽霊が、住む人によって違うって言うんだ。
ある人は髪の長い若い女って言ってて、その後は中年の男、その次は子供だってさ。
うーん。これはもう、嘘以外ないでしょ。
そんなにコロコロ変わるわけないじゃん。
ってことで、俺は気にせずに生活してたってわけ。
まあ、そりゃ、時々、変な音がしたり物の場所が変わってたりしたけど、無視してたんだ。
別に物凄い害があるわけじゃないし。
でもさ、それが段々、無視できなくなってきたんだよ。
変な音も、眠れないくらいうるさくなってきたし、物が無くなったり買った覚えのない物が出てきたりさ。
寝てるときに上から物が落ちてきたときは、正直、死ぬかと思ったね。
だから、あるとき、友達の知り合いに霊能力者がいるっていうから、格安で見て貰ったんだよね。
そしたら、やっぱり、地縛霊がいるんだって。
その人が言うには、なんか特殊な地縛霊らしくて、誰かを身代わりにするまで、その場に縛られて成仏ができないらしい。
だから、この部屋に住んでる俺を、あっちに誘おうとしてるって話。
さすがに安い料金じゃ、除霊まではしてくれなかったけど、霊から身を守る方法は教えてもらった。
それをすれば、しばらくは大丈夫だから、その間に新しい部屋を探しなさい、だってさ。
でもさ、それをやれば大丈夫なら、引っ越す必要はないんじゃね?
とにかく、俺はその夜、さっそく、その方法をやってみることにする。
まずは、体を清めるってことで、体に塩を塗り込んでからシャワーで流す。
で、次に……って、あ、バスタオルねーや。
とりあえず、ハンドタオルでささっと拭いて、と。
次は部屋の中央に日本酒と盛り塩を置く。
最後に部屋を真っ暗にして、祈ればいい。
簡単だ。
だけど、テレビが付けっぱなしだった。
だからリモコンを探したんだけど、見当たらない。
ちょっと、イラっとして、テレビのコンセントを引き抜いてやった。
そしたらさ、いきなり、バチンって音がして、部屋の中が真っ暗になったんだよね。
多分、ブレーカーが落ちたんだと思う。
まあ、真っ暗にしなきゃならないからちょうどよかった。
で、幽霊に、手出しするなって祈ったんだ。
そしたらさ、ビックリするくらい止んだわけ。
変な音もしないし、物が無くなったりもしなくなった。
いや、ホント、快適。
もっと早くやればよかった。
……って、思ってたらさ。
再開したわけ。
今度はさ、ハッキリと姿も見せてくんの。
俺くらいの年の男。
はー、面倒くせえ。
また、あの除霊をやらないとなぁ。
魔理沙「え…。終わり??全然わかんない」
こいし「…」
魔理沙「こいし?」
こいし「なんか不自然だとおもわない?」
魔理沙「!?怖いからそういうの言うなよ…」
今日は、『除霊』というお話ですよ。
さぁ覗き見させてもらいましょうか…
学生ってさ、お金がないもんでしょ?
あれコレ欲しいなってなるもの。
いくら親に仕送りしてもらってるって言っても、結構、生活がカツカツなんだよね。
まあ、バイトでもすれば、いいんだろうけど、やっぱ、面倒くさいし。
となれば、やることは一つ。
出費を削減することだ。
そこで思いついたのは、家賃が激安のところに引っ越すというもの。
で、偶然、ビックリするくらい安い所を見つけた。
前のところと比べて、2万も安いんだよ。
学生の身分からすると、月2万円浮くのは、かなり嬉しい。
だけどさ、そういうところって、あれなんだよね。
そう、事故物件。
俺が借りた部屋は、かなりヤバいらしくて、何人も亡くなってるらしい。
でもさ、幽霊なんて結局は気持ちの持ちようでしょ?
気にしなければいいんだからさ。
それに近くの人に聞いてみたんだけど、部屋に出るっていう幽霊が、住む人によって違うって言うんだ。
ある人は髪の長い若い女って言ってて、その後は中年の男、その次は子供だってさ。
うーん。これはもう、嘘以外ないでしょ。
そんなにコロコロ変わるわけないじゃん。
ってことで、俺は気にせずに生活してたってわけ。
まあ、そりゃ、時々、変な音がしたり物の場所が変わってたりしたけど、無視してたんだ。
別に物凄い害があるわけじゃないし。
でもさ、それが段々、無視できなくなってきたんだよ。
変な音も、眠れないくらいうるさくなってきたし、物が無くなったり買った覚えのない物が出てきたりさ。
寝てるときに上から物が落ちてきたときは、正直、死ぬかと思ったね。
だから、あるとき、友達の知り合いに霊能力者がいるっていうから、格安で見て貰ったんだよね。
そしたら、やっぱり、地縛霊がいるんだって。
その人が言うには、なんか特殊な地縛霊らしくて、誰かを身代わりにするまで、その場に縛られて成仏ができないらしい。
だから、この部屋に住んでる俺を、あっちに誘おうとしてるって話。
さすがに安い料金じゃ、除霊まではしてくれなかったけど、霊から身を守る方法は教えてもらった。
それをすれば、しばらくは大丈夫だから、その間に新しい部屋を探しなさい、だってさ。
でもさ、それをやれば大丈夫なら、引っ越す必要はないんじゃね?
とにかく、俺はその夜、さっそく、その方法をやってみることにする。
まずは、体を清めるってことで、体に塩を塗り込んでからシャワーで流す。
で、次に……って、あ、バスタオルねーや。
とりあえず、ハンドタオルでささっと拭いて、と。
次は部屋の中央に日本酒と盛り塩を置く。
最後に部屋を真っ暗にして、祈ればいい。
簡単だ。
だけど、テレビが付けっぱなしだった。
だからリモコンを探したんだけど、見当たらない。
ちょっと、イラっとして、テレビのコンセントを引き抜いてやった。
そしたらさ、いきなり、バチンって音がして、部屋の中が真っ暗になったんだよね。
多分、ブレーカーが落ちたんだと思う。
まあ、真っ暗にしなきゃならないからちょうどよかった。
で、幽霊に、手出しするなって祈ったんだ。
そしたらさ、ビックリするくらい止んだわけ。
変な音もしないし、物が無くなったりもしなくなった。
いや、ホント、快適。
もっと早くやればよかった。
……って、思ってたらさ。
再開したわけ。
今度はさ、ハッキリと姿も見せてくんの。
俺くらいの年の男。
はー、面倒くせえ。
また、あの除霊をやらないとなぁ。
魔理沙「え…。終わり??全然わかんない」
こいし「…」
魔理沙「こいし?」
こいし「なんか不自然だとおもわない?」
魔理沙「!?怖いからそういうの言うなよ…」