たけし 短編小説
第二次世界大戦中は各国で軍事分野の発展がみられました。アメリカの核兵器、ドイツのV2ロケットなどが最も有名です。では、日本はどうでしょうか?答えはそう、竹槍です。竹槍は何かと馬鹿にされがちですが、当時の兵器の中で最もすごいといっても過言ではありません。現に、日本陸軍の兵器として正式採用されていたことからもそのすごさが分かります。
竹槍のすごさ①安さ
竹槍の原料は何でしょうか?答えは竹です。そして、原料の竹はほぼタダでとることができます。また、先端を削って、硬化処理のために水浸しにするだけで完成します。ドイツとの海戦で活躍したソ連の空母ボチャンチン(ソ連は将軍の名前を空母に使用する傾向がみられる。)が現在の日本円で10兆円であることと、当時のアメリカのアサルトライフルAK-26が10万円であったことを考えると、このほぼ無料というアドバンテージは大きいです。また、管理費用も掛かりません。空母や核兵器はそれぞれ管理費用、寿命による分解費用が掛かりますが、竹槍はそれがかかりません。
竹槍のすごさ②数
当時の日本の国土の15パーセントは竹林です。つまり、竹槍は一億人分どころか、予備に持つことさえできたのです。これは当時資源が枯渇気味だった日本にとってはとてもありがたいものでした。ただ、空襲により多くの竹林が兵器の産地として狙われ、一時は国土面積の1パーセントまで数を減らしました。しかし、竹は種をまけばすぐに育ちます。これにより、終戦間際には国土の9パーセントにまで回復することに成功しました。
竹槍のすごさ③軽さ
兵器は常に軽さが求められてきました。持ち運びやすいし、歩兵が扱えるようになれば戦術の幅もぐんと広がります。先ほどのAK-26は10キロとあまり軽くありません。ソ連の突撃銃も9.4キロとまだまだです。しかし、竹槍はたったの2キロで済みます。また反動もほとんどなくて扱いやすく、婦人や子供でも戦うことができるでしょう。
竹槍のすごさ④多様な戦術
竹槍は真正面から敵と戦うのにはあまり効果を発揮しません。敵の銃弾や砲弾をすべて耐える必要があるからです。しかし、ゲリラ戦には大いに効果を発揮します。実際にフィンランド、ユーゴスラビア、ベトナムなどのゲリラ戦で多く用いられた実績があり、計十万人をやっつけています。また、竹槍の中に信管と爆薬を入れ、戦車に投擲したり、砲弾の代わりに用いたり、落とし穴に設置したり、爆撃機に搭載するなどといった多様な運用方法があります。
まとめ
竹槍がいかにすごい兵器か理解できましたか?竹槍は底知れないポテンシャルを秘め、無限の可能性を持っています。皆さんもぜひ竹槍に思いをはせてみてください。
参考資料
静岡大学公式ホームページ「竹槍の戦術と戦略」兵器ニュース「大日本帝国版核兵器―その名は竹槍」BBCNewsJapan「日本はなぜ竹槍を運用したか」ビジネスオンライン「竹槍とゲリラ戦」令和2年度学術論文より「竹槍戦法」日本生物学協会「竹の分布と生息地」
竹槍のすごさ①安さ
竹槍の原料は何でしょうか?答えは竹です。そして、原料の竹はほぼタダでとることができます。また、先端を削って、硬化処理のために水浸しにするだけで完成します。ドイツとの海戦で活躍したソ連の空母ボチャンチン(ソ連は将軍の名前を空母に使用する傾向がみられる。)が現在の日本円で10兆円であることと、当時のアメリカのアサルトライフルAK-26が10万円であったことを考えると、このほぼ無料というアドバンテージは大きいです。また、管理費用も掛かりません。空母や核兵器はそれぞれ管理費用、寿命による分解費用が掛かりますが、竹槍はそれがかかりません。
竹槍のすごさ②数
当時の日本の国土の15パーセントは竹林です。つまり、竹槍は一億人分どころか、予備に持つことさえできたのです。これは当時資源が枯渇気味だった日本にとってはとてもありがたいものでした。ただ、空襲により多くの竹林が兵器の産地として狙われ、一時は国土面積の1パーセントまで数を減らしました。しかし、竹は種をまけばすぐに育ちます。これにより、終戦間際には国土の9パーセントにまで回復することに成功しました。
竹槍のすごさ③軽さ
兵器は常に軽さが求められてきました。持ち運びやすいし、歩兵が扱えるようになれば戦術の幅もぐんと広がります。先ほどのAK-26は10キロとあまり軽くありません。ソ連の突撃銃も9.4キロとまだまだです。しかし、竹槍はたったの2キロで済みます。また反動もほとんどなくて扱いやすく、婦人や子供でも戦うことができるでしょう。
竹槍のすごさ④多様な戦術
竹槍は真正面から敵と戦うのにはあまり効果を発揮しません。敵の銃弾や砲弾をすべて耐える必要があるからです。しかし、ゲリラ戦には大いに効果を発揮します。実際にフィンランド、ユーゴスラビア、ベトナムなどのゲリラ戦で多く用いられた実績があり、計十万人をやっつけています。また、竹槍の中に信管と爆薬を入れ、戦車に投擲したり、砲弾の代わりに用いたり、落とし穴に設置したり、爆撃機に搭載するなどといった多様な運用方法があります。
まとめ
竹槍がいかにすごい兵器か理解できましたか?竹槍は底知れないポテンシャルを秘め、無限の可能性を持っています。皆さんもぜひ竹槍に思いをはせてみてください。
参考資料
静岡大学公式ホームページ「竹槍の戦術と戦略」兵器ニュース「大日本帝国版核兵器―その名は竹槍」BBCNewsJapan「日本はなぜ竹槍を運用したか」ビジネスオンライン「竹槍とゲリラ戦」令和2年度学術論文より「竹槍戦法」日本生物学協会「竹の分布と生息地」