たけし 短編小説
頭のいい人はカイロを体を温めるために使うが、頭の悪い人はその中身をぶちまけ、中身を食って死ぬ。しかし、この行動により、カイロの中には何が入っていて、それは危険なのかどうかを確かめることができる。頭の悪い人は普段我々が見過ごしていることに対する気付きを与えるのだ。また、聖書にこういう言葉がある。「石を投げなさい。人が死ぬでしょう。物が壊れるでしょう。そしてあなたは弁償するでしょう。」聖書も、前述のことを意識してこれを書いたのだろう。ただ、頭が悪ければ悪いほどいいというものではない。ある医者が家の換気扇が壊れたので、トラクターを使って家の壁に大穴をあけて換気しようとした。次の瞬間泥棒が大勢で押しかけてきて、家ごと盗んでしまった。家の壁に穴が開いたことで、家が軽くなってしまったからだということは頭のいい人からしたら当たり前だろう。