数年前のことだ
ある日の午後、たかしの両親は旅行に行っていたので、たかしは夕飯を食べようと冷蔵庫をあけ、適当に残り物を見繕って電子レンジに突っ込んだ。最初は何の変哲もない冷凍ピザを温めるつもりだった。ただ、ボタンを押した瞬間、電子レンジから微かな異音が聞こえてきた。それは、普通の加熱音とは違い、低い唸り声のような不穏な音だった。気のせいだろうと思っていたが、音が次第に大きくなり、ピザが何だか不自然に膨らみ始めた。

しばらくすると、ピザはまるで生き物のように暴れ出した。生地がうねり、トッピングが跳ね上がり、チーズが妙な泡を作りながら膨れ上がっていく。そして突然、ピザが爆発的に広がり、電子レンジの中がまるで小さな銀河のように光を放ち始めた。その瞬間、なんとピザが爆発した。電子レンジは粉々になって吹き飛び、火災が発生した。たかしは火を消そうと思って水をかけようとしたが、間違えて油をかけてしまい家ごと燃えることになってしまった。たかしは無を感じた

最終的に火災保険には入ってなかったのだが自転車保険に入っており、自転車が火災で消滅していたので家を無料で立て直すことが出来た。