「あっ…朝が来ちゃった…」
目が覚めると、急な絶望感に陥った。
「ごはん、食べないと」
下に降りる。でもご飯はない。
「そうだった。ごはん、作るの忘れてた」
冷蔵庫を見るが、何週間か前のあまりものしかない。
「これ、食べるか…」
一人で席に座って、汚れた机の上で食べる。
確かに、とても汚い。
私は、裕福な家庭に生まれたわけでもない。
ごく、平凡的な家庭だ。
だけど私の環境はみなと違った。
[明朝体]「ままぁ…。おなかすいた…」
「なによ、うっさいガキね。あっち行きなさい」
そういって私をけっとばすお母さん。
痛かったな、いつまでも昔傷つけられた傷は残っている。
「ぱぱ…。あの、今月のごはんのおかね…」
「なんだ！カスに渡すお金はない！」
そういって私の頭を殴った。
ドカッと音がした。でもお父さんはそれを気にしない。
「邪魔だ！さっさと行け！殺すぞ！」
そういわれた私は、そそくさと下にいった。
でもお母さんに『また来たのねゴミが。』と言われた。
なので私はトイレに駆け込む。
それが日常的だった。
夜になると、お母さんたちは喧嘩をする。
物を投げ合い、暴言を言い合い、時には私のことまで巻き込んだ。
本当につらかったな。[/明朝体]
そんなことがあってから、私は内気で陰キャな性格になった。



「また学校か…」
学校の準備をして、外に出た。