ツギハギ短編物語
「眠いけど短編一本やるか」
作者はそう言って書き始めた。
舞台は王国。主人公は勇者。
敵は魔王。はい、テンプレ完成。
勇者は村を出て、聖剣のある祠へ行き、そして剣を抜く。
「俺の設定、これだけ?」
……まあそうなるね。
魔王城は不気味にそびえ立ち、雷が鳴り、BGMが脳内再生される。
便利だね想像力。 ――by 作者
「お前が書いてんだろ?」
そうだよ。なにか悪いか?
勇者はため息をつきながら城に入る。
途中で仲間? いない。考えるのが面倒だった。
玉座の間。魔王が立つ。
「フハハハ!! よく来たな勇者よ」
威厳のある声。角。マント。ふわっとした闇のオーラ。細部は各自補完で。
「雑だな」
うるさい。
勇者と魔王は激突する。
剣と闇がぶつかり、光が弾ける。
三行で決着。
……二行か。
勇者の勝ちだ。
「早くない?」
短編だからね。
魔王は膝をつき、言う。
「なぜだ……なぜ勝てた……」
勇者は少し考え、答えた。
「俺を考えてるやつが、最短ルートを選んだからだ」
メタい事言わないでよ。
魔王城は崩れ、世界は救われる。
王国は平和に包まれ、勇者は帰還する。
「で、ここから先は?」
さあ? そこまでは決めてない。
ページを閉じる。
勇者の最後の言葉だけが残った。
「次はもうちょいしっかりした設定くれよ」
――すべてがその場の勢いで始まった。
そして物語は、またどこかで始まる。
作者はそう言って書き始めた。
舞台は王国。主人公は勇者。
敵は魔王。はい、テンプレ完成。
勇者は村を出て、聖剣のある祠へ行き、そして剣を抜く。
「俺の設定、これだけ?」
……まあそうなるね。
魔王城は不気味にそびえ立ち、雷が鳴り、BGMが脳内再生される。
便利だね想像力。 ――by 作者
「お前が書いてんだろ?」
そうだよ。なにか悪いか?
勇者はため息をつきながら城に入る。
途中で仲間? いない。考えるのが面倒だった。
玉座の間。魔王が立つ。
「フハハハ!! よく来たな勇者よ」
威厳のある声。角。マント。ふわっとした闇のオーラ。細部は各自補完で。
「雑だな」
うるさい。
勇者と魔王は激突する。
剣と闇がぶつかり、光が弾ける。
三行で決着。
……二行か。
勇者の勝ちだ。
「早くない?」
短編だからね。
魔王は膝をつき、言う。
「なぜだ……なぜ勝てた……」
勇者は少し考え、答えた。
「俺を考えてるやつが、最短ルートを選んだからだ」
メタい事言わないでよ。
魔王城は崩れ、世界は救われる。
王国は平和に包まれ、勇者は帰還する。
「で、ここから先は?」
さあ? そこまでは決めてない。
ページを閉じる。
勇者の最後の言葉だけが残った。
「次はもうちょいしっかりした設定くれよ」
――すべてがその場の勢いで始まった。
そして物語は、またどこかで始まる。