(田村視点)
高松が血を流して倒れている…！？
しかも、あれは紫手！？だとしたら俺は太刀打ちできない…。
志賀！馬鹿なことすんな！！
お前は馬鹿じゃない事はわかってるからやめろよ！
田村「紫手の妖力は尋常じゃない！不用意に近づくと志賀が滅せられるぞ！」
志賀「っでも、高松さんが」
田村「…紫手に憑かれて生きられる確率はほぼゼロだ」
志賀「…。」
田村「俺は助かった奴を見たことがない。…もうじき死ぬ」
志賀「…そんな、言わなくたっていいじゃない…。」
志賀と高松が仲がいいのは知っている。
鏡から見てたから。だから、二人の性格も知っている。
でも、志賀が泣いているのは見たことがなかった。


田村「高松のことだから…志賀が自分を庇って消えたって知ったら悲しむぞ」
志賀「でも、私、高松さんに死んでほしくないです。」
田村「俺でも歯が立たないんd…」
志賀「…助からないんですか。高松さんは。」
高松は助けたい。志賀の気持ちも汲み取ってあげたい。
だがどう足掻いたって勝てないし最悪俺らだけじゃなく学校全体に被害がいく。
駿貴が校長のこの学校は、潰したくない。


志賀「高松さ」
高松「…志賀くん」
田村「…は？」
…なんで生きている？
志賀「高松さん！…っよかった…！」
志賀は高松に抱きついている。
…いやいや、何で生きていられる！？
高松「…逃げてって言ったはずやけど…無事でよかった。」
まさか、紫手を受肉した？
普通の人間なら即死だ。高松、何者…？