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 グロイとかは無いと思いますが、原作程度には鬱だと思います…
オリキャラ・ネタバレ注意!

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二次創作
【文スト二次/リクエスト可/質問受付中】道化のラプソディア

#4

第二章第二話『羊の王の呪い』

「へぇ~、海外では車の塗装用メッキを飲んで自殺が主流か…。」

 [漢字]擂鉢街[/漢字][ふりがな]すりばちがい[/ふりがな]の中心に近いスラム街で段差に座って『完全自殺読本』という物騒な名の本を読んでいる。

「ろくでもない死に方するわよ、其れ。」

「え?どれどれ…メッキは安いから主流なだけで、生きたまま内臓を焼かれる痛みを味わう⁉うぇ~っ試さなくてよかった!だから、自殺するときは気を付けた方が良いよ、えっと、」

「広津です。」

 ルイスと太宰、案内役の広津は擂鉢街で現地調査をしていた。

 ルイスと太宰の話術により人々は何時の間にか情報を渡し、一番目撃情報が多かった擂鉢街に足を踏み入れたのだった。

「三つの組織が蔓延ってる…じゃ、変に入ったら報復主義の『羊』にやられちゃうわね。」

 そう言って、振り返った直後、太宰に紅い閃光のような何かが衝突した。水平に飛んでいき、トタンの屋根を貫き、木組みの小屋がへし折られ、井戸の垣根を粉砕しながら擂鉢の底へと転がり落ちていく。

「『羊』だ!」

「治ッ⁉」

 物体、否、人であった。小柄な少年で、暗緑色のライダースーツを着ており、太宰と同じぐらいの年齢の様だ。

「ガキとはな!泣ける人手不足じゃねえか、ポートマフィア!」

「僕は痛いのは嫌いなんだけど。」

 太宰は仰向けに倒れたまま、どうでもよさそうに返答した。

「おい、ガキ。選択肢をくれてやる。今死ぬか、情報を吐いて死ぬか。」

「ガキは君も同じだ。じゃあ今殺せ。」

 少年は初めてのパターンに少々眉をひそめながら、言葉を紡ぐ。

「さて、話して貰おうか。お前が調べてる、『[漢字]荒覇吐[/漢字][ふりがな]アラハバキ[/ふりがな]』について。知っていること全部。」

「……ああ。『[漢字]荒覇吐[/漢字][ふりがな]アラハバキ[/ふりがな]』か。成程……『[漢字]荒覇吐[/漢字][ふりがな]アラハバキ[/ふりがな]』ね。」

 少年が太宰の拳を踏みつける。靴裏で骨の軋む音が鳴った。太宰は他人事のように眺めながら不敵に微笑んだ。

「知ってるんだな?」

「いや、初耳。」

 ルイスはやっと二人の近くに駆け寄った。それと同時に太宰の胴体を少年が蹴り上げる。情報を吐くまで続けるつもりのようだ。

「判った…話そう。」

「…治、可哀そうよ…なんだか。」

 ルイスは太宰が何というのか分かっているのか、太宰を制止しようとする。少年が声をあげようとしたとき、太宰が被せるように言った。

「君はもう少し牛乳を飲んだほうがいい。背が低すぎる。」

 言葉を完全言い終える前に少年の蹴りが胴体に突き刺さった。

「ほらぁ、そう云うのは本人もよく気にしてるデリケヱトな話題なのよ。」

「うるせえ!余計なお世話だこの糞野郎!俺は十五だし、これから伸びるんだよ‼」

 少年は叫んだ。どこかその姿は哀れだ。 

「え?十五…?[漢字]私[/漢字][ふりがな]ワタクシ[/ふりがな]よりかは上だと思っていたけれど、治と同い年だったのね!」

 感嘆とした声をあげる。ルイスもルイスでデリカシーが絶妙に足りていないのだった。

「ふふ……では呪いをかけてあげよう。僕は同じ十五でこれから伸びるが、君はたいして伸びない。」

 この日、永遠に続く呪いがかけられたのだった。

作者メッセージ

 太宰に呪いを掛けられた中也…ちゃっかり呪いが機能してるんだよね…太宰さんすげぇ…。
 嗚呼、何時の間にか二千文字行ったんだけど⁉やべぇ、メモ帳で作るとやばいなぁ…。
 リア友に囲まれてるの怖い…。あ、今、学校の休憩時間ね。

 じゃ、今日中にもう一個ぐらい投稿するねェ~。

2025/03/03 10:21

鐘平瑠璃(無印の方でも活動中!) ID:≫ 4bx.j.btIRISQ
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