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 グロイとかは無いと思いますが、原作程度には鬱だと思います…
オリキャラ・ネタバレ注意!

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二次創作
【文スト二次/リクエスト可/質問受付中】道化のラプソディア

#15

インターミッション『「 」』

 目の前に映る鮮やかな映像の景色を「 」は眺めていた。

 辺りには、沢山の影がいたが、「 」と影同士は、お互いを認識しようとはしなかった。

 時折、その影は映像の中に居た。「 」だけが、何時も呼ばれることはなかった。

 「 」は、映像の中に行きたかった。この空間は退屈だったからだった。映像以外は何処までも続く、青黒い闇だった。

 「 」がその言葉を知っていた訳ではない。「 」は言葉を知らなかった。何故なら、「 」は人間とはかけ離れた存在だったから。言葉の前段階となる、概念として、「 」はそれを感知し、感じていた。

 映像の向こうでは、沢山の人影が、こちらを見つめ、覗き込み、通り過ぎ、何かを訴えかけるように立ち止まっていた。「 」はニンゲンという概念を知らなかったが、「 」自身とは別の存在だろうと、うっすらと感じていた。

 どれも映像越しで、本当にあるのかどうか、ふわふわとあやふやで、「 」は現実味を感じられなかった。

 ある時、「 」は呼ばれた。あの影と同じ、映像の中へと。突如、「 」に恐怖が芽生えた。

「 」は恐怖を知らなかった。初めて感じるものに従い呼ぶ声を無視しようとした。

「―――――ッ‼」

 聞き取れなかったが、悲鳴に近い言葉だった。「」は悲鳴を上げたソレを見た。

 ソレは、「 」を優しく抱きしめた。

 「 」は、感情に付いて知らなかった。だが、ソレの腕の力が抜け、生暖かさが失われ始めた。

 「 」は焦りを初めて感じていた。如何すればいいのか分からない、ソレは如何したら元に戻るのだろうか。

 「 」は死を知らなかった。ソレについて何も知らなかった。

 「 」はソレを抱きしめた。「 」はやっと一つの感情だけを理解できた。

 「 」はソレを助けたい。

 ソレは消え、「 」が残った。

 きっとソレはこうする為に「 」を呼んだのだろう。「 」はソレの意思に従った。

 「 」は、言葉を知った。感情を知った。ソレを知った。

 ソレに会う前に知ることができたらどんなに良かった事か。「 」は後悔を覚えた。

 「 」は、一人のニンゲンと出会う。

 「 」は、偽った。嘘を吐き続けなければ、ソレの意思に反してしまう。

 未だ、「 」の本来の名と、真実は「 」とソレ、それらを見ていた影しか知らない。

 ソレに感謝という感情を抱いていた「 」は偽り続けた。

作者メッセージ

「 」は誰の事でしょうね?(あ、中也の方のことではないぞ☆)

 久々に1000文字未満のやつ投稿するなぁ…
(急募、質問コーナーの質問頂戴)

2025/03/12 13:04

鐘平瑠璃(無印の方でも活動中!) ID:≫ 41HS17VV/xiLQ
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