二次創作
【文スト二次/リクエスト可/質問受付中】道化のラプソディア
太宰は、寝台に寝転び、天井を眺めていた。
「……治?起きてるのかしら?」
「起きてるけど……何?キミが……来なくてもいい時間帯だと思うんだけど……?」
太宰は体を起こし、ルイスを睨みつけるように見た。
途切れ途切れの言葉からして、言動とは相反し、苦しいのだろう。
「……様子を見に来たの。先ほど来たときには、かなりしんどそうだったのよ。」
「……そう。それだけなら、さっさと……出て行けばいいのに、長居……する心算……?」
「寝れば気にならないと思うわよ。唯、仕事がもうないのよ。」
太宰は諦めたように溜息を吐き、又、布団を被った。
太宰は、自殺未遂患者として運び込まれ、二週間ほどたった。
過度な運動を控えるのと引き換えに、歩行はできるようになっていた。だが、弱った体になにも起きないはずもなく、風邪を引いていた。
回復すらしてもいない体には、風邪だけでも十分に太宰を苦しめるのだった。
「ゲホッ‼ゴホッ……‼」
激しく咳込み、掠れた呼吸音を鳴らした。
「‼治、少し待ってて頂戴。すぐに戻って来るわ。」
「……?」
小走り気味に部屋から出ていき、しばらく経つと、盆の上に、湯気の立つコップを乗せて戻ってきた。
「起き上がれるかしら?」
「……。」
喉が痛むのか、首だけ動かした。
ルイスが手伝いながら、太宰の体を起こす。
「……何、其れ?」
「嗚呼、これね。此れは蜂蜜の白湯割りよ。体にいいし、喉によく効くわ。少し熱いから気を付けて頂戴ね。」
ルイスからコップを受け取り、息を吹きかけて少し冷まし、口に含んだ。
「熱ッ……何?」
「猫舌だなぁ、と思っただけよ。」
猫のようなジト目で見られ、苦笑いしながら謝った。
飲み終わるまで待ち、飲み終わると、盆にコップを乗せ、片づけるため部屋を出ようとする。
「……待って。」
「如何かしたのかしら?」
「否……ありがと。」
驚いたような表情をして少し固まっていたが、年頃の少女らしくはにかんだ。
「どういたしまして、よ!」
「……治?起きてるのかしら?」
「起きてるけど……何?キミが……来なくてもいい時間帯だと思うんだけど……?」
太宰は体を起こし、ルイスを睨みつけるように見た。
途切れ途切れの言葉からして、言動とは相反し、苦しいのだろう。
「……様子を見に来たの。先ほど来たときには、かなりしんどそうだったのよ。」
「……そう。それだけなら、さっさと……出て行けばいいのに、長居……する心算……?」
「寝れば気にならないと思うわよ。唯、仕事がもうないのよ。」
太宰は諦めたように溜息を吐き、又、布団を被った。
太宰は、自殺未遂患者として運び込まれ、二週間ほどたった。
過度な運動を控えるのと引き換えに、歩行はできるようになっていた。だが、弱った体になにも起きないはずもなく、風邪を引いていた。
回復すらしてもいない体には、風邪だけでも十分に太宰を苦しめるのだった。
「ゲホッ‼ゴホッ……‼」
激しく咳込み、掠れた呼吸音を鳴らした。
「‼治、少し待ってて頂戴。すぐに戻って来るわ。」
「……?」
小走り気味に部屋から出ていき、しばらく経つと、盆の上に、湯気の立つコップを乗せて戻ってきた。
「起き上がれるかしら?」
「……。」
喉が痛むのか、首だけ動かした。
ルイスが手伝いながら、太宰の体を起こす。
「……何、其れ?」
「嗚呼、これね。此れは蜂蜜の白湯割りよ。体にいいし、喉によく効くわ。少し熱いから気を付けて頂戴ね。」
ルイスからコップを受け取り、息を吹きかけて少し冷まし、口に含んだ。
「熱ッ……何?」
「猫舌だなぁ、と思っただけよ。」
猫のようなジト目で見られ、苦笑いしながら謝った。
飲み終わるまで待ち、飲み終わると、盆にコップを乗せ、片づけるため部屋を出ようとする。
「……待って。」
「如何かしたのかしら?」
「否……ありがと。」
驚いたような表情をして少し固まっていたが、年頃の少女らしくはにかんだ。
「どういたしまして、よ!」