二次創作
【文スト二次/リクエスト可/質問受付中】道化のラプソディア
少女は、とてもおかしな状況に居た。
まず、少女の状況に至る前のことを説明する。
少女の名は、『ルイス・キャロル』。名前から分かる通り、欧州の人間の血が流れている。
父は欧州、英国の貴族。母は亜細亜、日本の将校の娘。つまりは、少女自身の身分は戦場に居るような身分ではない。
安全圏から見下ろす立場に居るはずなのだ。
少女の両親は、数ヶ月前に死亡した。
上の立場には、引きずり落とされる結末が決まっているのだった。
なら、ルイスはなぜこの戦場にいるのだろうか?
単純である。彼女は、異能力者だから―――
異能力。それは、現代技術全てを持っても解明することのない代物である。
『ただそのようにある』
そう言うしか言いようがない。理論的な説明を付けず、そういう事だとあきらめた方が早いのだった。
少女は戦場の本部に居た。辺りには戦場の地図、軍の兵力が事細かに記されている書類が山のように少女の目の前に置いてある。
少女は踏み台を使いつつ、書類をすべて目に通したところだった。
この部屋の名を、参謀室という。少女はこの戦場での参謀を任されていた。
部屋の扉が開き、175㎝ほどの身長の男性が部屋に入る。
少女が振り向き、男性に幼子さながらの微笑みを浮かべながら近寄った。
「森センセ![漢字]私[/漢字][ふりがな]ワタクシ[/ふりがな]ね、ぜぇ~んぶ!此の紙見たよ!」
「うんうん、偉いねぇ、流石だねぇ、可愛いねぇ、嗚呼、抱きしめたい‼」
男性の名を、『森 鴎外』。軍医委託生を務めている。そして、ルイスの管理者でもあった。
「え~?ダメ![漢字]私[/漢字][ふりがな]ワタクシ[/ふりがな]、聞いたことあるもの![漢字]私[/漢字][ふりがな]ワタクシ[/ふりがな]みたいに小さな女の子を抱きしめようとするのって、ロリコンって云うのよ!」
「ダメなのぉ?でも、賢いところも可愛いッ‼」
そんな森を置いて、ルイスは踏み台を使って大量に積まれた書類の数枚を手に取った。
「森センセ、いいこと考えたの‼森センセが言ってた、作戦考えたのよ!」
「何かな~?」
ルイスはとある少女の記載がされていた髪を森に見せる。
「このよさの…あきこ?っていう子の異能力使えばいいんじゃないの~?[漢字]『不死軍隊』[/漢字][ふりがな]イモータル・アーミー[/ふりがな]。フフッカッコいい!ね、森センセ!私、ねーみんぐせんす良くない⁉」
「…おぉ!凄いじゃないか、上出来だ。ルイスちゃんは天才だねぇ~!」
「嬉しいけどすり寄って来ないで!」
頬ずりをしようとする森からバク転で後ろに避ける。
「森センセ気持ち悪い!くっつきに来ないで!ロリコン!ヘンタイ‼絶対よさの…って子にもやってるでしょ‼」
「えぇ⁉なんで分かって…⁉」
塵を見る目で森を睨む、森は何故か嬉しげに体をくねらせた。
約14年前、ルイスの年が4のころである―――
まず、少女の状況に至る前のことを説明する。
少女の名は、『ルイス・キャロル』。名前から分かる通り、欧州の人間の血が流れている。
父は欧州、英国の貴族。母は亜細亜、日本の将校の娘。つまりは、少女自身の身分は戦場に居るような身分ではない。
安全圏から見下ろす立場に居るはずなのだ。
少女の両親は、数ヶ月前に死亡した。
上の立場には、引きずり落とされる結末が決まっているのだった。
なら、ルイスはなぜこの戦場にいるのだろうか?
単純である。彼女は、異能力者だから―――
異能力。それは、現代技術全てを持っても解明することのない代物である。
『ただそのようにある』
そう言うしか言いようがない。理論的な説明を付けず、そういう事だとあきらめた方が早いのだった。
少女は戦場の本部に居た。辺りには戦場の地図、軍の兵力が事細かに記されている書類が山のように少女の目の前に置いてある。
少女は踏み台を使いつつ、書類をすべて目に通したところだった。
この部屋の名を、参謀室という。少女はこの戦場での参謀を任されていた。
部屋の扉が開き、175㎝ほどの身長の男性が部屋に入る。
少女が振り向き、男性に幼子さながらの微笑みを浮かべながら近寄った。
「森センセ![漢字]私[/漢字][ふりがな]ワタクシ[/ふりがな]ね、ぜぇ~んぶ!此の紙見たよ!」
「うんうん、偉いねぇ、流石だねぇ、可愛いねぇ、嗚呼、抱きしめたい‼」
男性の名を、『森 鴎外』。軍医委託生を務めている。そして、ルイスの管理者でもあった。
「え~?ダメ![漢字]私[/漢字][ふりがな]ワタクシ[/ふりがな]、聞いたことあるもの![漢字]私[/漢字][ふりがな]ワタクシ[/ふりがな]みたいに小さな女の子を抱きしめようとするのって、ロリコンって云うのよ!」
「ダメなのぉ?でも、賢いところも可愛いッ‼」
そんな森を置いて、ルイスは踏み台を使って大量に積まれた書類の数枚を手に取った。
「森センセ、いいこと考えたの‼森センセが言ってた、作戦考えたのよ!」
「何かな~?」
ルイスはとある少女の記載がされていた髪を森に見せる。
「このよさの…あきこ?っていう子の異能力使えばいいんじゃないの~?[漢字]『不死軍隊』[/漢字][ふりがな]イモータル・アーミー[/ふりがな]。フフッカッコいい!ね、森センセ!私、ねーみんぐせんす良くない⁉」
「…おぉ!凄いじゃないか、上出来だ。ルイスちゃんは天才だねぇ~!」
「嬉しいけどすり寄って来ないで!」
頬ずりをしようとする森からバク転で後ろに避ける。
「森センセ気持ち悪い!くっつきに来ないで!ロリコン!ヘンタイ‼絶対よさの…って子にもやってるでしょ‼」
「えぇ⁉なんで分かって…⁉」
塵を見る目で森を睨む、森は何故か嬉しげに体をくねらせた。
約14年前、ルイスの年が4のころである―――