第五話　ビル・コールソン神父

あれから、10年、1999年。
ビル神父は、まだエクソシストとして、悪魔祓いをしている。ジョセフ神父のいう通り、ビル神父はエクソシスト界で最強の神父になった。

ビル神父は、コリンズ一家の家を訪ねた。
オリビアは当時18歳だったが、28歳になり、社会人だった。イザベラは当時12歳だったが、22歳になり、大学生で卒業の時期だった。
サイモンは、当時10歳だが、20歳になって、バイトをしながら大学へ行っている。

ジュリアはビル神父にコーヒーを出した。
ビル神父はコーヒーを飲むが、ブフォと吹き出した。いまだにブラックは飲めないようだ。

ビル神父は、帰ろうとする。
「様子を見にきただけです」
ジュリアはビル神父を引き留め一言、言った。
「あの時はありがとうございました！」

「私は、あの悪魔を決して祓ったわけではない、すべて、ジョセフ神父のおかげです」
そう言って、バイクに乗り、この街の教会へ行った。

教会へ戻ると、二人の親子が座っていた。
話を聞いた、「不審者が、夫を襲って…その後、夫が返り討ちにしたんですが…夫も…その…おかしくなって」　ビル神父は「まず警察には行ったんですか？」親子は行ったが、現場へ行くと老人の死体はなかった。親子が言うには、悪魔の仕業らしい。親子の名前はダグラス一家そしてその日のことを話した。

雷が鳴っていた日で、家族と引っ越してきて、
息子と、家に家具を置いてたりしてたら、
家に不審者がいて、その人は…斧を持ってて、
「お前ら殺してやる、俺は悪魔だぞ！」
と言って、まず、夫を襲いました。
でも夫が返り討ちにして。でもその後。

「大丈夫だ・・・こいつは今から殺す」と言って、包丁を持って殺したんです。
それで、夫は、私たちを襲ってきて、特に息子を殺そうとしてきました。
でも、夫は突然吹き飛んで、その隙に逃げました。

ビル神父は、どこの家か聞いた。すると、
「メイン州ポートランドの家です」
ビル神父は驚いた。10年前のあの家だ。
悪魔は生きていたのか。そう思った。

ビル神父は親子を、知り合いの神父に見守らせた。10年前、勝てなかった悪魔にビル神父は緊張した。そこには、男がいた。ビル神父は聞いた。

「お前が10年前の時の悪魔か！」

「そうか、お前があの時の小僧か、久しいな、
ジョセフ神父！」

悪魔はビル神父の名前を間違えた。
「ん？私はジョセフではない、ビルだ」

悪魔は包丁を持っていて、ビル神父に向けた。
ビル神父は悪魔に唱えた。

「神の力で汝を滅ぼす！」何度も唱えた。
すると、悪魔は苦しみ始め、一瞬で悪魔は消えた。男は「悪魔が私に催眠術をかけたんだ！
私は助かったのか、ありがとう神父さま！」

ビル神父は思った、こんなに弱いはずがない、すると、家の電話が鳴った。ビル神父が出ると、あの悪魔の声が聞こえた。

「ビル！久しぶりだなぁ、そいつは偽物だ、お前次第では親子は死ぬかもなあ」

「待て！今どこに！……」ここで電話は切れた。
ビル神父は今いるのは、教会しかないと、教会へ向かった。しかし、教会へ行くと、知り合いの神父が倒れていた。

「大丈夫か？いったい何があった、親子は？」

「男が入ってきて…おれは…さ…刺されました。
親子は男が連れて行って…」
そのまま、神父は脈がなくなり死亡した。

いったいどこなんだ！ビル神父は焦った。
しかし、見覚えのある声が聞こえた。
「焦るな！奴はいま、コリンズ一家の家にいる。」

「ジョセフ神父⁈なぜ？奴の場所を？」

「お前がまだまだ心配でな！天からの声だ。
私のことはいいから、今すぐいけ」

ジョセフ神父はコリンズ一家の家へ向かった。
ピンポーンとベルが鳴る。ジュリアは玄関を開けると、目の前には悪魔がいた。悪魔はジュリアを包丁で刺したのだ。悪魔は言った。

「イザベラ！迎えにきたぞ！私の妻よ！鍵を閉めろ」親子は悪魔の命令で玄関を鍵をロックした。

イザベラたちは一階に降りてきた。刺されているジュリアを見て、驚愕し、応急処置をする。
「ママ大丈夫？」と声をかけるが、返事がない。

悪魔は、「あの時、お前らを殺せなかった！だから今お前たちを殺す！まず、死ぬのはジュリアだな、俺をバットで殴りやがった！」

恐怖で怯える一同。そこに、ビル神父は到着する、しかし、ドアが開かない。
悪魔は「遅かったな。ドア越しから、お前が助けた、家族が死ぬのを見るがいい！」

ちくしょう！と叫ぶビル神父。しかし、突然ドアが開いた。ドアを開けたのは、ジョセフ神父だった。ビル神父は家に入る。

悪魔は「なぜだ！計画が狂った！くそ！」と言い、デイブを人質にした。

ビル神父は悪魔を祓えなかった。デイブを人質にしてるからだ。どうしたらいいか、考えていた。すると、バン！と銃声が聞こえる。

イザベラが悪魔の手を撃った。ナイフ落とし、ビル神父はデイブを保護する。

ビル神父は保護して、唱える。
しかし、悪魔は苦しむが抵抗した。
ビル神父はトラウマで力が出せなかった。

しかし、ジョセフ神父は、ビル神父に説得した。「お前は強くなった、私がついてる」
その言葉を信じて唱えた。

「神の力が汝を滅ぼす！お前の名前を言え！」

「グウゥゥ！私の・・名前はアスモデウス！」

「ビル！トラウマに打ち勝て！心配するな、私がついている。この悪魔を祓え！」

「神の力が汝を滅ぼす！アスモデウス！お前は神によって、裁かれる！」

ビル神父はいつもの力を取り戻し、悪魔を追い払った。ビル神父はジョセフを探した。

「どこにいるのですか？」　

「私はもう必要ない、だが見守ってる。
お前が死んだ時に再会しよう」
ジョセフ神父との、二度目の別れだった。

その後ビル神父はダグラス一家の近くに住み、類いまれなる力の持ち主のデイブを陰ながら見守った。

「これが俺の見た人生最悪の悪夢だ。さあ仕事をしに行くぞ」　

「私はデイブと共に、悪魔祓いをする。ジョセフ神父が、教えてくれたように、デイブに教えるよ」
ビル神父はデイブと共にエクソシストの旅に出る。