第四話　ジョセフ神父

見事、悪魔を祓ったサイモン。力を使い、疲れたサイモンは眠りについた。オリビアも疲れて眠った。二体の悪魔を祓い、最後はイザベラの悪魔を祓わなければいけない。

ビル神父は廊下の床に、床ハッチを見つけた。
ビル神父は、ジュリアに地下室はあるか？と聞いた。ジュリアは、あるとは聞いていない。と言う、ビル神父は試しに開けてみると、電気は付いていなく、真っ暗な地下室だった、

ジョセフ神父は、疑惑が確信に変わった。　「悪魔の大量発生はこの家が原因だ」と思い、地下室の調査を始める。

ジョセフ神父はライトを待ち一人で地下室へ、
ビル神父は大きい声で状況を聞いた。
「師匠！状況はどうなってるんですか？」
ジョセフ神父は「何もない」と言ったが、少し進んである部屋を見つけた。

「なんだこれは？」部屋にあったのはテーブルだった。テーブルに置いてたのは、カセットテールが置いてあった。声の主は男性で、男は怯えた声で言った。

「この・・・家は悪魔が、いる。誰も止められない、くそったれ、ああ、くそ！神よ、私を、どうか、助けてくれ・・」

ここでカセットテープの音が聞こえなくなった。ジョセフ神父は異様な空気を感じた、何度も悪魔と対峙しているが、この家は恐ろしい、初めてジョセフ神父は背筋が凍るほど怖くなった。
「キャァァァァ！」と、ジュリアの叫び声が聞こえた。
急いで、上へ上がった、ジョセフ神父。
目の前にいたのは、イザベラだった。イザベラは、ジュリアの首を絞めている、ビル神父は、「神の力が汝を滅ぼす！」と唱えるが、イザベラはびくともしない。ジョセフ神父はイザベラに言った。

「やめろ！」ジョセフ神父の声にイザベラの手が止まった。
「私に憑依しろ。私ではお前を祓えん」
ビル神父は「絶対にダメだ！死ぬ可能性もある」
とジョセフ神父がしようとした事を拒否したが、ジョセフ神父の決意は固かった。

ジョセフ神父は悪魔に、憑依する前にビル神父と話をさせてくれと頼んだ。悪魔はかまわん。と言った。

「いいか？お前は才能がある、お前なら…」

「しかし！…」

「私の話を聞け！お前は才能があるんだ、今祓えなくても数年後、どんな悪魔にも負けない。お前は必ず……最強のエクソシストになる」

「ですが…私はまだ未熟です。私が奴を祓える自信がありません。貴方には生きててほしい」

「あの子を救うには……今の私にはそれしか思い浮かばない。だから何も口出しするな！」

両者の意見がぶつかった。しかし、イザベラを救うには、ジョセフが憑依される他なかった。
悪魔は「時間だ」と言った。憑依される直前、ジョセフ神父は、ある事を言った。

「あとは頼むぞ」その言葉を残して憑依された。ジョセフ神父の自我が無くなるまでの短い時間に、ビル神父は家族を家から避難させようとしていた。ジュリアはサイモンを抱っこして、ビル神父はイザベラを抱っこして、避難する。

家を出たビル神父達、車に乗ったが、エンジンが付かない。やばい！そう思った、ビル神父たちだったが、突然車が、家の駐車場に入ってくる。ピー！とクラクションを鳴らした。車に乗っていたのは夫のダンだった。

「早く乗れ！」こっそりジュリアはこの事態を電話していたのだ。家族は車に乗った。
「ビル神父も早く。乗らないんですか？」　
ビル神父は車に乗らなかった。
「先に行っててください、やる事があるので」
ビル神父は家に戻った。

目の前には、悪魔に憑依されたジョセフ神父。
ビル神父は十字架を出し、唱えようとするが、
悪魔はビル神父に近づき、殴りつけた。
ビル神父は抵抗できずに、殴れ続けていた。死ぬと思ったビル神父。しかし、バコン！音が鳴り悪魔は横たわった。殴ったのはジュリアだった。「車に積んでるバットよ、あって良かったわ」　

横たわっている隙にビル神父は唱える。
だが、自我が一瞬戻ったジョセフ神父は言った。
「無駄だから、さっさと逃げろ！」
ビル神父は車に乗り、避難した。

ジョセフ神父は悪魔と格闘しながらも、冷蔵庫の油を手に取り、床へばら撒いた。悪魔は、
「何をするつもりだ！許さんぞぉぉ！」
ジョセフ神父はビル神父が誕生日にくれた、ライターで、床を燃やした。火は家中に回った。
そしてジョセフ神父は死亡した。


死ぬ直前、燃えながらも、家を出た悪魔。家が燃えてることに気づき、様子を見にきた。70代のマイケル。という男に悪魔は憑依した。