【拾われ少年、愛されました。スピンオフ作品/リクエスト受付中!】ルイン・ウォー
「…[大文字]芥川く~ん、仕事したく[大文字]なぁ~[/大文字]い![/大文字]」
[大文字]「働け太宰!」[/大文字]
ヘリで[下線]はるか上空[/下線]に二人は居た。戦争の戦力を削るため、[下線]とある少女[/下線]を奪還しに行く。[太字]政府直属[/太字]の組織に所属する二人が出向いた。
事が大きくなっている事がよく分かる。
「気を引き締めろ。情報が詰まった一種の媒体だ。少女の[漢字]器[/漢字][ふりがな]うつわ[/ふりがな]とて、最悪は[打消し]殺され[/打消し]、数億の被害になる。」
「[明朝体]芥川くん、[下線]少女だよ?[/下線]僕らは[大文字]情報の媒体[/大文字]を奪還するんじゃない。[大文字]少女[/大文字]を救いに行くんだよ?[/明朝体]」
太宰が言葉を口にした。相手を説得させる口調ではない。[下線]あどけなく、当たり前のことを当たり前に言った、少年の言葉[/下線]だ。
「嗚呼、そうだな。」
芥川も納得したように[漢字]頷[/漢字][ふりがな]うなず[/ふりがな]いた。はるか上空から、港を見下ろす。
夜の港の外灯は少し[漢字]心許無[/漢字][ふりがな]こころもとな[/ふりがな]い光を発して、海面を小さく照らす。
太宰は冷えた海風に揺れる[漢字]外套[/漢字][ふりがな]コート[/ふりがな]を押さえて、芥川に笑いかけた。
「ねェ、芥川くん。[漢字]昔のこと[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]思い出したよ。」
「嗚呼、こんな日だったな。」
芥川も静かに笑みを浮かべて答える。
はためく[漢字]外套[/漢字][ふりがな]コート[/ふりがな]を押さえる手を離して、黒いフィンガーレスグローブをはめる。
「行こうか、[大文字][漢字]相棒[/漢字][ふりがな]隆之助[/ふりがな][/大文字]。」
「嗚呼、行くぞ、[大文字][漢字]相棒[/漢字][ふりがな]修治[/ふりがな][/大文字]。」
この二人を人はこう呼ぶ。―――[漢字]『狂気の討伐者』[/漢字][ふりがな][大文字]ルナティック・スレイヤー[/大文字][/ふりがな]と。
[大文字]「働け太宰!」[/大文字]
ヘリで[下線]はるか上空[/下線]に二人は居た。戦争の戦力を削るため、[下線]とある少女[/下線]を奪還しに行く。[太字]政府直属[/太字]の組織に所属する二人が出向いた。
事が大きくなっている事がよく分かる。
「気を引き締めろ。情報が詰まった一種の媒体だ。少女の[漢字]器[/漢字][ふりがな]うつわ[/ふりがな]とて、最悪は[打消し]殺され[/打消し]、数億の被害になる。」
「[明朝体]芥川くん、[下線]少女だよ?[/下線]僕らは[大文字]情報の媒体[/大文字]を奪還するんじゃない。[大文字]少女[/大文字]を救いに行くんだよ?[/明朝体]」
太宰が言葉を口にした。相手を説得させる口調ではない。[下線]あどけなく、当たり前のことを当たり前に言った、少年の言葉[/下線]だ。
「嗚呼、そうだな。」
芥川も納得したように[漢字]頷[/漢字][ふりがな]うなず[/ふりがな]いた。はるか上空から、港を見下ろす。
夜の港の外灯は少し[漢字]心許無[/漢字][ふりがな]こころもとな[/ふりがな]い光を発して、海面を小さく照らす。
太宰は冷えた海風に揺れる[漢字]外套[/漢字][ふりがな]コート[/ふりがな]を押さえて、芥川に笑いかけた。
「ねェ、芥川くん。[漢字]昔のこと[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]思い出したよ。」
「嗚呼、こんな日だったな。」
芥川も静かに笑みを浮かべて答える。
はためく[漢字]外套[/漢字][ふりがな]コート[/ふりがな]を押さえる手を離して、黒いフィンガーレスグローブをはめる。
「行こうか、[大文字][漢字]相棒[/漢字][ふりがな]隆之助[/ふりがな][/大文字]。」
「嗚呼、行くぞ、[大文字][漢字]相棒[/漢字][ふりがな]修治[/ふりがな][/大文字]。」
この二人を人はこう呼ぶ。―――[漢字]『狂気の討伐者』[/漢字][ふりがな][大文字]ルナティック・スレイヤー[/大文字][/ふりがな]と。