- 閲覧前にご確認ください -

兎に角ヤバいところはとことんヤバいので覚悟してみて下さい!
 本編と同じ程度に抑えられるよう善処は、します!善処は、ね?

文字サイズ変更

【拾われ少年、愛されました。スピンオフ作品/リクエスト受付中!】ルイン・ウォー

#16

第玖話『虚』サイド:太宰 修治

「[大文字]よーし![/大文字]呼びにくいから~こっちの人たちが[下線]第一部隊[/下線]ね、でこっちが[下線]第二[/下線]、こっちが[大文字][下線]第三[/下線]![/大文字]」
 目の前にいる[太字]巨大な軍[/太字]に向かって似合わない[明朝体]ほのぼの[/明朝体]とした声をあげる。
「初めまして、私は[漢字][大文字]太宰[/大文字][/漢字][ふりがな]だざい[/ふりがな]。[太字][斜体]CSF[/斜体][/太字]に所属してる。[漢字]位[/漢字][ふりがな]くらい[/ふりがな]は…忘れたけど[下線][太字]幹部より[/太字]かは、[太字]高い[/太字]方だ[/下線]よ。」
 太宰は戦場に位置する本部に呼ばれていた。どう見ても[明朝体]負ける戦い[/明朝体]なのにどうせなら[打消し]道連れ[/打消し]だと粘る敵軍の[太字][打消し]殲滅[/打消し][/太字]を任されたのだ。
「私は正直断りたかったんだけど…ま、芥川くんも頑張ってる事だし!私も頑張ろ~っと!」
 黒い[漢字]外套[/漢字][ふりがな]コート[/ふりがな]をなびかせ、[明朝体]粉雪[/明朝体]の降る戦場を歩く。
[大文字][大文字][大文字]「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」[/大文字][/大文字][/大文字]
 銃剣突撃をしてくる兵士を[打消し][明朝体]いとも簡単[/明朝体]に撃ち落とす[/打消し]。
 前線を[漢字]闊歩[/漢字][ふりがな]かっぽ[/ふりがな]しながら、道連れを図る敵軍兵士を倒していると、[漢字]何時の間[/漢字][ふりがな]いつ ま[/ふりがな]にか辺りは死体の山が積み上がっていた。
「…[明朝体]あはっ[/明朝体]、真っ赤になっちゃった。」
 静かになった戦場で[明朝体]乾いた笑いが響いた[/明朝体]。
[大文字]「[大文字]太宰さんッ![/大文字]少年兵の特効です――!」[/大文字]
 [漢字]傍[/漢字][ふりがな]そば[/ふりがな]に居た味方兵が叫ぶ。[明朝体]水色の髪に水色の[漢字]瞳[/漢字][ふりがな]ひとみ[/ふりがな][/明朝体]の恐らく、少年兵が[漢字]手榴弾[/漢字][ふりがな]グレネード[/ふりがな]を握って走ってきた。
 何で子供が[漢字]此処[/漢字][ふりがな]戦場[/ふりがな]に…?
「[大文字]分かってる[/大文字]って、私がそんなに[明朝体]弱い[/明朝体]と思ってるのかい?」
 そんな疑問もよそに手に握っていた[漢字]手榴弾[/漢字][ふりがな]グレネード[/ふりがな]を奪い取り、遠くへ投げる。
[大文字]「耳を塞いで伏せろッ!」[/大文字]
 僕は少年兵の子の耳を塞いで伏せる。少年兵は驚いた顔をしたように見えたが、もう一度見てみると[明朝体][漢字]虚[/漢字][ふりがな]うつ[/ふりがな]ろな目[/明朝体]をしていた。
 目の前が[明朝体]明滅[/明朝体]したかと思えば、突風と共に[太字]轟音[/太字]が響く。[漢字]手榴弾[/漢字][ふりがな]グレネード[/ふりがな]が爆発したようだ。
「[大文字][明朝体][大文字]~ッ‼[/大文字][/明朝体]耳キーンってなるんだけど⁉[/大文字]」
 少年兵は軍服へと手を伸ばす。残っ[漢字]た手榴弾[/漢字][ふりがな]グレネード[/ふりがな]で[打消し]自爆[/打消し]しようとしていた。
「させない、[大文字]よ![大文字]皆![/大文字][漢字]此[/漢字][ふりがな]こ[/ふりがな]の子の手足押さえて!折らないように手加減してねっ![/大文字]」
 近くに居た味方兵に指示して、少年兵を押さえつける。
 全てを[明朝体]諦めている[/明朝体]ような、全てを[明朝体]理解し、達観している[/明朝体]ような、ただ――[明朝体]虚ろな表情[/明朝体]をしていた。
 ただ、一言で表すならば[明朝体]『[大文字]無[/大文字]』[/明朝体]であった。
「[小文字]うわぁ…。[/小文字]十個も隠してたの?[大文字]あ[/大文字]、先に言っとくけど、君は私のもとに居ることになるからね!」
 一瞬感じた既視感を[漢字]拭[/漢字][ふりがな]ぬぐ[/ふりがな]うように少年兵に話しかけた。
 手足の拘束を離してあげて味方兵と茶化しながら話す。少年兵は静かに立ち上がって僕らを見たが、すぐにふらついて地面に手をついた。
[大文字]「⁉」[/大文字]
 そのまま地に伏せ、気を失ったようだ。
「[漢字][大文字]確[/大文字][/漢字][ふりがな]しっか[/ふりがな][大文字]りしろ![/大文字]」
 腕で支えるように少年兵を仰向けにさせると、薄汚れた包帯が[打消し]赤黒く[漢字]滲[/漢字][ふりがな]にじ[/ふりがな]み始めている[/打消し]事が分かる。
[大文字]「[大文字]衛生兵‼[/大文字]こっちに来て!」[/大文字]
 少年兵は衛生兵に任せて、[漢字]其[/漢字][ふりがな]そ[/ふりがな]の[漢字]儘[/漢字][ふりがな]まま[/ふりがな]本土へ捕虜として僕の部屋に持って行くように命じた。[打消し]捕虜収容所[/打消し]に持って行かれては何をされるか分からないからだ。
「…もういないね。本部の方の空母も攻撃を始めたんでしょ?キミたちは先に本部の方戻ってていいよ。…[大文字]僕?[/大文字]あ~、考え事。人いない方が良いからさ。」
 味方兵を先に戻らせる。
「[太字]絶対[/太字]、あの子何かあるよね…他に少年兵は見られなかったし…。[漢字]何か[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]が、おかしい。わざわざ[下線]一人だけ[/下線]少年兵を入れるのか?素晴らしい才能を持ってたとしても、最悪、[打消し]銃は引き金さえ引ければ[/打消し]何とでもなるはず…。[大文字]消したい存在[/大文字]だったから?嗚呼、何となく言っただけだけど、結構説得力あるね…。」
 自問自答を終わらせ、帰ろうとしたとき、目の前の[漢字]藪[/漢字][ふりがな]やぶ[/ふりがな]が[明朝体]不自然に揺れた[/明朝体]。
[大文字]「誰だッ⁉」[/大文字]
 小銃を構えながら藪に近づくと、後ずさるような音が聞こえる。
 [明朝体]非戦闘員[/明朝体]なのだろうか―――?
 その思考が完結する前に藪を手でどけるように覗くと、一人の少女が脅えた素振りで後ずさっていた。腰が抜けたのかうまく動けていない。
[小文字]「ぁ…センセイ…ゴメンナサイっ…。」[/小文字]
(見た感じ軍医かな…[漢字]如何[/漢字][ふりがな]どう[/ふりがな]しよ。)
 涙を流す少女の目の前で小銃を落とした。
「[大文字]ねぇ[/大文字]、お嬢さん。[漢字]此[/漢字][ふりがな]こ[/ふりがな]の小銃を拾う気が無いんなら私と[漢字]お喋り[/漢字][ふりがな]交渉[/ふりがな]しないかい?」
「[明朝体][小文字]ぇ…?[/小文字][/明朝体]ぅん…。」
 少女は錯乱している訳ではない様で、[下線]命が守られる可能性がある方[/下線]が[漢字]何方[/漢字][ふりがな]どちら[/ふりがな]かは分かっているようだった。
「うーん[大文字]じゃ[/大文字]、まず[太字]一つ目[/太字]。お嬢さんはどういう立場だったのかな?」
「軍医。[下線][太字]家族[/太字]と[太字]軍の参謀部[/太字]の勧め[/下線]で動員された…。」
(動員、というよりは[打消し]脅し[/打消し]だねェ。)
「[太字]二つ目[/太字]。君は生き残る[太字]約束[/太字]をしている。違うかい?」
「えぇ。[漢字]妾[/漢字][ふりがな]アタシ[/ふりがな]は本土に戻りたいとは言わない…でも、生きなきゃ、[太字]約束[/太字]は破りたくないから…。」
「[太字]三つ目[/太字]。私と一緒に来ない?私が君の[下線]生き残るサポオト[/下線]してあげるからさ。」
 少女は驚いた顔をして、太宰の顔を見詰めた。
「アンタに何の[太字]利益[/太字]があるんだい…⁉」
「…[明朝体]さぁ?[/明朝体]僕が[漢字]既視感[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]を感じてるから、かな?」
「…アンタは、きっと[太字]孤独[/太字]を感じてるんだね。」
[明朝体]「そうかなぁ?」[/明朝体]
 嗤った。何に嗤ったのかは分からない。でも、僕はこの日、二人の子供を救ったとでも[太字]一般論[/太字]では言うのだろう。
 僕は、二人の子供を[太字]地獄[/太字]に堕とした―――

作者メッセージ

約二千文字…ハハッ、編集だる。
 えぇっと…更新されてなかった言い訳を聞いてください!
 ひたすら未編集で投稿した奴を編集してました!ハイ…前話を見てもらうと分かるんですけど、編集してたんですよォ…。其れで、ちょっとあれ⁉更新されてねェじゃねぇか⁉ってなってパにくって…はい。冒頭の通り編集だけじゃ更新されたことにならないんですよ…。

 あ、地縛少年花子くん18巻まで買ってもらったんだ~腐腐腐。

2025/02/25 20:33

鐘平瑠璃(無印の方でも活動中!) ID:≫ 0pv1m./JCWDnU
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 17

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL