【拾われ少年、愛されました。スピンオフ作品/リクエスト受付中!】ルイン・ウォー
「お~い、生きてる奴いる~?僕も~帰りたいから[大文字][大文字]さっさ[/大文字]と出て来~い![/大文字]」
「それで出てくる奴いると思うか?」
[大文字]「ないと思う!」[/大文字]
「…[漢字]太宰[/漢字][ふりがな]お前[/ふりがな]は[太字]莫迦[/太字]か。否、[太字]莫迦[/太字]だな。」
「[大文字][大文字]酷いッ![/大文字]僕傷ついたんだけど!そういう芥川くんはどうやって探すつもりなの⁉[/大文字]」
「簡単だ。ここ以外の場所はすでに調べ終わっている。」
[明朝体][漢字]「さすがー幹部様ですねー。」[/漢字][ふりがな]棒 読 み[/ふりがな][/明朝体]
恐らく二人の男性が近づく気配がする。静かに座敷牢の隅で座って、鉄格子から見える夜空を見上げた。
「ま~、取り敢えず~、[大文字]突撃![/大文字]」
「…⁉」
牢の向こう側に会った扉が勢い良く開けられて、一人の男性と目が合う。
[下線]「助けに来たよ。[明朝体]お嬢さん[/明朝体]。」[/下線]
涙が溢れそうになる。必死に堪えて前を向く。
「格子が邪魔だねェ、じゃ、[大文字]ぶっ壊そうか![/大文字]」
この日、私は政府直属の組織である[大文字]『[斜体]CSF[/斜体]』[/大文字]の保護対象として確保された。
[水平線]
下手な扱いはされないようで、会話は紙じゃなくて電子機器を扱うようになった。そして、私を確保しに直接出向いた二人が私の護衛として付いている。
「やっほ~、昨日ぶりだね、お嬢さん。」
「…太宰、お前って[漢字]幼女趣味[/漢字][ふりがな]ロリコン[/ふりがな]だったのか…?」
[大文字]「違うよ⁉」[/大文字]
二人が部屋の中に入る。日記帳を閉じて電子機器を手に取る。
『何の用ですか』
「[大文字][大文字]いや[/大文字]、何となく来た![/大文字]」
「…[漢字]此奴[/漢字][ふりがな]コイツ[/ふりがな]がすまないな。何か書いていたのだろう?邪魔をしてしまったなのなら、すぐに出ていく―――」
視界が歪んでいく、無意識に、目を押さえる。
「[大文字][大文字]あ~![/大文字]芥川くんがお嬢さん泣かしたぁっ‼[/大文字]」
「ちっ[大文字]ちがっ⁉[/大文字]だ、大丈夫か?何か嫌な事でも言ってしまったか?」
目を擦りながら首を横に振る。
([明朝体][打消し]涙[/打消し][/明朝体]…っ、止まんない…っ)
「お嬢さん、名前教えてくれない?僕等にも[下線]タメ口[/下線]でいいからさ。」
首を縦に振った。久しぶりに声が出したいと思った。
『[大文字]「[/大文字][漢字][大文字]中原[/大文字][/漢字][ふりがな]なかはら[/ふりがな] [漢字][大文字]瑠奈[/大文字][/漢字][ふりがな]るな[/ふりがな][大文字]」[/大文字]』
『何で泣いてるのか分からない』
続きを打ち込もうとしたけどその手を伸ばす前に[打消し]動きが止まった[/打消し]。頭を撫でられたからだ。
「[大文字]よーしよし[/大文字]、瑠奈ちゃん、そういうのはね、[明朝体]嬉し涙[/明朝体]っていう奴だよ。いっぱい泣いていいからさ、毎日会いに行っていい?」
首を縦に振って、涙を拭って、[明朝体]顔を上げた[/明朝体]。
「僕は[大文字]『[/大文字][漢字][大文字]太宰[/大文字][/漢字][ふりがな]だざい[/ふりがな] [漢字][大文字]修治[/大文字][/漢字][ふりがな]しゅうじ[/ふりがな][大文字]』[/大文字]。好きに呼んでね~。で、こっちが――」
「芥川、[大文字]『[/大文字][漢字][大文字]芥川[/大文字][/漢字][ふりがな]あくたがわ[/ふりがな] [漢字][大文字]隆之助[/大文字][/漢字][ふりがな]りゅうのすけ[/ふりがな][大文字]』[/大文字]だ。好きに呼んでくれ。」
目の前がやっとはっきり見えてくる。二人の男性、太宰と芥川が目線を合わせるようにしゃがんでいた。
文字盤を擦る。こんな事せずに直接伝えたかった―。
『教えてくれてありがと、毎日来ていいよ。』
瑠奈は、微笑みながら電子機器を見せた――
「それで出てくる奴いると思うか?」
[大文字]「ないと思う!」[/大文字]
「…[漢字]太宰[/漢字][ふりがな]お前[/ふりがな]は[太字]莫迦[/太字]か。否、[太字]莫迦[/太字]だな。」
「[大文字][大文字]酷いッ![/大文字]僕傷ついたんだけど!そういう芥川くんはどうやって探すつもりなの⁉[/大文字]」
「簡単だ。ここ以外の場所はすでに調べ終わっている。」
[明朝体][漢字]「さすがー幹部様ですねー。」[/漢字][ふりがな]棒 読 み[/ふりがな][/明朝体]
恐らく二人の男性が近づく気配がする。静かに座敷牢の隅で座って、鉄格子から見える夜空を見上げた。
「ま~、取り敢えず~、[大文字]突撃![/大文字]」
「…⁉」
牢の向こう側に会った扉が勢い良く開けられて、一人の男性と目が合う。
[下線]「助けに来たよ。[明朝体]お嬢さん[/明朝体]。」[/下線]
涙が溢れそうになる。必死に堪えて前を向く。
「格子が邪魔だねェ、じゃ、[大文字]ぶっ壊そうか![/大文字]」
この日、私は政府直属の組織である[大文字]『[斜体]CSF[/斜体]』[/大文字]の保護対象として確保された。
[水平線]
下手な扱いはされないようで、会話は紙じゃなくて電子機器を扱うようになった。そして、私を確保しに直接出向いた二人が私の護衛として付いている。
「やっほ~、昨日ぶりだね、お嬢さん。」
「…太宰、お前って[漢字]幼女趣味[/漢字][ふりがな]ロリコン[/ふりがな]だったのか…?」
[大文字]「違うよ⁉」[/大文字]
二人が部屋の中に入る。日記帳を閉じて電子機器を手に取る。
『何の用ですか』
「[大文字][大文字]いや[/大文字]、何となく来た![/大文字]」
「…[漢字]此奴[/漢字][ふりがな]コイツ[/ふりがな]がすまないな。何か書いていたのだろう?邪魔をしてしまったなのなら、すぐに出ていく―――」
視界が歪んでいく、無意識に、目を押さえる。
「[大文字][大文字]あ~![/大文字]芥川くんがお嬢さん泣かしたぁっ‼[/大文字]」
「ちっ[大文字]ちがっ⁉[/大文字]だ、大丈夫か?何か嫌な事でも言ってしまったか?」
目を擦りながら首を横に振る。
([明朝体][打消し]涙[/打消し][/明朝体]…っ、止まんない…っ)
「お嬢さん、名前教えてくれない?僕等にも[下線]タメ口[/下線]でいいからさ。」
首を縦に振った。久しぶりに声が出したいと思った。
『[大文字]「[/大文字][漢字][大文字]中原[/大文字][/漢字][ふりがな]なかはら[/ふりがな] [漢字][大文字]瑠奈[/大文字][/漢字][ふりがな]るな[/ふりがな][大文字]」[/大文字]』
『何で泣いてるのか分からない』
続きを打ち込もうとしたけどその手を伸ばす前に[打消し]動きが止まった[/打消し]。頭を撫でられたからだ。
「[大文字]よーしよし[/大文字]、瑠奈ちゃん、そういうのはね、[明朝体]嬉し涙[/明朝体]っていう奴だよ。いっぱい泣いていいからさ、毎日会いに行っていい?」
首を縦に振って、涙を拭って、[明朝体]顔を上げた[/明朝体]。
「僕は[大文字]『[/大文字][漢字][大文字]太宰[/大文字][/漢字][ふりがな]だざい[/ふりがな] [漢字][大文字]修治[/大文字][/漢字][ふりがな]しゅうじ[/ふりがな][大文字]』[/大文字]。好きに呼んでね~。で、こっちが――」
「芥川、[大文字]『[/大文字][漢字][大文字]芥川[/大文字][/漢字][ふりがな]あくたがわ[/ふりがな] [漢字][大文字]隆之助[/大文字][/漢字][ふりがな]りゅうのすけ[/ふりがな][大文字]』[/大文字]だ。好きに呼んでくれ。」
目の前がやっとはっきり見えてくる。二人の男性、太宰と芥川が目線を合わせるようにしゃがんでいた。
文字盤を擦る。こんな事せずに直接伝えたかった―。
『教えてくれてありがと、毎日来ていいよ。』
瑠奈は、微笑みながら電子機器を見せた――