ナップ「どういうことなんだ、一切合切。」

ラム「一から話そうか」

ラム「あの異能力者専用監獄であったことから――――」

[水平線]

ラム「で、大臣さんよォ。オレに頼み事っつーのは？」

大臣「君への頼みごとは……」

[中央寄せ]大臣「国潰しだ。」[/中央寄せ]

ラム「…ほォ　それは如何なもので」

大臣「君は知らないだろうが、今世界は、未曽有の事態に追い込まれている。」
　　「”スティンガー王国”、という国がある。」
　　「その国は数十年前まで世界を統治していた国なのは分かるだろう。」
　　「この国は―――」

ラム「結論だけ、至極簡潔に。」

大臣「…スティンガー王国が、[下線][大文字]生物兵器の開発を始めたのだ。[/大文字][/下線]」

ラム「！そりゃあ…その情報だけ聞けば一大事だが、実際の信憑性は？」

大臣「あるにはある。」
　　「なんせ、スティンガー王国は今も多数の兵器製造など色々と危うい国だ。」
　　「生物兵器を製造し、数十年前来の復讐に躍り出る確率もそう低くない。」

ラム「フゥン…まあ、面白そうだしやってやるよ。」
　　「その国を消しゃぁいいんだろォ？」
　　「あ、でもそれだとそっち側に分がありすぎるなァ…」
　　「それができたら、オレを自由の身にする。それが条件だ」

大臣「…分かった。」

～～

ラム「ん～～～～っ…出れた～～～」

ラム「でも…こりゃ、大仕事だなァ…」
　　「まず、”アイツ”に会っといた方いいな。」
　　「どこにいるか知らんがなァ…」

～～
出て数年たち、ナップと出会う前日

ラム「へぇ、ここがスティンガー王国…結構発展してるねェ」

ラム「…あれが、ここらで一番たっけぇビルか。」
　　「よしっ！」

[中央寄せ]ラム「爆破すっか☆」[/中央寄せ]

～～

ドゴォォォォォオォォォン！！！！！！

ラム「キハハッ！！いい眺めだことォｗ」

ラム「…ん？あれは…」
　　「ナップ君じゃん！！」

[中央寄せ]ラム「[太字][漢字]対軌[/漢字][ふりがな]ついき[/ふりがな]！！[/太字]」[/中央寄せ]

爆発で上昇気流が発生してるから、これをオレの”能力”で…

ラム「反転ッ！！」

ビュォォォォォ！！（下に向かって風が吹き始める）

ラム「大成功！」ヒュンッ

ラム「相棒ミッケェ！」

[水平線]

ラム「みたいな感じ～」

ナップ「へぇ…俺がいない間にそんなことが…」

ナップ「…そういえば、”アイツ”…ってなんだ？」

ラム「そう！そいつに今から会いに行く！！」

ナップ「！？速攻だな…」

ラム「ハイハイレッツラゴー！」