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イオチュー はちくみッッ!!

#2

― 1章 楽しい中学校生活 ー 先輩たちとのナレソメ(?)

〜庵原大学附属中等部、支援学級『8組』C教室〜

前川「どういうことだよ!!!」
爽やかな男、前川が、机を叩く

井上「ほんとだよ」
真面目な女、井上がため息をついている

久保「どうする?」
ロングヘア、久保が髪をくるくるいじっている

大江「…ん〜…。」
マイペース、大江はのんびりと、首を傾げた

坂本「…」
無口な坂本は何も言わない

橋元「先輩たちと仲良くなったほうがいいんじゃね」
大柄な橋元は腕を組む

前川「だれか知ってる人いる?俺はいる」

久保「3人…くらい?」

井上「私もいる」

八木「知らん」
天然な八木がきっぱり告げる

大江「話しかけに行こう」
その一言で、みんなが動き出した


──前川「石井くん!!」
──井上「乙見ちゃん!」




──久保「えっと……」

川瀬「ん?ここのこと教えて?」

声をかけた相手は、長身で穏やかな雰囲気の少年だった
人を殺すなんて、とても思えない

今井「教えることなんて何もないよ。授業受けて、ドッチボールするくらい」

筋肉質な体に似合わず、柔らかい声だ

久保「……“人を殺してもらう”って、本気なのかな」
その呟きに、鷹田が横から割って入る

鷹田「するよ。任務がきたら任務をこなす。簡単だ」

無愛想だが、どうやらムードメーカーらしい。
軽々しく「任務」なんて言葉を使う彼に、大江と坂本は思わず目を丸くした

大江&坂本「え」




…前川「ホントに人殺すの?」

石井「あぁ、殺すよ?うちも殺した。大丈夫、いきなりは殺させない、訓練あるし」

そういう問題なのか?
前川は言葉を失う

前川「…お前変わったな…」

石井「…っ…しょうがなかったんだよ…」

何か、ひっかかるような言い方だった




…乙見「えー?私もそんな知らんよ?ただ人殺すだけ!!」

地毛が茶色の乙見が、大声で笑いながら言う。

井上「はい?」

八木「なにいってんのー?」
正論である

このクラスの人たちはネジがぶっ飛びすぎている

乙見「他の先輩たちとも仲良くなってきなよ!!」

八木&井上(いまちょうどそうしてんだよなー)


そう思っていたら、チャイムが鳴った
それぞれ席に戻る





授業が終わり、休み時間




橋元「全然人殺さないじゃん」

大江「たしかに」

坂本[小文字]「あんま…どぎつくない…」[/小文字]

井上「みんな超笑って過ごしてるし、結構楽しいクラスだし」

久保「なんでこのクラスは人を殺すように…?」

八木「言われてみれば」

1年生全員「…聞くしかない…!!」

坂本[小文字]「誰に聞くの…?」[/小文字]

久保「安全そうな人?」

前川「石井くんは絶対だ。気になるようなこといってたし」

井上「他は?結構話せてたじゃん」

前川「他の人は信用できない」

八木「そゆことー?」

久保「今井くんと鷹田くんは危ないかも」

坂本[小文字]「聞く人は少ないほうが…」[/小文字]

結局――川瀬、乙見、石井の3人に聞くことになった
それは3時間目の後の休み時間
彼らに時間をとってもらうことになった


作者メッセージ

1年生

前川 かずま

久保 さなえ

井上 ほっか

大江 みずき

坂本 ふうと

橋元 ろくば

八木 あみ



2025/02/15 16:00

かのん ID:≫ 1.6ekCz9QCfE6
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