文字サイズ変更

イオチュー はちくみッッ!!

#19

ー2章戦う、闘う、戰う、ー ここに来てまで任務かよ!!

石井「ゆーらんせんだー!!」
河口湖の遊覧船にいる

ぎんじ「それにしても良い景色だ…」

キム先生「冴川くん!カツラが!」

冴川「あー、やばいやばい」

川瀬「冴ちゃんカツラ?!?!」

前川「そうなの?徳田くんっ?」

徳田「ん?」

徳田は前川の心を読む、だが――
前川(…―…―)
ノイズで何も聞こえない

徳田「…え?…冗談…だよ」

前川「なーんだ、また信じちゃいそうだったよ!」
と笑うが、嘘っぽい

徳田(前川くんの心だけが読めない…?)






[中央寄せ]船内[/中央寄せ]

乙見「甲冑あるね」

水野先生「着てみては?」

八木「着る!」

八木が甲冑を着る

関口「似合ってるよ、ほんとに(笑)」

八木「からかってます?!」
船内に小さな笑いが広がった






[中央寄せ]甲板[/中央寄せ]

鷹田「景色良ッ!」

久保「風すご!」

井上「手を振ったら返してくれるかな?」
井上たちが手を振り出す

坂本「無理じゃない?」石井「…って返ってきた!」

堀島「…?!伏せて!!」

全員伏せる 外の客が「え?!」
直後――バンッ バンッ 2発の銃声

今井「宿泊の時まで”お客さんか“か」
※「お客さん」は殺し屋の隠語(8組用語)

風宮「違う、銃がドヘタ。もっと近くなら見えるんだけど…」 

川瀬「でも、ここで戦ったら消されるな」

堀島「もう撃ってこないよ、見えた」
能力『予知』

船内の全員が駆け寄る
キム先生「大丈夫かい?…後で聞くよ」

他「…はい」


昼食とお土産を終え、行き先は富○急!





[中央寄せ]バス内[/中央寄せ]

風宮「そいつの情報、名前は不明。34歳男性、165cm、肌は褐色、銃が下手だが、近接戦が強い」

渡辺先生「遠いのによくそんな…」

前川「かぜみゃーそういう能力なの?」

徳田「『分析』、見た相手の情報が入る。風宮くんは記憶力も異常にいい」

前川「すご?!」

晶場「頭の中に図書館があるらしい」 

大江「脳内図書館?」

冴川「てかその特徴関口先生じゃん」

関口先生「おい!性別と肌の色くらいしか合ってねぇわ!」

キム先生「年齢と身長もだろ?」

関口先生「ちがいますよ!」
爆笑が起きる

[中央寄せ]富士○到着![/中央寄せ]



ぎんじ「俺は絶叫系乗らん」

乙見「私も酔っちゃう…」

鷹田「ぎんじも来ねぇの?」
意外と苦手勢が多く、全力拒否

田代先生「俺も無理だからな?」

石井「よし、行きましょう!!」

田代先生「は?おい、待て待て待て」
無理やり連行される田代先生



残された面々

コーヒーカップを指差し、今井「…乗る?俺酔っちゃうけど」

晶場「酔う…」久保「私も」

鳥羽「選択肢狭い…」

ぎんじ「あ!ゴーカート対決するか!!!」
「いいね!」と全員一致し、ゴーカートへ





――ジェットコースター組

橋元「並ぶの長かったな」

冴川「休日よりはマシだろ」

沖田「でも世は夏休みだよ〜?」

アナウンス「まもなく、発進しまーす!」

田代先生「おい、嘘だろ…」

鷹田「レッツゴー!!!」





―――坂本「わわっ」

堀田「ふおおお!!早い!!」
レース中です

今井「おっとと…」晶場「ちょっ気をつけて!」

バシュッ
ぎんじ「ぐあっ…!」

濱田先生「ぎんじ?!」
ぎんじのゴーカートが急停止する

鳥羽「う、撃たれた?!」
ぎんじが俯いたまま動かない 

久保「え、大丈夫そ?」

ぎんじ「うおー!あぶねぇ!万華鏡が!銃弾防いだ!」

全員「ええ?!」
ぎんじが弾痕の残る万華鏡を掲げる

濱田先生「ぶ、無事でよかった!!」






降りて、安全な場所に避難

鳥羽「まさか来るとは…」

晶場「あれ、船のときの奴だよね?」

風宮「見えなかった。銃弾貸して」
ぎんじが銃弾を渡す

風宮「…あいつだね」
船のときの、襲撃…

今井「ここだと銃使えねぇ…」

水野先生「なので、戦うならナイフで。絶叫系組にも連絡します」

一斉に「うわーっ」となる。風宮の見立てでは、敵は近接戦が得意だ

通る声で言う、渡辺先生「さぁ、任務です」
「任務」
その一言に、空気が変わった
生徒たちの目が一瞬で鋭く光る——
遊園地に遊びに来た中学生じゃない
――殺しのプロとなる者たちだ
渡辺先生「作戦は…」
服の中から、仕込んであったナイフが滑り出る



――乙見「せっかくの旅行がー!!」
乙見が『静止』中の堀田を『バリア』で守っている
作戦はこうだ――ここは遊園地。まずは静止で、一般客に能力や任務が露呈しないようにする

大江「チュロス食べたかった…」
堀田に『強化』を施してる大江 

井上「私はお土産買いたかった」
後で『時間操作』使う予定の井上

冴川「もっとアトラクション乗りたい…」
女子が多くて気まずい冴川は、風読みで敵の位置を探ってる

この5人は遊園地のど真ん中にいた


――風宮「うーん、監視カメラに写ってないか?」
監視モニターを睨む

徳田「見えない…」

晶場「カメラ多すぎて追いきれない…!」

堀島「観覧車近くに怪しい人影!」堀島がイヤモニに向けて話す
ここは遊園地内の司令室だ
無許可だが、時止めてるのでセーフ



――鷹田「どこじゃー!!戦わせろ!!」大声が響く

石井「んなことやったら出てこないわ!笑」

今井「鷹ちゃん落ち着けよ笑」

鳥羽「隠れてるんでしょうか…」
破壊→創造→修繕のサイクル組とコピー能力の鳥羽が遊園地内をくまなく探す

――沖田「わぁ〜、はぐれちゃった」

八木「どーしよー」

ぎんじ「迷子センター行かないとか?」

八木「迷子センターどこ〜、とりあえず雷打っていい?」

沖田「いいね!」

ぎんじ「や!やめてくれ!!!俺は雷が無理なんだ!」
ぎんじが全力で拒否る
沖田「じゃあどーすんの〜」
…イヤモニの存在を忘れた三人が園内をさまよう


――「どこじゃー!!戦わせろ!!」と声が響いてきた


敵「はぁ…うるさいな…」
(変だ、人も観覧車も止まっている。異常現象か?)
ザッ…
気配

敵「…仕方ない」
中学生5人、目の前に現れた
敵[小文字][小文字]「お前かよ」[/小文字][/小文字]

…前川「へ?…[小文字]あ〜…[/小文字]」

川瀬「ここにいたのか!!」

久保「戦わなきゃ」

橋元「殺るしかねぇな」 

坂本「[小文字]うそ…ほんとに戦うの?[/小文字]」
この5人が敵を発見

敵「悪いな、俺も仕事なんだ」
サバイバルナイフを構える

前川「俺能力ねぇよ…」

橋元「俺たちがどうにかするわ」
無能力者の前川を、仲間たちがサポートする

敵が光のような速さで橋元の目の前に現れる。
ナイフを振り下ろした瞬間――石化。すぐに石が剥がれ落ちた。

久保「今日は調子よくないかも!」

川瀬「でもナイス」
川瀬が蹴りを放つが、かわされる

敵「…うぐっ」敵が地面に倒れる。その背後から、透化していた坂本が現れる

橋元「さすが!」


だが敵はすぐに立ち上がり、川瀬の鳩尾に一撃をぶち込む

川瀬「がはッ…!」
地面に崩れ落ちる

橋元「まーじかよ…」
戦闘能力高い川瀬が潰された
久保「やーばい…」

すると前川が静かに前へ出る
目を合わせた瞬間、敵はハッとし、動きが鈍る

――な、なんだこれ
あいつの目を見たら、体が鉛をつけたように重く、視界が薄暗くなる
見つめたままいると、ニコリと不自然な笑みが浮かぶ
敵「あ゛…っ?! 」
ナイフが胸を貫く

前川「おい、あの時なんのために俺らを撃ったんだ!!」
敵の目に映るその表情は冷たく、しかし計算された狂気の微笑み
あいつの芝居だ、白々しい

敵「任務…」「三神様からだ」
あいつの瞳孔が一瞬見開かれる、がすぐに戻る
橋元「三神?!」
坂本「前の…?」
(こいつら知ってんのか)
川瀬「前…川、よくやった…」
俺が鳩尾にぶち込んだやつが起き上がる
敵「[小文字]あいつ、前川って名前になったんだな[/小文字]」
その言葉を遮るように、前川が蹴り飛ばす


… 
敵が動かなくなるのを見下ろす前川
川瀬(見てしまった、前川の狂気を)
坂本(見た瞬間動けなくなった)
久保(常人離れした滑らかな動き)

橋元「…おまえ、学校ではそんな上手くなかっただろ、ナイフ捌き」
前川「え、練習したんだよ〜?」
さっきの狂気は、仲間の前ではまるでなかったかのように見える

(違和感を覚えてしまうのはなぜ?)




イヤモニき晶場の声が響く
『川瀬班が敵を仕留めました。死体処理を』

橋元「…血生臭い」

川瀬「慣れるよ、きっと」悲しげに呟く

次は徳田の声
『乙見班、堀田は静止を解除し、井上は時間操作を』

堀田「やっとだー…」
能力の使い過ぎでフラフラな堀田を支える

井上「次は私が戻さなきゃ」

『鷹田班、今井は園内の修繕を』

今井「めんどい…」

石井・鷹田・鳥羽「どんまいです」

風宮の声になる『迷子の三人、司令室に』

沖田「今回私達なんもしてないよ〜」

ぎんじ「もとはといえば、…」と言いかけた瞬間、ぎんじの足元が凍る

八木「ぎんじ、謝って、巻き添えやだ」

ぎんじ「すみませんでしたー!!!」


任務の疲れがどっと押し寄せる
生徒たちは遊園地を後にし、宿舎で汗と血を洗い流した

2025/11/03 12:00

かのん ID:≫ 13YqAtGFjzcrg
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 19

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL